JAPAN BLUE
   このコーナーは、日本代表を追いながら私が思ったあれこれをつづっていく「JAPAN BLUE」の過去ログです。2010年分の日本代表の試合を見ての記録をここに残しておきます。
日本代表(A代表)
2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
06.14 カメルーン代表 南アフリカ共和国
ブルームフォンテーン
Free State Stadium
1-0 TV 後半、特に残り15分がこんなに長く感じた代表戦はまさに8年前の横浜のロシア戦か、それをさかのぼれば96年のマイアミか、といったところか。試合開始直後から、本当によく集中してカメルーンをマークした。鋭い攻撃こそないものの、相手のよさを確実に積む守備を地道に積み重ねる中で、数少ないチャンスを本田が確実に決めた。ストライカー不在の布陣の中で、決めるべき場面で確実に決めることの大切さを改めて実感した。その後は本当に辛抱強く守った。特に残り20分を切ってきてから、厳しい場面を何度も作られながらもよくはじき返した。クロスバーに当てられた場面は肝を冷やしたが、これでもかと放り込まれるボールを本当によく耐えた。選手交代も今回は適切。適切な時間帯に役割をしっかりリレーし、チームとしての勝利を成し遂げた。ご苦労さん。でもこの勝利の価値を高めるのは、次にどんなゲームをするか次第だ。ぜひとも、オランダ相手にどんな内容でもいい、勝ち点1を取ってくれ。
06.19 オランダ代表 南アフリカ共和国
ダーバン
Moses Mabhida Stadium
0-1 TV 残念だ。私はセルジオとはちがう考えで、バランスを崩してまで攻めに行けるような日本代表でもないし、そこまでオランダをなめてかかってはいけないと思う。そういう意味でも、試合運び自体は私はよかったと思う。ただ、あの失点シーンは痛かった。一瞬「ゆるんだ」のではなかろうか。あのクリアがもう少しはっきりしていれば、そして川島にもう少し運があれば・・・。あと、残念だったのは本田の調子が前節ほどではなかったことと、途中投入された3選手が存在感を示せなかったこと。特に岡崎、玉田についてはFWとしてあるべき姿を見せてほしかった。俊輔は・・・岡田監督がスタメンから外すのもわかるような気がする。ある意味互角にオランダと対した日本代表の中で、残念ながら「戦えていなかった」ようにみえた。
06.24 デンマーク代表 南アフリカ共和国
ルステンブルク
Royal Bafokeng Stadium
3-1 TV すてきな朝を迎えた。しかし、スコアだけで「快勝」といえるような簡単なゲームではなかった。立ち上がりはボールを持つことすらできず、本当に苦しんだ。しかし松井のとび出しからキーパーとの1対1でチャンスを創り出してから、少しずつ情勢をたぐり寄せ始めた。そんな中で本田のFKが決まる。あぁ、だれも触れずにラインを越すのか、と思ったらネットが揺れてるんだもの・・・驚いた。続く遠藤。これも素晴らしかった。早い時間に2点差をつけることができ、優位に立てた。しかし、その瞬間、逆に危うさも感じた。早い時間に取りすぎたな、早い時間に相手が1点を返すと押せ押せにされてしまうかもしれない、とも思った。しかし、そこがイングランド戦から学んだ成長なのか、よく耐えた。後半開始直後は相手を全く捕まえられない時間帯もあったが、とにかく耐えた。そしてW杯を裁くレフリーとしてはどうよ、とも思える資質のレフリーによる長谷部のファウル→PKの判定(もっとも、その後ハンドを見逃してくれたのだが。だからレベルが低いのか?)。川島、一度は弾くも残念。気落ちするか、とも思われたがそこで投入された岡崎がしっかりと役割を果たす。最後は落ち着いた試合運びでタイムアップ。本当によくやった。
大会前は本当にダメダメだったが、一戦一戦よく成長していると思う。大会直前に出来上がったこのシステムも今の日本の実情によく合っていると思う。(だからといって、急に岡田支持に回ったわけではないが。だったら、もっと早くこのシステムを作り上げるべきで、いくつかあるうちのオプションとして持っておくべきだった。)ここからは食うか食われるかの世界。今大会好調の南米勢を相手にすることになったが、何とか新しい扉を開いてほしい。
06.29 (ラウンド16)
パラグアイ代表
南アフリカ共和国
プレトリア
Loftus Versfeld Stadium
0-0
PK
4-5
TV 残念だ。南米でブラジルやアルゼンチンを苦しめた強豪を相手に、決して内容で負けていなかったと思う。もちろんあわやという場面は何度も作られたが、こちらも決定機を何度か作り、延長に、PK戦に持ち込まず、勝ちきるチャンスは何度か作った。しかし、ものにできなかった。駒野は以前よりJ2降格の危機だった頃から肝心なところで勝負弱いところもあり、どうしてここで出てくるのか、と思ったのだが、それが現実になってしまった感じだ。しかし、あの場に出てきたこと=監督やチームメイトの信頼が厚かったということだろう。結果を攻めるのは酷だと思う。
イングランド戦できっかけを作って以来、少しずつチームとしての形を作り直し、国外で初のベスト16。その戦いぶりは見るものを熱くさせるものがあったし、最後の散り方も「SAMURAI」らしいところがあった。確実に4年前の「丸投げ指揮官」とはちがうチームをを作り、選手も1つになっていた。誇りをもってぼくたちの代表は帰ってきてほしい。そして次に向かいたい。
AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ(2009年から引き続き)
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言

2009
01.10
イエメン代表 熊本県民総合運動公園
陸上競技場
(KK WING)
2-1 TV  勝てて何より。でも、そんなこと言ってるような相手じゃないはず。試合開始直後の前へ前へと選手が走り込む流れはいつの間にかどこへやら。次第に相手を探してパスを出すように。それとともにゴールポスト、クロスバー直撃大会へと。どうしたらあんなに見事に枠(それも本当に枠のみ)をねらえるのだろうか。興梠は存在感なし。岡崎は1点こそ取ったものの、あとはボロボロ。また、カウンターにめっぽう弱い。惨めなぐらいのバックライン。いくらこの後に向けてのラボとはいえ、心配だ
01.28 バーレーン代表 バーレーン・マナマ 0-1 - TV中継がなかったようで、映像では全く見ていない。それにしてもかなり出来は悪かったようで。いくら国内組のしかも若手中心とはいえ、情けない限り。それよりなにより能活がケガしたって!?開幕は絶望とか・・・今年もケガに泣く磐田になるのだろうか。そしてオーストラリア戦のゴールポストはだれが守る!?
10.08 香港代表 アウトソーシングスタジアム
日本平
6-0 TV 勝てて当然と言える相手だし、大量得点も当然と言えば当然の相手であるが、ここまでの2戦、特にバーレーン戦で苦労しているだけにその先のイエメン戦、そして最終バーレーン戦を背水の陣にしないためにも、価値ある勝利だったと言えよう。ハットトリックの岡崎も素晴らしかったが、そこに相手を引きつけ、ピンポイントでパス・クロスを出した遠藤や長谷部、徳永もよかったと思う。ただ、守りについては簡単にパスカットをされてゴール前へ運ばれ、ファウルで止めるような場面も見られ、これが強豪相手だったらFKから一発ピンチになりかねないとも感じた。次のアウェー戦もしっかり勝って、年明けの難しい時期のイエメン戦につなぎたい。
11.18 香港代表 中華人民共和国
香港・香港スタジアム
4-0 - 見てないのでわかりません。
2010
01.06
イエメン代表 イエメン・サヌア
Ali Mohsen Al-Muraisi Stadium
3-2 - テレビ中継はなし。テロの脅威が迫る中で、無事開催はよかった。それにしても・・・平山相太のハットトリックって一体・・・。
2010
03.03
バーレーン代表 豊田スタジアム 2-0 TV 「勝てないトンネル」を抜け出たことはよかった。欧州組を入れたことにより、縦に向かう攻めが見られるようになり、前線の連携も活性化したことはよかった。しかし、主力抜きのバーレーン相手に、こちらはフルメンバーであたりながら決定機を逃したり、後半の終盤には攻めあぐねる場面も出たりしたことは大きな課題だ。これで強豪相手にどこまで戦えるのか、不安は大きい。欧州組はドラえもんのポケットの道具ではないのだ。
東アジアサッカー選手権2010決勝大会
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.06 中国代表 味の素スタジアム 0-0 stadium 情けない。あんなに攻められないチームだったとは。守りについてはこの試合では大穴はなかったが、攻めの形のなさについては閉口。結構サイドを使って前まで持ち込むのだが(久しぶりの内田はよかった。)そこから全然。ちぐはぐにかみ合わず、そこからボールを思いっきりかっさらわれたり、ゴール前で横パスを繰り返し、相手にはじき返されたり、奪われたり。岡崎や玉田が裏へ抜け出す形がほとんどなかったと言っていいのではないか。格下相手にこれでは、世界のベスト4なんてとてもとても。
02.11 香港代表 国立競技場 3-0 TV 逃げのパスは回せど、前に向かって進めない。やがて相手に引っかけられ、ゴール前でもはね返され・・・相変わらず攻め手が見られない。選手も走ろうとしておらず、ゆるゆるとしたスピード感のないゲームが延々と。後半途中からはウトウトするぐらい退屈なゲームだった。以上。
02.14 韓国代表 国立競技場 1-3 stadium あぁ、バカバカし。何のためにこのクソ忙しい中、東京くんだりまで行ったのか。最終ラインを担う男の感情にまかせた軽率かつ無責任な行動がきっかけで一人少なくなってしまい、そこからはボロボロ。中村憲剛は存在感ないし、前の2人は何もできないし、内田も今ひとつ。挙げ句には守護神までが情けないまでのループを決められ・・・。指揮官もそんなゲームを全くコントロールできずにいっぱいいっぱいの様子、なのにあの開き直りとも思える発言の数々。とても6月を託せる指揮官とは思えない。
国際親善試合
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.02 ベネズエラ代表 九州石油ドーム 0-0 TV 予想されたこととはいえ、まだまだ・・・。もちろん、シーズン序盤、試合勘も鈍っているとはいえ、集中合宿をやった後であのちぐはぐさはない。攻め手が見られないし、守りも闘莉王あたりが簡単に裏を取られてあわやというシーンもあり、2軍相手に決して安泰と言える守備ではなかった。岡崎、大久保のところに、これ、というボールが出ない。もちろん個々は頑張っていたし、小笠原も23ピースの1つになる可能性を感じさせる動きを見せた。しかし・・・まだチームになれていない。遠藤も存在感なかったなぁ。このチームの、そして個々の善し悪しは東アジア3連戦を見極めてからだろうか。
04.07 セルビア代表 長居スタジアム 0-3 TV おいおい。本当に大丈夫なのか? ほとんど何もできなかった。ひたすら横パスだけを繰り返し、攻めを全く組み立てられなかった。奪われると簡単に裏を取られる始末。最終ラインもズタズタだし、阿部あたりのボランチも何をやっているのか。これではっきり決心がついた。「南アには行きません。」
05.24 韓国代表 埼玉スタジアム2002 0-2 TV 完敗。サイドと中央の連携が悪すぎ。今野を左なんかに置いておけば何もできないだろうが・・・。そして中央でボールをさばく俊輔、長谷部、遠藤の調子が悪すぎ。特に遠藤の存在感のなさと言ったら・・・。最終ラインも闘莉王を外したのは、情報漏洩を恐れたためだろうか、と思いたくもなってしまう。結果として今野、阿部がブッちぎられる中でのあの見苦しい先制点・・・情けなさ過ぎる。これでチーム全体が自信を失ってしまったようだが、戦いはこれから。ここで固めた覚悟を胸に、次に向かってもらうしかない。イングランド戦まで一週間しかないのだ。次こそ、何らかの手応えをつかまねば、本当にチームは崩壊してしまう。
05.30 イングランド代表 オーストリア・グラーツ
UPC Arena
1-2 TV 大変残念。ただ、よく1週間でここまで建て直してきたということは評価できよう。ただ、それだけに、残り30分、何とかならなかったのか、という思いがしてならない。3ボランチにした結果、前半は阿部が中盤とバックラインのバランスをとりながら、よくぞイングランドの攻撃の芽を摘んできた。開始直後のいい時間帯で手にしたCKのチャンスをしっかりとものにしたのもイングランド陣をいらつかせる結果となり、心理的に有利に60分まで来ることができた。しかし・・・残り30分を切り、足が止まり始めたところ、こちらは献身的に守備をしてきた大久保を外し、松井を投入した一方で、敵方はジェラードやJ・コールなどの投入で前線を活性化。松井が守備をしなかったわけではないが、大久保のような体を張るシーンがなく、サイドを中心に何度も突破を図られるように。それらの中から必然的に生まれたオウンゴールだったと言えよう。
川島がPKも含めて本当によく防いでくれていただけに、残念な2失点だったが、結局ラッキーから生まれた1点だけで追加点を取る攻めが組み立てられなかったこと、その中心となるべき本田がダメダメだったことなど、課題も大きい。1週間でここまで立て直せたのだから、残り2週間でその課題もクリアして、いい形でカメルーン戦に臨んでほしい、というのが願いである。
06.04 コートジボワール代表 スイス・リヨン
Stade Tourbillon
0-2 TV 一昨年(だったか?)の豊田スタジアムのようにはいかなかった。優れた身体能力の前にボール支配すらままならなかった。攻撃についてはほとんど組み立てられなかったと言えるし、守備についても捕まえられない場面が多々出るなど、課題を残した。何より、危険なエリアでファウルでなければ止められないという実情。結局、それでダメ押しの1点を与えてしまった。課題は山積。あと10日、何ができるのか。
09.04 パラグアイ代表 日産スタジアム 1-0 stadium まずは勝って何より。基本的に南アW杯代表をベースとしたチームだが、その中で点を取ったのが香川ということで、世代交代の第一歩となったのがよかった。何よりもボールの受け方、そしてスピード、前を向く姿勢が素晴らしかった。基本的にはチームとしては何もできておらず、「代表」ではなく「オールスター」という状態で攻めも守りもちぐはぐで、そういう意味ではある意味「磐田レベル」ではあったが、磐田との違いは個人技の高さ。合わないクロス、追いつけないパス、前を向いてもらえない弱さなどはあったが、そこから先にカバーする個人技の高さに見応えを感じた。そして生き生きとした森本や香川に頼もしさを感じた。中澤は2014までバックラインを守るのは厳しいかもしれないが、少なくともアジアカップまではがんばってもらって、魂を次の世代に伝えてほしい。・・・早く「ザックジャパン」を見たい。
09.07 グァテマラ代表 長居スタジアム 2-1 TV ううん・・・試合内容については不満も多いが、ザック新監督への顔見せ、ということではしょうがあるまい。所詮ハラヒロミオールスターズなのだ。しかし長友からの高速クロスにきちんと合わせり、香川のこぼれ球をキッチリと押し込んだ森本はよかったし、ぜひイタリアで成長を続けてほしい。香川も疲れからかミスも目立ったが、前節に引き続きいい動きが見られた。ただし・・・守備陣は課題山積だ。まずボランチレベルでの守備が全然できない。あそこで自由にさせるなっつーの。それにCB。後半はザルのようだった。やはりしばらくは中澤と闘莉王の力が必要だ。最後に・・・楢崎の代表引退宣言には少々驚いた。
10.08 アルゼンチン代表 埼玉スタジアム2002 1-0 TV まずは素直に勝利を喜びたい。すごいぞ、ほぼフルメンバーのアルゼンチンに勝てたのだ。前半最初の15分は前へ前へと押し寄せるアルゼンチンをはね返すのにいっぱいいっぱいだったが、その後少しずつ流れをつかみ、両サイドを起点にボールが回るようになり、押し戻し始めた。そんな中から長谷部のシュートをキーパーが弾いたこぼれ球に岡崎が反応し、先制した。その後はしばらく日本が押しこむ時間が続いたが追加点は取れず、後半になって反転攻勢に出たアルゼンチンに押し込まれるように。しかししっかり守りながらチャンスをうかがうという姿勢を貫いて最終的に勝利を手にすることができた。前田は随所に高い技術と彼ならではのゴールに向かう姿勢を見せたが得点は奪えず。あのカウンターからの一対一は決めたかったな・・・あの辺が彼らしさなのだが。アルゼンチン側のコンディションが最良ではなかったのかもしれないが、それを言うと日本はホームでは親善試合は全くできなくなってしまう。卑屈にならなくてよいと思う。ザックジャパン、いい形で船出。アジアカップにいい形で向かえるように、もう一試合、がんばってほしい。
10.12 韓国代表 大韓民国・ソウル
ソウル・ワールドカップ
スタジアム
0-0 TV よくもうちの駒野をやってくれたな。しなければならないファウルだったか? いくら日韓戦は国の威信をかけた戦いとはいえ、相手をケガさせてはいかんだろ。もっと冷静にファイとしてほしかった。せっかくのいいゲームを台無しにされた思いだ。ブログにも書いたが、互いに相手のよさを消し合うゲームの中で、結構本田、長友、内田が鋭く敵陣内に切り込み、いい形を作ることができた、そんなゲームだった。ただ・・・決めないとな・・・。詰めが甘い、と言われても仕方ない。来年のアジアカップに向けて自信になった部分と課題になった部分と、その両方が見えたゲームだった。
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