JAPAN BLUE
 

 このコーナーは、日本代表を追いながら私が思ったあれこれをつづっていく「JAPAN BLUE」の過去ログです。2004年分の日本代表の試合を見ての記録をここに残しておきます。

日本代表(A代表)
FIFA ワールドカップ・ドイツ2006 アジア地区第1次予選
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.18 オマーン代表 埼玉スタジアム2002 1-0 TV 何をやっているのか・・・。まず勝ったことは素直に喜びたい。でも、あれはあくまでも「運」に支えられたもの。もちろん、運も実力のうちであろうが、本当に自分たちであのオマーンを崩すような展開を作ったか、と言われれば、否である。攻撃パターンがない。ヒデが入れば変わるかとも思ったが、徹底マークでそれも難しく、中村(あえて「俊輔」とは呼ばない!)もダメ。互いに「おい!」と言いたくなるような不用意なパスを出し、カットされてよし。足下を狙うパスばかりで、スペースを全然生かせない。足下に出して、あとは個人の「テク」で何とかせよってか!?「神様」?サイド攻撃も中途半端。右サイドについて言えば全く機能していない。
確かに勝ってよかった。でも今後の長い予選を考えたら引き分けで「神様更迭論」に火をつけてもよかったのでは、という気持ちも若干ある。技術委員会は、一応新監督のリストアップはしておいた方がいいのでは!?
03.31 シンガポール代表 シンガポール
Jaran Besar Stadium
2-1 TV これがワールドカップを目指す予選のゲームなのか!?背番号10、あんたは一体何をしにシンガポールへ来たのだ?その背番号10は、決勝点を上げたオランダ帰りのベテランに返した方がいいのではないか?そしてもう一人、柳沢。あなたが放ったシュート、枠に跳びましたっけ?相変わらずの連携やコンディションを無視した海外組優遇の人選。それ以外を見ても前半はこれまたやはり相変わらずの足下へのパスだけ。2人、3人と集まってくる敵のDFに囲まれ、取られて終わり、というのがどれだけ多かったことか。どうして空いたスペースを生かしたり、外へ引きずり出したりするような動きを作り出せないのか?指揮官は「決めるべきところで決めないと・・・」なんてことを言っているようだが、今回苦戦した理由はそんなところに根があるのではなく、もっと深刻なものではないか?
わかっているかとは思いますが、これは「最終予選」ではなく、「一次予選」なんですよ・・・。
06.09 インド代表 埼玉スタジアム2002 7-0 stadium 何から言おう・・・再び予選の場に立ち会えたことに、あの歓声の中に身をおけたことを感謝。キックオフからいきなりシュートを喰らい、能活がパンチングで切り抜けたときは肝を冷やした。あれが万一決まっていれば、試合の流れは全く別のものになったと思う。しかし、その後は超格下相手とはいえ、今までの予選では見ることができなかった展開が見られて、おっ?と思わされた。小野からのピンポイントのロングパス、クボのアクロバティックな体勢からのゴール、大きなサイドチェンジからの展開、アレックス、加地の個人技を生かしたサイドからの攻撃、初めのうちは目立たなかったが得点に絡む攻撃をした中村俊輔、的確にボールを奪い、うまく前につなぐと共に、チャンスと見れば前に飛び出て初ゴールを決めた福西、久しぶりに代表のゴールマウスを遠慮することなく堂々と守った能活・・・まだまだほかにも。ただ、やっぱりあの人4バックにこだわるみたいだし、決してメンバーチェンジが「流れを変え、よい方向に作用した」とはちょっと思えなかった。(俊哉が元気そうなのにはホッとしたが)そして強豪相手にどこまでできるのか・・・?「神様」の評価はやはり「アジアカップ」でしょう。
09.08 インド代表 インド・コルカタ
Saltlake Stadium
4-0 TV ひどい!ひどすぎる。何がって、ハーフタイムの停電騒ぎではない。我が代表だ。暑さと湿気に備え、動きがスローなのはともかくとして、精度が悪すぎるし、パスを出すと相手は別の方向へ動き出していてそこにいないなど、連携の悪さ、というか相変わらずの「約束事のなさ」が目立った。裏を狙うという意図は見えたが、パスが粗雑すぎてすぐキーパーに拾われる。(何やってんだか、アレックス!かっさらわれたミスもひどすぎるし最低!)そして決定的な場面を決められない・・・こうして悪循環が始まっていく。本山、何をした?加地とどう連携して攻めた?小野も得点シーンこそあれど、「美しい」と叫ぶシーンはなし。これは小野の持ち味である「受け手が走ると信じた」ところに精度高く出される「エンジェルパス」も、相手が走ってくれなければせっかくの持ち味が出せない、ということではないだろうか。そして高原。ドイツから「ご苦労さん」(嫌み度98%)。それにしても、コルカタにて「東京メトロ」って・・・。
10.13 オマーン代表 オマーン・マスカット
Sultan Qaboos
 Sports Complex
1-0 TV 祝・一次予選突破!とはいえ、本当に苦しい戦いだった。一次予選、そしてアジアカップという真剣勝負でオマーンと3度戦った中で、確かに強い相手だった。2002年大会の日韓の活躍でアジア枠は増えたが、決してアジア予選は楽にはなっていない、これからも厳しくなっていく一方であろう。
今日は苦しい入り方をしてしまった。開始直後の敵のシュートが決まっていたら、勝てていたか?持ってもすぐ奪われる、奪われたら取り返せないという、とにかくボールを持たせてもらえない展開が続いた。でも、だれが足を引っ張っている、というわけでもなく、向こうがガツガツ来ていて、受けて立ってしまったように見えた。この苦しい前半をガマンしたことが後半につながった。前半終了間際からボールが奪えるようになり、左右両サイド、そして中央へと動きながらもらい、前線へ展開できるような場面が増えてきたが、後半はそれがより顕著に。アレックスが、以前は攻めにはあまり積極的でなかった加地が、中村が、小野が、福西が、そして田中誠が(!?)前へ走り出すようになる。先取点もそんな流れの中から。中村俊輔がよく頑張って中央へナイスクロス。それを信じて走った隆行がドンピシャで、しかもしっかりキーパーの足下にバウンドさせるというナイスゴールだった。そしてこの1点を集中した3バックが守りきった。中澤、素晴らしい。そして田中誠、決定的場面を防いだあの機転!素晴らしい!高原はいい場面を造りながらもキーパーのファインセーブに阻まれ、残念だった。
さて、テレビでは「W杯に近づいた」と言っているが、本番はこれから。まずはきっちりシンガポールに勝つことから次に向かいたい。
11.17 シンガポール代表 埼玉スタジアム2002 1-0 stadium 「とにかく勝ち点3を積み上げる」、そういう試合ではなかったはずだ。「日本代表とは何か」、「ワールドカップ予選を戦うとはどういうことか」を考え、それに「答えを出す」試合だったはずだ。しかし、あんなしょぼい試合になってしまった。そんなところをこの試合に出たメンバーは猛省してほしい。まず本山。FWとしての役割を果たしていない。三浦淳宏、あんな早く運動量が落ちてどうするのだ?小笠原、そして残念ながら藤田俊哉、ボールの起点に全くなれてなかった。遠藤、守れない、攻められないではツライ。そしてこの状況を修正できない指揮官、失望した。俊哉を交代?わからないでもない。以前の磐田と同じように横や後ろにしかパスを出していないのだから。でも、その替わりが大久保かい?その前に本山でしょうが?さらにはその後の投入は玉田に替えて鈴木隆行!?(結局本山は最後まで使った!?)さらに入れたのがアレックス・・・。結局、サブ組では・・・という指揮官のダメ出しかい?予選突破が決まってモチベーションが、とか週末のJが・・・とか、そういう問題ではない。トップページにも書いたが、サブ組にとってはこの試合は消化試合ではなかったはずだ。なのに・・・。個人的には、今日のこの試合のスタメン組の中盤から前と両サイドは当分代表でスタメンに出てこなくてもいいと思った。(厳しい?)
AFC アジアカップ 中国2004
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
07.20 オマーン代表 中国・重慶
重慶奥林匹克
体育中心

1-0 TV 確かに、「アジアカップは基本的に結果で評価する」って言ったよ。だけど初戦だし、その上オマーンとは秋にアウェーでW杯予選を戦う相手でもあるだけに、今回は内容的にもいいものを求めたかった。しかし・・・。ひっどい試合だった。中盤が全く機能しない。奪えない、持てない、運べない、前へ「走らせる」ことができない・・・。寄ってくるのが速いこと速いこと。あっという間に取り囲まれて、もしくは足を出されてボールをかっさらわれる。相手が持っているときは取りに行けない(それとも「行かないでよしという約束」だったのか?)。動こうとすらしない。アレックス、鈴木隆行、がっかりした。そして福西、相変わらず「体力温存」かい?3バック、ほめてやりたいところだが、中澤!!あえて言おう。もうちょっと追えるだろう!?攻撃のにおいがしたのは2回だけ。得点シーンと本山が前を向いてシュートを放ったとき(それもノーマーク。マークが付いたらすぐ倒れるんだから・・・)だけ。不安だ。
07.24 タイ代表 中国・重慶
重慶奥林匹克
体育中心
4-1 TV すごいなぁ。もし日本で中国対タイなんてやったとして日本の観衆はこんなにどっちかのチームに肩入れして声援を送るだろうか?先の大戦のことを根深く思っているのか、それとも尖閣諸島付近での海底資源調査のことが問題なのか、どちらにせよ日本は中国にとって未だ友好的な国ではない、ということだろう。
前半はひどすぎ。ゴール前でフリーにしすぎ。1失点目はあれは取られるって。攻めについても信じて走るプレー(特にサイド)がない。あれだけがちがちに固められたら、スピードに緩急をつけて突破することも必要だろうし、足下へのパスだけでなくスペースを生かす攻撃が必要だと思うのだが。後半は4バックに変え、中村と小笠原をツィンで真ん中に置いてボールが回るようになり、前に向かう展開になった。アレックスが前でプレーできるようになり、これがきっかけでCKくずれの中澤の勝ち越し点!そしてその後は福西、中澤と!!祝・準々決勝進出。しかしこのチーム、トーナメントでどこまでやれるのか・・・。その辺は次のイラン戦で占えるか。
07.28 イラン代表 中国・重慶
重慶奥林匹克
体育中心
0-0 TV 中国の観衆については前回に続いて言いたいことは山ほどあるがそれは別の機会にするとして、まずは1位通過、ホッとした。逃げるつもりじゃないけれど、いきなりの日韓戦は重い。特にこのジーコジャパンには。
ここ数試合の中では一番チームとして機能したように思う。サントスが駆け上がっての左サイドからの攻撃も活性化し、いくたびかのチャンスをつくった。しかし・・・決めきれない。それでも玉田はキーパーと1対1のチャンスをつくった。それに対して隆行は何だ?もちろん、くさび役になっていたことは認める。しかしあのキーパーが飛び出た中、高く上がったボールを見失い、ハッと気づいてシュートを打ち遅れたあのシーン、何なんだ!ボールの行方をさがしているのならまだしも、ただボンヤリしているのには本当にガッカリした。ほかにも何度か1点もののチャンスを失い、情けない。クボがいてくれたら(!?)なんて思ってしまう私である。遠藤、よくがんばった。福西、今日はいつカードが出るかと冷や冷やしたが、よかったぞ。そして3バック、さらに何より能活、ご苦労さん。オレだってW杯のゴールマウスを守ったんだ、という意地を見せてくれた。
さぁ、ここからだ。決して楽ではないが、ある意味いい方のサイドに入ったと思う。決勝まで行かなきゃ!
07.31 準々決勝
ヨルダン代表
中国・重慶
重慶奥林匹克
体育中心
1-1
PK
4-3
TV ジーコジャパンになって以来の歴史に残る名ゲームになってしまった。「なってしまった」というのは、90分とか120分とか通しての戦いぶりではなく、「PK戦で」そうなってしまったからだ。
最初の90分と延長前後半の30分は特に見どころなく、「いつもの」日本代表だった。だらっとした立ち上がり。一瞬のスキをつかれての失点、何だかなぁ。今回もゲームへの入り方を失敗したという感じ。それでもタイ戦に続いてその後すぐの時間帯に点を取れたということは評価できる。セットプレー崩れではあるが、そこにつめてきちんとものにしたということで、いつも酷評していた隆行は一仕事果たしたと言うところか。しかし、その後は・・・。こちらも決めきれない、向こうも外してくれる、そのうち時間は過ぎ体力は消耗し、足は重くなり。ファールもやたら多く、よくイエロー2枚もらわなかったなぁ(なぁ、サントスに福西!)というぐらい。それにしても隆行と本山!あのヘッド、どっちか決めてくれれば!!もっと楽になっただろうに。
PKについてはよくあそこから持ち直した。最初、「この2人は怪しい、やりそう」と思っていた2人が「予想通り」外したのに加え、反応が遅れたり、逆に反応する能活に一時はあきらめた私だったが、「サッカーは何が起こるかわからない」というのを見せてくれたゲームでもあった。そして・・・試合後のインタビューを聞き、「神様」って意外と紳士なんだ、と見直したゲームでもあった。
08.03 準決勝
バーレーン代表
中国・済南
山東省体育中心
4-3 TV 毎試合毎試合、歴史に残るようなゲームをやってくれて、本当に恐れ入る。今回も「凄いよあんたら」、という感じだ。何度「まぁ、しゃぁない・・・。」と思ったことか。それにしても本当に勝負強い。もちろん、かなり「運」に支えられているところもあるが、運だけじゃここまでこられないものなぁ。今日は攻めについては鈴木隆行の決定力のなさを除けば今までの中で一番いい展開が見られたのではないか。サントスを起点に左から何本もあわや、というクロスが送られた。加地は「?」であったが、その後「遅すぎるんだよ!」と思わず口走った西の投入。よく右を駆け上がり、その後いつものように中に割って入って勝負する姿が見られ、まずまずよかったのではないか。気になるのは、パスの精度。それから守りに転じたときの中盤、特に底の方のプレスの甘さ。あの辺で自由にさせちゃヤバい、と見ていて何度思ったか。結果最初の失点も生まれたわけだし。玉田もやっと花開いてよかった。最後の決勝点は簡単に倒れないのがよかった!(少しは見習え!アレックス!)
アジア規準のレフリーはもう「お約束」だけど、遠藤の退場はなしでしょう?ま、バーレーンはずるい芝居が多いというのは五輪予選でもそうだったが、ここまでとは。でもそれにころっとだまされるなんて・・・。審判のレベルはその国のサッカー文化のレベルでもあると思う。頼むよ、シンガポール・・・。
08.07 決勝
中華人民共和国代表
中国・北京
北京工人体育場
3-1 TV 祝・V2!まずは何はともあれ、おめでとう。日本サッカーの誇りを守るためにも、また今大会のホスト国が国際大会を開催する国として「失格」(あえてそう言わせてもらう。まさか私の身が危うくなる、なんてことないだろうね・・・。)であり、観衆、現地主催者、ホスト国政府にわが国の「成熟度」を見せつけるためにも、今日は勝たねばならなかった。
内容的には決していいものではなかった。最初の2点については結局セットプレーからの得点で、最後の玉田の得点を除けば(あれは敵が最後の大勝負をかけて前がかりになり、しかも守備に対する集中が切れていた、という中でのことだし)結局流れの中では得点を取ることができなかった。惜しい場面も隆行がヘッドを外したあの場面だけ。サイド攻撃はほとんど機能せず。サントスの守りは相変わらずだし。またあそこまでメンバーを固定し、先発をへろへろになるまで疲弊させ、そして控え選手は「飼い○し」のような状態にするのはいかがなものか。ただ、中澤の守備には心強さを感じるようになってはきたが・・・。
さて、これで結果としては優勝。それも今大会前に危惧していた「紙一重の場面で勝てるか」という私の心配を吹き飛ばす形で。ともあれ、指揮官のクビはつながった。ということで、「もうしばらく」よろしく・・・なのかな?
国際親善試合
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.07 マレーシア代表 カシマサッカースタジアム 4-0 TV コンディションが整わない中ながら格下をきっちりと完封し、大量得点での勝利というのが必須条件の試合だった。ノルマは達成されたが、甘いマークと???な先発キーパーが相手ということを考えればもっと点が入ってもよかったはずだ。そういう意味では、クボは何をやっていたんだ!?と言いたい。チャンスに決められないは、動きがかみ合ってないは、俊哉のゴールを邪魔するは・・・完全なブレーキだ。本山も後半になると存在感が消滅、物足りなさを感じた。俊哉はうまくボールをさばいて貢献し、よくアピールしていたと思う。また、遠藤と東京Vの山田もよく頑張って起点になっていた。あのジーコが後半これでもかというぐらいのリザーブ投入を見せたが、流れを変えるでもなく、ときめくプレーが見られるでもなく、退屈なダラダラした流れを続けてタイムアップ。最初のメンバーとの差があることが露呈してしまった。
02.12 イラク代表 国立競技場 2-0 stadium 今回の収穫は、やはり楢崎は日本ナンバー1GKだということだけだろうか。キックオフから3分遅れで国立の席に着いたのであるが、その時点で親善試合という雰囲気ではなかった。イラクの素早いプレス、激しいタックル、向こうは本気だった。平和な中で、整備されたピッチの上で「戦えるよろこび」をプレーという形で表現しているようだった。おかげで「ぬるい」我が代表の甘さや課題がうかがえた。前半は攻め手がなく、何がやりたいのかが全く見えなかった。無意味な横パス、サイドから攻めるにしてもあんなにのんべんだらりんとした攻め上がりじゃすぐにつめられてよし。コンビネーションもなってない。監督はどういう戦略で臨もうとしていたのか、そして修正を図ろうとしていたのか?後半も得点は入ったが、柳沢、あれだけフリーなら入るでしょう。アレックスとクボ、見事なワンツーだったが、アレックスはさんざん守りでミスしてるから帳消しだし、クボは消極的すぎ。坪井は一体何なのか?素人のようなミスをしてくれて。首脳陣は、選手は、あと1週間で予選が始まるということがわかっているのだろうか。まさか、ホーム開幕をスコアレスドローなんていわないだろうね・・・。
04.25 ハンガリー代表 ハンガリー共和国
ザラエジェルツェグ
Zalaegerszeg Stadium
2-3 TV この試合をマスコミは、JFA技術委員会はどう評価するのだろうか。磐田勢4名が先発。特に西と田中は代表初キャップ。前半、西はいつものように右サイドを駆け上がり、クロスを送るなど、いい感じだった。しかし・・・藤田はマーク(3枚!?)に囲まれ自由にやれず、福西はミスが目立った。そして西もだんだん動けなくなる。決して磐田勢はよい出来ではなかった。言い訳はしたくないが、確かに疲れが見えた。磐田勢の不調はチームの不調にもつながる。攻撃の形も生まれない。そんな中で2失点。やがて田中以外すべての磐田勢が交代。これは予定されていたことかもしれない。しかしその後、チームは息を吹き返すことに。藤田に替わった本山が得点を演出する。皮肉だ。確かにマークが甘くなったからな・・・。最終的にはPKにつながるファウルを茶野がしてしまい、万事休す。しかし責められるべきは磐田勢なのか?ううん、前半の中で修正の方法はあったはずだ。っていうか、あれだけ磐田勢が疲れているのなら、藤田と田中はともかく、西をスタメンで使うなよ。サブで取っときゃよかったんだ。ただ・・・ちょっと福西にはがっかりした。あと、大いに失望したのはアレックス。そして何もできない「神様」。
04.28 チェコ代表 チェコ共和国・プラハ
Sparta Praha stadium
1-0 TV 勝てたことは素直に喜びたい。田中誠を中央に据えた3バックのDFラインは連携を取り合い、高い集中力をもってよく耐えた。楢崎もさすが日本ナンバーワンGK、よく防いだ。稲本もネドベドをよく止めていた。また、アレックス、西の両サイドはサイドチェンジをよくしながら攻撃の起点となっていた。藤田も目立たないながらもよくバランスを取ってシンプルにボールを供給していた。そして玉田。点こそ取れなかったがキレのいい動き、久保も思い切りのいいプレーでチームに貢献した。この結果だけ見れば、「神様」は「いいじゃないか。」ってことになってしまう。確かに脱「4バックへの執着」や、システム変更に伴う適切な選手選定など、「神様」に変化が見られたのも事実だが、根本的な問題は解決してないように思う。試合後の選手のコメントを見ても相変わらず「戸惑い」が見られるし、自信をもってプレーできていない様子。そして向こうは途中で選手7人を一度に交代するような完全なテストマッチ感覚。この1試合だけで、「神様で大丈夫」というのはちょっと気が早いように思う。英国遠征、インド戦の出来、そしてアジアカップ(決勝進出がノルマ)などで最終予選以降もこのままでいいのか、考える必要があるだろう。
05.30 アイスランド代表 UK・マンチェスター
City of Manchester
Stadium
3-2 TV クボ。あんなに柔らかいプレーができる選手だったのか!そして小野。ピンチの芽を摘みつつ、常に得点がとれる形を意識した前線への配球ができていて素晴らしい。その2人による2得点、見事だった。アイスランドは激しい当たりからボールを奪い、前線へ素早く展開するというシンプルな中に強さと速さが感じられるスタイルだったが前半はまずまず対応できているように見えた。ただし・・・ハーフタイムの選手交代は一体何だ?日本代表を鹿島アントラーズにでもしたいのか!?なぜわざわざ結果が出ていない4バックに変えたのだ?とたんにサイド奥深いところまで攻め上がられるようになってセットプレーから失点。幸運なPKから勝ち越せたが危ないシーンを何度も作られていた。チャンスに決められない柳沢も・・・。この試合を評価?できないなぁ・・・。
06.01 イングランド代表 UK・マンチェスター
City of Manchester
Stadium
1-1 TV まずは小野伸二の素晴らしさ、得点シーンももちろんであるが、本当にいろんなところに顔を出し、攻守の大事な局面に絡んでいた。アレックスと加地の両サイドもよく機能していた。前半は圧倒的なイングランドペース。ほとんどボールを持たせてもらえない状態。そんな中でもこぼれ球を押し込まれた失点シーン以外はよく集中して守っていた。後半8分の小野の素晴らしいゴールで追いつくと決して「母国」に見劣りしない展開に。イングランド選手のうつむき加減な表情は見ていると「快感」ですらあった。終了間際の稲本のケガが心配である。(そのために福西が1分程度出場できたのであるが・・・。)「神様」の評価は公式戦である予選インド戦に持ち越しかな・・・。
07.09 スロバキア代表 広島ビッグアーチ 3-1 TV 何だかなぁ。妙に持ち上げるじゃんか、日テレさんと北澤よ!ホントにそんなによかったか?見どころの全くない90分だったと思うのだが・・・。中村俊輔、2得点に絡んだって?隆行のゴールの起点になっていたのは認めよう。でも、それ以外に何をした?大体、1点目はコーナーキック、2点目だって、セットプレーからのリスタートで、流れの中ではほとんどと言っていいほどチャンスを作り出せなかったではないか。ま、彼一人を責めるわけではないが、全く攻めにしても守りにしても、チームとしてのコンセプトっていうか、イメージっていうか、全く見えないような。(私のような素人に見破られるようじゃだめってこと?)ちぐはぐで共通理解がないように見える。そしてだれも熱く声を張り上げて勝利に向かおうとしない。クールにただ淡々とサッカーしてるって感じ。ヒデ、あんたの復帰、いつだい?っつーか、それにしてもスロバキア、弱すぎ。一昔前の洋平みたいなキーパー、たいがいにせよ!!
07.13 セルビア・モンテネグロ
代表
横浜国際総合競技場 1-0 stadium よくなっているとは思う。中村俊輔と連携した周囲の動き出しもよくなってきていると思うし、今回は両サイドの攻撃も前回よりも機能した。一瞬のチャンスをものにした動きもよかった。守りについては一瞬集中力を欠くような場面もあったが、中澤、宮本など大事な場面でよくはじき返していた。田中誠も3バックの右として敵にしっかりつき、中に入らせないなど坪井の穴を埋める形だがアジアカップに向けて手応えを見せた。選手からも勝ちにこだわる姿勢が見えた。しかし・・・「よし、よく仕上がってきている」という印象がどうにも・・・。そういう意味ではタイトルのかかる、そして「結果という形での前任者との比較」ができるアジアカップで、「神様」がどこまでできるか、が注目である。
08.18 アルゼンチン代表 静岡スタジアム エコパ 1-2 stadium 最近の代表戦のチケットってどうしてこうも高いのだろう。でも、久しぶりにA代表戦がエコパに戻ってきて相手は控え組中心とはいえアルゼンチン。どんなに高くても、忙しくても、行かないわけにはいかないでしょう。なのに・・・いきなり序盤で五輪代表のようなゴール前での集中を欠くミスからの失点。これは加地、田中誠、まずすぎ。結果的にアルゼンチンはこれでペースを落とし、相手方の華麗なプレーも減、チケット代の価値がない前半となってしまった。ただペースダウンしたとはいえ一対一の強さ、簡単にはたくように見えて正確なパス、また要所要所では決して自由にさせてくれないところはさすが。ボールを奪えない。奪ったら今度はパスの出し手を探してキョロキョロ(こちらの「約束事」ができていないと共に、それだけ敵が危険を察知するのが速いんだろうな。)そして足下へのパスは簡単にカットされ、走らせるようなパスは出ても追いつけない・・・何だかなぁ。そのうちに左サイドを抜かれ、前に出すかと思いきや後ろにいたフリーのリケルメに、そしてさらに彼が打つと見せかけてまたまたフリーになったサンタナへ・・・してやられた・・・。
後半、俊哉らを投入し4バックに。いつもなら田中誠が外れるところだが、中澤がOUT。これはここが静岡であるということのほかにも「試された」ところがあったのではないか?しかし藤田の投入が流れを変える。小笠原と2人、ボールの供給元が増え中盤が活性化、チャンスが増えるようになった。やはり彼は真ん中で使ってこそ、でしょう。その後「神様」には珍しく、次々とメンバーチェンジ。でも私的には、左には三浦アツなんかも使ってみたらどうかな、と。
12.16 ドイツ代表 横浜国際総合競技場 0-3 stadium ミヒャエル・バラックカッコイイ・・・?ってほど彼も決してよかったわけではないし、ドイツ代表の方も、どちらかというと攻めあぐねていた時間が多かったという感じ。つまんないミスさえなければ0-1で終わっていたかもしれないし、ひどければ0-5ぐらいになっていたかもしれない、でもどう考えてもこちらが「1点」を取ることはできなかっただろう、つまり、「勝ちはあり得ない」と思える試合だった。新聞の見出し通り、「完敗」である。
穴だらけの4バック。特に茶○・・・それから攻めに絡む時はいいが、相変わらず全く守れないアレックス。そして少々守りはするが、ほとんど攻め上がることのない加地・・・。稲本も全く存在感なし。後半になってやっと絡めるようになってきたかな、という時に交代って、神様一体!?福西はいつも通り、俊哉も磐田以上のことはできず。こんな中盤だから攻めは当然ちぐはぐだ。これでは前の方もどうしようもない。(とはいえ、もうちょい何とかせよ、鈴木隆行!そして高原もドイツで何やってんだ。さっきも言ったとおり、交代もダメダメ。西の投入以外は「試合を壊していた」感じがした。やっぱり神様、あなたの采配は「戦略」が感じられないよ・・・。でも、最終予選前に気を引き締められてよかったか。
U-23 日本代表(アテネオリンピック代表)
2004アテネオリンピック アジア地区最終予選
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
03.01 U-23バーレーン代表 UAE・アブダビ
Al Jazzira Stadium
0-0 TV やはり予選は簡単ではない。まずは相手のキーパーの出来がよすぎた。敵ながらあっぱれである。A代表とちがってチームとしてやりたいことは見えたし、勝ちに向けての執念も見ることはできたが、あまりにもミスが多すぎた。あんなにパスミスがあっては攻められない。また、ボランチのあたりであっさりとボールを奪われるようでは致命的な場面を迎えることもあり、よくも失点しなかったものである。そして引いて固められると、それをなかなかこじ開けられない・・・。これは長年ずっと日本の課題となっているが、A代表と異なってあれだけ頻繁なポジションチェンジとフリーランニングによる相手のつり出しなど、連携を取ったプレーができているのだから、とにかくここで取らねばというチャンスで決めてほしい。このまま終わるわけにはいかない・・・。
03.03 U-23レバノン代表 UAE・アブダビ
Al Jazzira Stadium
4-0 TV 4点差をつけての大勝、何よりである。しかし・・・1点入るまでが長かった。打てども打てども入らず。特に跳ね返りからのシュート3連発がすべて阻まれた時には、もしや今日も、と思ってしまったほど。だからこそその後の2得点にはホッとした。これでいけるかと思いきや、後半メンバー交代したとたんにまた動きが悪くなる。後半20分ぐらいまでは再び単調な攻撃に戻ってしまう。やはり平山でないとダメなのか、と思っていたところで高松が決めてくれて、これまたホッ。そして最後の石川の弾丸シュートには背筋に電気が!
いろんな報道が「お気楽ふう」なので、ちょっと辛口に書いては見たが、ただ、動き自体がよくなり、かみ合うようになっていることは確か。山本監督の目指すサッカーができつつあるように思う。これでUAEへの「挑戦権」を手にしたといったところか。いよいよ次が正念場。何とか「引き分け」にできれば・・・というのが私の願いである。
03.05 U-23UAE代表 UAE・アブダビ
Al Jazzira Stadium
2-0 TV 祝・首位ターン!!やはり「m-takasuが旅先でオリンピック関係の試合を見ると負けない」というジンクスは生きてますな・・・。( ̄□ ̄;)
それはさておき、一部スポーツ新聞には「快勝」の文字が躍っていたが、全くおめでたいメディアである。先制点が入るまでは、このまま引き分けで行ってくれれば、とそればかりを願うぐらい危険だった。ポスト横数センチとか、クロスバーを叩くとか、ペナルティエリア外10センチぐらいのところで敵を倒すとか・・・これらのうちもし一つでも決まっていて相手に先制されていたら・・・。華麗なパスで崩されるとか、恐るべき個人技とかそういう場面は少ないが、とにかくボールを奪われてからが速すぎる。攻めで前がかりになっている時に奪われると、ホント脅威だった。平山は思ったように動けず、一人田中達也が走り回る中、終盤交代で入った高松がチームを助ける。田中達也のシュートをGKがブロックしたこぼれ球を高松が気迫で押し込んだ時は、わたしゃ副審が中央に戻るのを確認してホテルの部屋で拳を突き上げ、雄叫びをあげてしまいましたよ!!(申し訳ない、隣の部屋の方) そしてはじかれながらもゴールに吸い込まれた2点目・・・田中さん、あんた、ホントすごい!!
03.14 U-23バーレーン代表 埼玉スタジアム2002 0-1 stadium まさか・・・苦戦は覚悟していたが試合前のスタジアムの盛り上がりから、ホームで負けるわけがない、と勝手に思いこんでいた自分にはこの結果は「失意」というより「戸惑い」の方が大きかった。私の周囲の人たちも絶句する者、ため息をつく者、いすにへたり込んで動けない者・・・そこに追い打ちをかけるかのような試合後のバーレーン選手の「挑発」・・・虚しく「woo!」という以外になかった・・・。
まるで前夜の磐田戦のVTRを見るかのような、前線でのボールのつながりの悪さ。2トップも連携が悪いし、トップ下の前田も存在感薄。よく動くのだが、意図がはっきりした松井たちのプレーとは少しちがっていた。前に効果的なボールが出ず、出ても決められない・・・。サイド攻撃も機能しない。いよいよ0−0の引き分けもありかな、と思い始めていた矢先のセットプレー崩れの失点。怒濤の攻めにもことごとくはじき返され・・・。厳しい。でも前を向いていくしかない。
03.16 U-23レバノン代表 国立競技場 2-1 TV 勝ち点3を積み上げたことはよい。しかしあえて辛口に行くのならば、復調の兆しを見せながらも、甘さが見られた試合だった。近藤。確かに急造3バックの一角としてよくやっていた。しかしDFというのは、89分完璧なプレーをしていても、残り1分で失点につながるミスをしてはダメなのだ。些細なミスがアテネへの道を絶ちかねない。そして終わり10分間。もう1点取りに行けたはずだ。確かに相手のファインセーブや素晴らしい守りもあった。しかし細かな連携ミスも多く、反省材料は多い。最終節、得失点差勝負になった時のことを考えると、もう1点は欲しかったのだが・・・。ただ、2得点は素晴らしかった。阿部、神業だ!!そして大久保、例の件は帳消しにはできないが、あんたの成長は認めよう。何はともあれ、夢はつながった。最終節まで厳しい状況には変わりないが、何が何でもUAEには勝たねばならない。
ところで・・・レバノンのGKって、ホントにおとといと同じ人!?
03.18 U-23UAE代表 国立競技場 3-0 TV 祝・勝利、そして祝・五輪出場!!今日も前に3人置く形、それも1.5列目なしで厚みのある攻撃が展開できるだろうかと思ったが、心配ご無用、田中さんが左に張り出し起点となり、平山をターゲット、その周りで大久保がチャンスを狙うという体制は引いたUAE相手に対しては効果があったように思う。無失点で完封できたのも大きい。前で敵の攻撃の起点を摘み、攻めさせなかった。試合後の選手のコメントを聞いても浮ついたものがなく、選手が精神的にも成長していることを感じる。山本監督もいいサッカーを見せてくれて本当にありがたい。これからもこのチームを見続けていきたい。
第28回オリンピック競技大会 アテネ2004
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
08.12 パラグアイ五輪代表 ギリシャ・テッサロニキ
Kaftantzoglio Stadium
3-4 TV つながなくていいんだって、ああいうところでは。まずはセイフティに、なのに・・・。開始5分での早々の失点。悔やまれる。この日の那須はいいところなし。3失点目も彼の対応のミスによるものだった。その後同点というところまではよかったが、直後に点を取りに動きが活性化した相手をファールで止めるしかなくFKから失点・・・。レフりーの??な判定もあったが、「ちょっとした」ボールコントロールの不正確さなどにより、チャンスをものにできなかったように思うし、ガツガツきた時の「強さ」、そしてスピードは完全に向こうの方が一枚上手だった。個人技で勝てないのなら組織で、といきたいところだが、小野を中心としたシステムは全く機能せず。後半松井を入れて小野を下げることにより、ボールの出所が増え、相手のマークも分散し、持ち直した。徳永からのパスを田中達也が高速でえぐって折り返し、大久保が決めた3点目は素晴らしかった。しかし前半に失ったものは多すぎた・・・。小野が入った布陣を試すチャンスが大会前になかったことは仕方ないが、もっと早めに動いてもよかったか。
まだ終わったわけではない。下を向いては行けない。
08.15 イタリア五輪代表 ギリシャ・ボロス
Panthessaliko Stadium
2-3 TV 一体ふだんどんなレベルの試合を吹いているのか、なぜあんたが五輪に出てきたんだ?というような??なレフリーはさておき、後半開始直後の時間帯を除き、全くやりたいことをやらせてもらえなかったように思う。ボールコントロール、寄せの速さ、危険を察知し、次の展開を読み、対応する能力等、確実に相手の方が上だった。悔しいけれど受け止めなければならない。ただ、あと1試合、日本の意地を見せてほしい。
08.18 ガーナ五輪代表 ギリシャ・ボロス
Panthessaliko Stadium
1-0 TV よかった。なんとか一矢、という感じだ。確かに先の2チームほどではないが、ガーナも決して侮れる相手ではなかった。そのような中、吹っ切れたかのように固さが取れ、動きもよくなった。石川直宏、菊地直哉など今まで出場機会がなかった選手たちが生き生きとプレーした。菊地が大きくサイドチェンジをし、石川直宏が走り込んでクロスを送った前半30分過ぎのシーンや、同じく前半終了間際の石川の右サイド突破のクロスから小野の鋭いシュート(ゴールは外れたが)には本当にしびれた。さらには大久保の先制ゴールにつながった菊地からの絶妙のロングパスはあっぱれであった。五輪チームやWユースチームではああいうことができるのに磐田でそれを出せないのは、本当に彼の精神的・技術的なものだけが原因なのか?と代表ページでありながら「磐田の体制」についての心配を書いてしまう。小野もここに来て「やっと」チームにフィットして「存在感」が出てきた。「やっと」と言わなければいけないところが残念なのだが。(決して彼を批判しているのでなく彼の招集の仕方について???ということ。)後半開始直後の猛攻もよくしのいだ。やっといいチームになってきたところであるが、これでこのチームは解散・・・年代別代表のさびしいところだが選手たちにはぜひA代表へ割って入り、A代表を底上げ・活性化し、そして主力にと育っていってほしい。
国際親善試合
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.08 U-23イラン代表 埼玉スタジアム2002 1-1 TV 勝ちきれなかった。前半はチームとして落ち着きと成長が感じられるようになっていた。コンビネーションの向上、前線でのチャンスを作る動き、見ていてわくわくするチームになっていた。しかし後半にFKを決められると攻めども攻めども体を張ったイランに苦しめられた。この最終予選のような激闘の経験を必ず後に生かしてほしい。U-23初出場の平山はテレ朝の角チャンほど手放しでほめるわけではないが、最初こそ固さと動き出しの遅さを感じたが、その後は素晴らしかった。いいところに顔を出す。動きも柔らかい。きちんとポストもこなせる。田中達也、那須もよかった。トゥーリオも初出場とは思えないぐらいの落ち着きぶりだった。しかし気になることも多くあった。中盤の危険なところで簡単にボールをカットされすぎる。イランもさすがで、ボールを持って前を向いてからの速いこと。でも、これにやられてはいけない。最終予選をにらんで中東勢への苦手意識をなくしておかなければならない。
02.11 ロシア代表
(A代表)
静岡スタジアム・エコパ 1-1 stadium またもや勝ちきれなかった。さすが、有名どころはいないとはいえ、相手はフィジカルと経験を備えたA代表。簡単には我が代表にプレーさせてはくれなかった。平山もさすがに今日は思い通りにさせてもらえなかった。でも、翌日のA代表のような「ぬるさ」はなかった。得点シーンはトゥーリオの「行ってやる」というドリブルととにかく相手には渡さない、というキープ、そしてそれをつなぐ坂田とそれを見逃さない高松といった気迫あふれるプレーの連携から生まれた。ただ、修正点もある。相変わらず簡単にパスをカットされすぎる。また、失点シーンも集中力と位置取りで防げたようにも思う。前回、利いていた那須と徳永も今ひとつ強い相手にはピリッとしなかった。2トップの連携も今ひとつ。課題は多い。
02.21 U-23韓国代表 長居スタジアム 2-0 TV 進化を感じた。どこぞのA代表が何試合テストマッチをやっても予選に突入しても相も変わらずの試合をやっている一方で、こちらは様々な選手を試し、ある意味「非情」ともとれる選手選考を行い、「約束事」を機能させてチームとしての成熟を図っているように感じた。守備では一人が相手についた時、もう一人がカバーするようについて、次につないでいた。攻撃の時もボールを取れば連動するように周囲も素早くスペースへと動き出し、相手を信じて縦に速いパスが繰り出され、チャンスをつくり出していた。もちろん課題もある。最終ラインの不安定さは否めない。もっとセイフティにクリアすべきところはきちんとクリアできるようにすべきである。とはいえ、楽観はできないが、最終予選に向けてよいイメージをもって臨むことができる、そう思わせてくれた一戦ではないだろうか。
PS. 田中達也クン、あんた、すごいよ・・・。
04.21 U-23ギリシャ代表 ギリシャ・パトラス
Panpeloponissiako
Stadium
1-1 - テレ東でやってたのか・・・知らなかった。見てないので詳しいことは言えないが、終了間際の失点というのは悔やまれる。報道を読むと、高いFWへの放り込みが目立つ相手だったようだが、ついに最後、それでやられてしまったとか。こういうシンプルな攻めにも対応できるDFでありたい。大久保は不発だったか。
04.24 ギリシャ選抜 ギリシャ・ピルゴス
Municipal Stadium
2-1 TV カテゴリーも何もないような「選抜」(いったいどういう「選抜」なんだろ)チームとの「練習試合」とはいえ、一体どういうレベルの審判団だろうか?いくらアウェーとはいえ、明らかに偏ったジャッジ、マイボールなのにギリシャボールとか、まるでAFCチャンピオンズリーグの「アジア規準ジャッジ」。そんな中ギリシャは危険なタックルをやたら連発していたが、けが人がなくてよかった。
だいぶ選手の入れ替えがあったようでベストメンバーではなかったが、DFラインの連携のまずさが気になった。また、前半ロスタイムの失点だがPKを取られてまで防ぐ必要はなかった。前試合に引き続いて「取られてはいけない時間に取られて」しまった。反省する必要があるだろう。
05.26 トルコ選抜 味の素スタジアム 1-1 TV もちろん、ホームでの引き分けは敗戦みたいなもの。結果には不満である。でもこんなに速くボールが動く試合、久しぶりに見た。日本もトルコもキレのある動きでスピーディーに動く、動く!パスを信じて走る、走る!守りもぴったりとついて追い回す。こんな試合を磐田でも、そしてA代表でも見たいなぁ・・・。失点シーンは確かにいただけないが、追いつくねばり強さも見せた。ただ、平山・・・決めろよ・・・アテネではいらない、ってことになるぞ。それにしてもTBSって局はどうしてああカメラのスイッチングが下手なのだろう。ゴールに絡みそうな場面で全然別の選手のアップを映してみたり、レポートを入れてみたり・・・くだらない選手のキャッチコピーなど考えてないで試合の流れをもっと見よ!
06.01 U-23マリ代表 札幌ドーム 1-1 TV 追いついたのはいい。しかしここはホーム、またも勝ちきれなかった。初めのうちは中盤前よりであまりプレスがかからなかったため、結構敵のゴール前まで運ぶことができた。しかしオフサイド等でチャンスをつぶし得点できず。一方マリもパスをつないだり個人技を生かしたりしてペナルティエリア前まで来るのだが、特に「速さ」が感じられないためかきっちりと体を寄せることができ、、シュートを打つ場面を作らせなかった。前半終了間際、互いに決定機を作るが高松も相手も決められず。後半に入って4人入れ替えても流れは変えられず、シュートを打てず。そんな中、セットプレーからの失点。失望感が広がるが、それを打ち破る大久保のゴール!でも、ここまでだった。
いよいよ対戦相手決定も近づき、オーバーエイジの人選も本格化。期待したい。
07.14 U-23チュニジア代表 豊田スタジアム 0-1 TV 強い!チュニジア!!移動でコンディションが悪い中、よく本気でやってくれた。本大会に向けての課題が多く見えたように思う。強い相手に押し込まれがちで奪えない、持てない、運べないの繰り返し。本大会も決して甘くはなく、今日のような試合が多くなるだろう。そんな中でいかに勝ち点を取っていくか。松井はよく前を向き、テクニックを駆使して次の手をつくろうとしていた。坂田もよく飛び出していた。しかしその後ろから詰めてくれる人がいなければ、得点のにおいは感じられない。後半、田中達也や石川などの投入により、においはし始めたが、結果は得られなかった。守りについては、攻めの速さへの対応が課題だろう。そしてA代表と同じく集中力の欠如。曽ヶ端もこれで目が覚めただろうか。
それにしても、「選考色」の強い試合となった。前田、平山、鈴木啓太を含め、「試されるための出場」というのが多く感じられた。平山は厳しくなったのではないか?そして、使われることすらなかった徳永、根本あたりの運命はいかに?
07.21 韓国五輪代表 ソウル
ワールドカップスタジアム
0-0 TV 韓国は前を向くと速いなぁ。決定的な危ないシーンも多く作られたがそれをしのいだのは評価できる。けれども点が取れない。右の大久保からのパスに田中達也のヘディングというシーンは見事だったが、結局枠をとらえられず。ゴール前のプレーに精度があれば。その他にも大久保、平山らFWがよく走れていただけに結果が出なかったことが残念である。課題は多いが、短期間で大きくチームが変わることができるのがこの年代である。この先、残された時間を大切にしてほしい。
07.25 オーストラリア五輪代表 長居スタジアム 0-1 TV 何か五輪代表もA代表化してきたっつーか・・・確かにオーストラリアは大きかったしフィジカル強かったし、こちらもけが人などでメンバーが固定できなかったり、本番をにらんで別ポジションを試したりといったのもわからないではないが、フィジカルの強い相手、というのは本大会なんかごろごろいるわけだし、日本代表もあまりに連携・連動した動きが悪すぎる。体も重そうで動き出しも遅い。何か平山は全くかみ合ってないし、トゥーリオも上がるなとは言わないが、すぐに戻ってほしいし、上がったときのカバーを考えないと。相変わらず前の方での精度は悪く、A代表や磐田よりは得点のにおいがするが、決めきれない。3試合連続無得点は何とかしなくては。手の内を見せないとかいろいろわけはあるだろうが、本大会に向けて不安になってきたことも事実だ。
07.30 ベネズエラ代表
(A代表)
国立競技場 4-0 TV おそらく今日のスタメンが山本監督の考える「小野がいない現時点におけるベストメンバー」なのだろう。ただし、平山はまだ「試されていた」ところもあるかな・・・。FWががんばったのはもちろんのことだが、ここのところ存在感がなかった徳永が右サイドでいい攻め上がりを見せ、チャンスをつくり出していた。松井もいい。素晴らしかったのは先制点の時のパスワーク。トゥーリオ(だったか?)からのパスをワンタッチで見事に大久保につなぐ。大久保の動き出しもいいが、そこへ出される正確なパス。ちょっとしびれました。平山はやっと大爆発したとはいえ、私が思うには「まだまだ」。彼に中山隊長の闘志の10分の1でもあれば・・・。熱くなるところでは熱くなるようだが、プレーでそれを見せてほしい。さぁ、いよいよだ。この試合の前に行われた女子代表(すごかったねぇ。W杯ベスト4のカナダ相手にあの自由自在のパス回しと見事なゴール!)共々、一戦一戦大切に戦い、「日本のサッカー」を見せてほしい。