試合日 |
対戦相手 |
会場 |
結果 |
観戦方法 |
一 言 |
07.26 |
スペイン五輪代表 |
UK グラスゴー
Hampden Park |
1-0
!!! |
TV |
優勝候補のスペインを相手に、素晴らしいゲームだった。永井を中心に、相手のDFラインの裏をつく攻撃が何度も見られ(実際には永井はゴールを決められず、残念だったが)、スペインを焦らせ、イラつかせてI.マルティネスを退場に追い込むこともできた。CKから生まれた大津のゴールも素晴らしかったが、CKにつながるその直前のプレーも素晴らしかった。その一方で、後半、相手が一人少ないのにもかかわらず、中盤でのプレスがかゆるくなって相手を自由にさせてしまったことで、押し込まれるようになってしまったことは今後の課題だろう。また、あれだけの決定的なチャンスをつくりながら、キーパーとの1対1を外しまくったというのは・・・まぁ、敵GKがデ・ヘアということで、仕方ないだろうか?
いや、そんなことはない!!決めてほしい、決めなければならない!! |
07.29 |
モロッコ五輪代表 |
UK ニューカッスル
St James' Park |
1-0 |
TV |
しんどいゲームだった。序盤はフィジカルと個人技に優るモロッコにこねくり回され、なかなか手が出せず、また危ういシーンも何度か作られた。しかし、後半に入ってモロッコの運動量が落ち始めると、少しずつ中盤を支配できるようになり、決定的なチャンスを何度も続けて作ることができるようになった。この流れを引き寄せることができるようになったところがこの世代の成長だろう。それでもギリギリの戦いが続く中、残り時間が少なくなったところで清武が信じて永井に出したパスを見事なループでゴールへ。これが決勝点となった。(実際にはその後、もはやこれまで、とも思える危うい場面もあったのだが。)我慢できる中盤、信じて走る前線、そしてOAの吉田と徳永を加えて安定したDFライン・・・このチームは成長を続けている。 |
08.01 |
ホンジュラス五輪代表 |
UK コベントリー
City of Coventry Stadium |
0-0 |
TV |
決勝トーナメント進出を決め、メンバーを落としてのゲームとなった。ゲームを見て思ったのは・・・前線からのプレスが弱い。結果ボールが奪えない。裏へのとび出しも少ない。スタメンとは少し差があるかな。失点しなかったのは、吉田と権田の好守があったのが大きい。ここでホンジュラスにグループ首位を明け渡さずにすんだことは、この後の組み合わせを考えると大きいと言える。 |
08.04 |
エジプト五輪代表
(準々決勝) |
UK マンチェスター
Old Trafford |
3-0 |
TV |
日本がゲームを主導する形で、いいゲームの入り方ができた。これまで同様、前線からしっかりとした守備をし、高い位置で奪ったところから裏へのとび出しを狙うという形で、今回も永井が素晴らしい先制点を奪った。また、決定的な場面をファウルで阻止したとして、相手が一発レッドになったのも効いた。危険な場面もないわけではなかったが、吉田、権田を中心に、きっちりと守りきり、今回も完封できた。ただ、相手が一人少ないにもかかわらず、後半80分近くまで2点めが入らなかったり、途中投入の宇佐見が決定的場面を作りながらも得点できないなど、できることなら4点目が入っていてもよかったと思われる。まだまだ精度を高めていく必要はありそうだ。
これでいよいよロンドンに足を踏み入れることになる。逆のゾーンでは、韓国も勝ち上がっている。2002年の時、日本が決勝トーナメント1回戦で敗れ、韓国が勝ち上がっていくのをどれだけ悔しい思いで見ていたか、今でも思い出される。ぜひ勝ちたい。今回、オールド・トラフォードで7万人を超えるマンチェスターの人たちをうならせ、試合後にスタンディング・オベーションで称えられた日本サッカーを、ウェンブリーであと2回、見せてほしい。 |
08.07 |
メキシコ五輪代表
(準決勝) |
UK ロンドン
Wembley Stadium |
1-3 |
TV |
残念だ。しかし、今までのゲームで代表が積み重ねてきたことが全くできなかったという意味では、この結果は必然だったのだろうと思う。何はともあれ、動けない、走れない。その結果、相手を追えないし、プレスもかけられない。当然奪えないし、攻められない。裏へ飛び出す動きが全くと言っていいほどなかった。日本のよさを封じられては、勝ちに行くことは難しい。大津の豪快なミドルシュートからの1点目こそ素晴らしかったが、その後は全くの沈黙。一方のメキシコは、それまで日本がやっていたかのようなプレスからの速攻を逆に展開していた。CKで追いついたところからその勢いはさらに加速。そこに日本のミスも重なれば、メキシコにとっては勝ち越すこともそんなに難しいことではなかった。逆転されてからは、日本としては全く何もできなかった。攻撃的なメンバーを3人投入したが、全く効果的な活躍ができないままタイムアップ、ファイナルへの夢は潰えた。
思うに、ファイナリストとしてどちらがふさわしかったか、という中で、メキシコの方がそれにふさわしく、日本はまだまだそれだけの力はなかったということではないだろうか。そして、このつまずきから何かを学び、次に向かっていかねばならない、ということだろう。 |
08.11 |
韓国五輪代表
(第3位決定戦) |
UK カーディフ
Millennium Stadium |
0-2 |
TV |
ここまで来られたということだけですごいことなのだが、やはり韓国に負けてメダルなし、というのは悔しい。序盤は前線からしっかり守って、裏を狙うという日本のよさが出ていた。パスも結構つながって相手を脅かし、相手を熱くさせてファウルを誘発させていた。これが続けば、相手を減らしてスペイン戦のような流れに持って行けたかもしれなかった。しかし、不用意な相手のカウンターに沈んだ後は、自分を見失ってしまったかのようなあたふたしたプレーの連続だった。その後、ハーフタイムを挟んでも流れを取り戻すことはできず、単発的にチャンスは作れても、「日本の時間帯」を再び作ることはできなかった。そして再び惨めな2失点目。一次リーグではあれほど堅かったディフェンスが、ここに来て非常にもろいものになってしまっていた。自分を見失うって本当に怖いものだった。交代メンバーを次々と繰り出すが、何もできず。この辺の層の薄さも弱かったところだろう。
結果、44年ぶりのメダルは幻に。悔しい一戦となった。韓国はこの勝利に浮かれるだろうが、その浮かれている間に、A代表をしっかり強化し直し、いつの日か、見返すしかない。 |