試合日 |
対戦相手 |
会場 |
結果 |
観戦方法 |
一 言 |
07.09 |
カタール代表 |
ベトナム・ハノイ
My Dinh National Stadium |
1-1 |
TV |
無念。勝つべき試合だった。あの時間にあそこであのようなファウルをする阿部勇樹については責めたいし、スカスカの壁を作った連中や、それを修正しきれなかった能活もどうよ、という感じだ。しかしそれ以前に前半のあのだらだらした流れは断ち切ってほしかったし、後半の流れがよくなってきたところで追加点を取って勝ちきっておけばあんな「悲劇」にはならなかったはずである。そもそも高原の1トップは本当に機能したのだろうか?遠藤は、山岸は、羽生は、1.5列めの役割を果たし切れていたのか、中村俊輔、憲剛は持てる力を発揮できていたのか?ゴールシーン以外でサイド攻撃がどれだけ機能したのか?残念だ。 |
07.13 |
アラブ首長国連邦代表 |
ベトナム・ハノイ
My Dinh National Stadium |
3-1 |
TV |
前半は「UAEってこんなに歯ごたえのないチームだったか?」というぐらいに次々と得点を重ねられたが、後半、鈴木啓太への激しいタックルで相手が一人退場してからは、すっかり動きが甘くなってしまった。中盤であっさりボールを失い、そこから一気にゴール前へ運ばれ、能活のセーブで救われるシーンが何度か見られたが、結局そのような形から失点・・・よくもまぁ、あんなにあっさりとセンターサークル付近からシュートまで持って行かれるのを許すものだ。これでは勝ちはしても、見ている方としてはすっかり幻滅。あと・・・不必要なカードをもらうのはやめていただきたい。 |
07.16 |
ベトナム代表 |
ベトナム・ハノイ My Dinh National Stadium |
4-1 |
TV |
最初のオウンゴールからの失点にはどうなるものかと思ったが、その後も特に浮き足立つことなく落ち着いてプレーし、中村→巻で取り返し、試合を振り出しに戻してまずは一安心。テレビでは伝わってこない酷暑の中、「人もボールも動く」わけにはいかなかっただろうが、その後は省エネ型で抑えながらベトナムが攻めに出てきた時間をしのぎ、機会をうかがいつつ相手ゴール前で勝負すべき時に勝負した、という感じだろうか。遠藤のFK、引いたゴール前を崩してこじ開けた中村の右足、そして巻のつぶれながらの泥臭いヘッドと、得点の形はいずれも評価できる。しかし、あれだけ攻めに慎重なベトナムなのに、攻めにかかられるとズルリズルリ、あっという間にこちらのゴール前。中盤のプレスの緩さは相変わらず。今日はベトナム相手だから通用したものの、次戦はあのオーストラリア相手・・・一体・・・。不安はぬぐいきれなかったように思う。 |
07.21 |
オーストラリア代表
(準々決勝)
|
ベトナム・ハノイ
My Dinh National Stadium |
1-1
PK
4-3 |
TV |
1年前の悪夢からの呪縛を取り払えるかをかけた重要な一戦だったが、何とか結果を残した。CKで高さを警戒した裏をかかれたのか、足下ねらいで放り込まれたのを押し込まれ先制されてしまったが、そのすぐ後に高さに負けなかった巻の折り返しを高原が素早く体を反転させて蹴り込み、すぐに同点に。一瞬、これで終わりかと思った自分を恥じた。ハノイの蒸し暑さを十分に理解している日本は中澤を中心に守るべき時にはしっかり守り、攻めは抑えぎみの省エネ戦術。対する豪州は特段飛ばしているようには見えなかったが、気候の変化のダメージが大きかったのかあっという間に消耗。ついに高原へのラフプレーで一人退場となった。しかし、これでいけるかと思えたところが、豪州は見苦しいぐらいの延長PK戦ねらいの退いて固める戦術に出て、結局それを崩すことはできずに120分が終了してしまった。PK戦は川口の神懸かりな2連続セーブのおかげで精神的に優位に立てた。彼ならやるかもと思っていたが、本当にすごい。やはり川口だ。
試合内容は確実に日本が上回っていたが、前回見られた「勝負に行く時は行く」という姿勢が今回は少なく、「決めるべき時に決められなかった」のは残念だった。ただ、この激戦を勝ち抜いた自信でノッていってほしいと思う。 |
07.25 |
サウジアラビア代表
(準決勝) |
ベトナム・ハノイ My Dinh National Stadium |
2-3 |
TV |
準決勝敗退。悔やまれるのは最後の15分の集中力が、なぜ後半開始後の時間帯の攻守において持てなかったかである。残念だ。
圧倒的にボールを支配した序盤であったが、25分ぐらいのつまらないミス以降、攻め込まれるように。その後は「点の取り合い」になってしまった。不用意なファールからのFKで失点したかと思えば、その1分後にはCKから中澤の豪快ヘッドにより同点。後半開始直後には右サイドを崩される中でゴール前にいいクロスを放り込まれ、再び追う展開になったかと思えばCK崩れを阿部勇樹がゴール前でオーバーヘッドで押し込み、追いつく。しかしその後、左サイドを切り裂かれてまた被弾・・・さすがに3失点しては勝つことはできなかった・・・。
3失点の中には防ぐことができたものもあったし、攻めにおいても「行くべきところで行っていなかった」と思う。特に後半開始直後は攻めにおいても守りにおいても「思慮深さ」とそれに基づいた動きが見られず、それを支える気持ちも感じられなかった。この試合から見れば、ベスト4というのは妥当な結果だろうし、日本はFinalistとしてふさわしくなかった、ということだろう。 |
07.28 |
韓国代表
(3位決定戦) |
インドネシア・パレンバン
Jaka Baring Stadium |
0-0
PK
5-6 |
TV |
連敗。勝って大会を締めくくることはできなかった。日本は体力を温存しながら慎重に試合を進めていく一方で、韓国は飛ばし気味で試合を進め、優位に立っているかのように見えながら消耗を続け、ラフプレーでカードを重ねていく。相手が一人退場になる中でヘロヘロになっていき、これなら時間の問題かと思われたのだが・・・。前に向かう姿勢が見られない。がっちり固められたゴール前でパスだけは回るのだが、全然シュートに結びつけられず。もっとシュートの意識を持ってほしかった。また、クロスの精度、特に左からの駒野のクロスが全然合わない。これはこの先のW杯予選を考えても問題だ。彼に代わるサイドプレーヤーを何としてもピックアップしていく必要がある。数的優位に立つ時間が60分近く与えられながら決めきれないチームに、勝利の女神は振り向いてくれなかった。無念のPK負けで第4位。次回大会のシード権も手に入れられず。1年前に失った誇りを取り戻す大会にならなかった。 |