JAPAN BLUE
   このコーナーは、日本代表を追いながら私が思ったあれこれをつづっていく「JAPAN BLUE」の過去ログです。2005年分の日本代表の試合を見ての記録をここに残しておきます。
日本代表(A代表)
FIFA ワールドカップ・ドイツ2006 アジア地区最終予選
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
02.09 朝鮮民主主義人民
共和国代表
埼玉スタジアム2002 2-1 stadium まずは何はともあれ、8年ぶりにあの空間にこの身を置くことができたことを感謝。そして、苦しみこそしたが、初戦で勝ち点3をゲットできたことを感謝。予選はいばらの道。内容よりは結果。その結果が勝ち点3を得られるものだったということは本当に評価に値する。しかし・・・。確かに北朝鮮はFIFAランクで言われているほど弱いチームではなかった。しかし「自分たちで苦しい試合にしてしまった」という気がする。開始5分の先制点、あれはいいだろう。前に向かう積極的な姿勢を見せる中でファールで止められ、そこで得たセットプレーからの得点、見事である。しかし問題はその後。攻めも守りも非常にまったりしたものに変わってしまった。そして敵に押し込まれる時間帯を作るようになってしまった。実際あわや、と思われるシュートを何本喰らったことか。あれらが決まっていたら、こんなものではすまなかったのだ。流れを変える必要性、これは既に後半30分過ぎぐらいから現れていたのではないか?もっと早く動くべきだったのだと思う。動くのが遅かった。国内組にもガッカリした。特にアレックス、遠藤、福西。アレックスは攻められない、守れない。遠藤は致命的な守りやパスミスを何度か。福西はいつものあっさりさ。あれでは勝てない。そんな中よく大黒はがんばってくれた。日本を救った救世主、とでも言えよう。
道はまだまだ長い。これからだ。まだ1/6が終わったに過ぎない。
03.25 イラン代表 イラン・テヘラン
Azadi Stadium
1-2 TV イランは思っていたほど速くもなかったし、ミスも多かった。やり方次第では勝ち点1を取れたかもしれない。しかしできなかった。中盤の海外組は決して悪いわけではなかった。中田はフリーでボールをもらい、加地や小野と連携しながら右サイドに展開し、幾度もチャンスを作ったし、俊輔も高い技術で左サイドで起点となった。しかしペナルティエリアあたりまではいくがどうもそのボールがFWにうまく収まらない。高原はどこにいるのかわからなかった。またフィニッシュ1つ前あたりから精度を欠き、ことごとくはじき返された。ちぐはぐな点があったことは否めない。そして例によって全くプレスがかからず、ずるずると下がる場面も。試合前の報道から4バックの連携のまずさが指摘されていたが、そのとおりとなってしまった。結局福西のボレーは素晴らしかったが、追いつけて終われてこそ、あのゴールの価値があったのだが・・・。
 8年前だっていろいろなことはあった。アウェーで引き分けホームで負け、そこから2連続引き分け・・・でもそこからよみがえった。悲観はしていない。ただ不安要素があるとすれば、今まで強運にに支えられてきたがそれにも限界が見え始めた指揮官だ・・・。
03.30 バーレーン代表 埼玉スタジアム2002 1-0 stadium 結果には大満足。この試合で勝ち点3が取れなければ、もう赤信号点灯といってもいいぐらい厳しい状況になってしまうからだ。得点はオウンゴールだったとはいえ、サルミーンをああいう状況に追い込んだのはゴール前の選手たちの何が何でも点を取りたいという動きとスタンドの歓声ではないかと思う。そういう意味ではこの結果については評価していい。ただ・・・それまでなぜ得点が取れなかったのか、きちんと修正する必要がある。FWが孤立しないためには両サイドがどうボールを運べばいいのか、司令塔俊輔からマークを剥がすためにはボランチやサイドがどう動くべきか、もう少し考える必要があるように思う。次節は小野が復帰できる。福西も好調だっただけにどういう布陣にして小野を組み込んでいくかもきちんと考えてほしい。前回崩壊したバックラインは田中の復帰と3バックへ戻すことにより何とか修復。特に中澤のうまさと田中の賢さは素晴らしかったと思う。
06.03 バーレーン代表 バーレーン・マナーマ
Bahrain National Stadium
1-0 TV 素晴らしい!いつもは憎い小笠原だが、今日は「ミツオ、よくやった!」と言いたい。あの場面で撃っていくという選択をした勇気と、よくもあそこへ飛ばした、というシュートに拍手を送りたい。そして柳沢。確かにキーパーが飛び出した時に撃たずにパスという選択をしたのは「相変わらず」さを感じたが、中田、俊輔とよい連係を取りながら素早い動き出しで何度もいい形を作った。北朝鮮戦は彼に期待というところか?守りも堅かった。福西・田中の磐田勢も落ち着いて敵の攻撃の芽を摘んでいたし、中澤はやっぱりすごい、と感じた。後半、ペースを持って行かれたところもあり、決して快勝というわけではなかったが、よくぞ耐えた。
さぁ、あと1勝。次で決めよう!セリエ組2人+小野不在は当然痛いが、キリンカップで試した選手たち、そして稲本や中田浩二を使っていけば悲観することはないように思うのだが・・・。
06.08 朝鮮民主主義人民
共和国代表
タイ・バンコク
Supachalasai Stadium
2-0 TV 酔いました。そして、「神様」ジーコへ。まずはご苦労様。そしてここまでありがとう。確かに今日は決していいとは言い切れない試合だった。前半中盤には流れを完全にもって行かれていた。ペナルティエリアすぐ外あたりで全くプレスがかからず、相手に自由にさせてあわやという場面もつくられた。しかしそんな中でも0−0で折り返すというのはやはりある意味このチームの凄さです。そして後半。何度もいいシーンをつくってそろそろというところで「今日は前回とちがってダメだめじゃん」と思っていた柳沢が見事なシュート。さすがである。そして終了間際の大黒。余裕じゃん。そして彼の追加点に田中誠が絡んでいたことに、別の意味で安心した次第。どうか本大会も出場できるよう、定着してほしい。
さて、BBSにも書いたが、出場はうれしいが、これはアジア代表としての責任の始まりでもある。今回4.25も代表枠があるのは2002年の日韓両国の成果でもある。本大会であっさりと終わってしまうようなことがあってはアジア代表の責任を果たせず、アジア枠の縮小などアジア全体にも影響を与えるおそれがある。ということで、まだまだこれから。どこかの市議さんが「ジーコは正しかった」などとのたまっているようだが、まだまだ。前回大会を越えて初めて、私の評価は「○」になるということで。
08.17 イラン代表 日産スタジアム
(横浜国際総合競技場)
2-1 stadium 1位通過は本大会の組分け抽選で特に有利に働く材料にはならないそうだが、苦手意識のある中東の強豪イランを破って予選を終えられたことは、東アジア選手権で満足行く結果を出せなかった代表にとって「自信」を取り戻すきっかけにできたのではないか。2つのゴールは共に素晴らしかった。玉田も存在感を見せていい形を作ったし、そのこぼれ球をしっかりとものにした加地も素晴らしい。粘りにねばった大黒のゴールもあきらめない気持ちから生まれたものでいいだろう。しかし・・・いつかのヒデの言葉ではないが、このチームでは本大会を勝ち抜いていく力がないというのは今日の試合ではっきりしてしまったように思う。前半からかなり飛ばして激しく攻め、激しく守ったのはいいが、あの最初の20分ぐらいの猛攻の中で点が取れなかったことについては反省・改善が必要だと思う。そして最後の20分の守備の危うさ。確かに前半から飛ばしていったのだから、致し方ないところもあるのだろうが、磐田でもよく見かける、「だれも相手を追わないゾーン」がぽっかりと3バックの前にできてしまうのはどうか。PKにつながったダエイのドリブル持ち込みもその辺から入ってきて、いいのか?と思った瞬間の後手に回った対応から生まれたファールのように私には見えた。「世界基準」を見据えたこのチームのさらなる進化を望みたい。
FIFAコンフェデレーションズカップ ドイツ2005
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
06.16 メキシコ代表 ドイツ・ハノーバー
AWD-Arena
(FIFA World Cup Stadium, Hanover)
1-2 TV 柳沢ワントップ、小笠原・中村をその下に、そして中田をボランチという布陣となった。厳しいプレスを受け、全く自由にさせてもらえない中での立ち上がりとなった。しかし一瞬のチャンスをついて右サイドを駆け上がった加地から「珍しく」しっかりと合ったクロスが柳沢へ。左隅に見事なシュートが決まり、先制した。その後試合は落ち着いてきたが、ボールを支配され、押し込まれ、ゴール前ではじき返すという状態に。そして前半終盤、「やはり」DF前にポッカリと空いてしまったところからノーマークのミドルシュートを喰らい失点、振り出しに戻ってしまう。後半になってもこの状態は続く。スローに攻めるのですぐに相手のマークにはまる。そして攻められた時の対応の遅れ。ペナルティエリア付近で結構自由にさせてしまう。その結果、ついに逆転、勝ち越されてしまう。その後小笠原→大黒、終盤には茶野→玉田(!)など投入するも流れは変えられず。(変えず?)負けているのにあのスローペースな攻撃は何だ!?三都主は守れない、攻められない、使えないなぁ・・・。課題山積の「世界に向けての初戦」になってしまった。
06.19 ギリシャ代表 ドイツ・フランクフルト
Waldstadion
1-0 TV 驚きである!確かに前のメキシコ戦の日本とは違っていた。前を向き、積極的に仕掛けていた。長身の相手を自由にさせまいとマークも厳しくなっていた。中田をはじめ、中盤もバランスがよくなっているように見えた。それにしても・・・勝ってしまうなんて!あわやという場面を結構何回も作られていただけに、タイムアップのホイッスルが鳴った時はただ見ていただけなのに本当にホッとして力が抜けた。4バックがいいのかどうかはわからない。センターバックを1枚削って玉田を入れたことがいいかどうかもわからない。ただ、前節のぼくたちの代表とはちがって中盤にリズムと秩序が生まれたように見えた。最終予選の時ほどではないが、加地も含めて連動した動きが見られた。ただ、三都主は相変わらずだが・・・。大黒はいろいろ言われるが、評価していいと思う。北朝鮮戦の2点目も今回の決勝点も田中のパスが、とか、俊輔のパスが、とかあるが、そうやってきちんとお膳立てされたものをきちんと決められるっていうのはFWにとって絶対必要なことだと思う。磐田のFWもそうだし、日本のFWもそうだが、そういうFWって実は意外と少ない。いいんじゃないですか?っていうか、いい!
さて、いよいよ。もちろん勝って決勝Tに行ければ一番いいが、何より「本気のブラジル」とやれる、ってのが楽しみ。向こうと違って、こっちは失うものは何もないし。「ケルンの奇跡」になるかもしれないし、「ケルンの屈辱」になるかもしれない。でも、いいんじゃない?やるべきことをきちんとやろうとしさえすれば。私は「楽しみ」だ。
06.22 ブラジル代表 ドイツ・ケルン
Rhein Energie Stadion
(FIFA World Cup Stadium, Cologne)
2-2 TV 敗退は無念。決して試合内容にも満足できず。でも、引き上げていくブラジル選手から笑顔を奪ったことは評価できるのではないか。早い時間帯での失点により、ブラジルに余裕を与えてしまったのが残念。アトランタの時のようなやり方を今の代表で見たいとは思わないが、前半序盤にもう少し守りの意識があってもよかったように思う。前がかりになって安易に数的不利な場面を作りすぎたように思う。このやり方でこのレベルの相手に勝とうとするのなら個々のレベルアップがかなり必要だと感じた。前線へ走り込む両サイドへのロングボールの正確性、それを正確に受け、処理する力・・・失った瞬間にピンチになるのだからこれらをもっと高める必要があるだろう。そして高木琢也も言っていたが、ボールを失った瞬間にどう相手の攻撃を遅らせるか。がまんして時間を稼ぎ、数的不利を解消することができるともう少し失点の危険は減らせるように思う。俊輔が絡んだ2点の得点シーンは共に素晴らしいものだったし、俊輔のスライディングシュートなど「得点の匂い」が感じられた時の攻めは可能性を感じさせた。今後の「熟成」を期待したい。決めるべき時に決める大黒も単なるラッキーボーイではなく、完全に代表に必要な存在になってきたと言えよう。
東アジア選手権 韓国2005
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
07.31 朝鮮民主主義人民
共和国代表
韓国・大田
Daejeon World Cup Stadium
0-1 TV あ〜ぁ、三都主と「心中」しちまったよ・・・。コンディションのピークを韓国戦あたりに見込んでいたのか、序盤から全体的に体が重く、動きが鈍かったように見えた。実際、中澤あたりは何でもないパスをトラップミスでライン外にこぼすなど、何か変だぞ、という感じが見て取れた。そしてついにやってしまう。「!?」としか表現のしようのないクリアミスからの失点。中澤はもちろん、関係した者は責任を大いに感じるべきだ。じゃ、2点以上取って勝てばよかったのだが、これまたダメダメ。北朝鮮がどうの、とかではなく、こちらがダメ。攻め上がれない加地。判断の悪い小笠原。そして抜けない、パスも出せない、クロスも精度低い、図々しくFK蹴っておきながら、壁に当てることしかできない、守らないであわや失点?というシーンをつくり出す・・・そんな左サイド、あんたは何だ?あんなのだったらよっぽど初選出されてやる気満々の村井を使ってみた方が(・・・って言い切れない自分も悲しいのだが。ここのところのよくない彼を見ているだけに・・・。)!?そして、そんな奴を使い続けた指揮官もわからない。4バックにするっていうのはシステムを変えて流れを変えたいということで百歩譲って受け入れるとして、じゃ、田中誠を外して本山投入して流れは変わったか?結果は出せたか?田中達也はもっと早くてもよかったのではないか?それから攻撃陣のみなさん、本当に自分の背後に味方が走り込んでいると確信してスルーしているか?「いたらいいな」的なスルーならボールを失うだけだからやめてくれ。とにかくちぐはぐな攻め、大概にせよ。ちょっとコンフェデで調子に乗っちゃったか?
08.03 中華人民共和国代表 韓国・大田
Daejeon World Cup Stadium
2-2 TV 何だかなぁ。スタメン総入れ替えについては否定しない。それぐらい前節が悪すぎたし、あんな試合をやってまだスタメンで居続けられるなんてありえない。総入れ替え組のモチベーションの高さから前半からいい形を作った。田中達也と巻は前回の大黒・玉田よりはるかに可能性が感じられた。ボランチから村井、駒野の両サイドを経由した攻めもよかった。しかし・・・なかなか決められず、ことごとく跳ね返されてしまう。トップ下の本山は存在感がないし、DFも危ういな・・・と思っていたら・・・やっぱり失点。坪井、頼むからちゃんとやってくれ。さらにセットプレーからもう1失点。2点を追う形になって後半はもっとガツガツ行かなければならなくなった。しかし・・・。阿倍のFKのこぼれ球につめた茂庭の気持ち、田中達也の初ゴールと、もちろん追いついた2得点は素晴らしいが、結局それっきり。どうして前を向いて攻めようとしなかったのか? ボランチより後ろはボールを受けるとまず横パス、もしくはバックパスばかり。なぜ前を向こうとしないのか!? これでは相手より一歩前に出るなんてことはできっこない。負けこそ免れたが、優勝からは大きく後退することになった。
08.07 韓国代表 韓国・大邱
Daegu World Cup Stadium
1-0 TV 「伝統的なライバルを相手にどれぐらい勝負できるか見てみたい。」とは聞こえはいいが、「神様の怒りはそこまで深かったのか?」とも思ったスタメンであった。あんな無様な試合をした連中は少なくともこの大会中はスタメンでは使わない、という意図なのだろうか。中山や秋田が代表を去った2年前のアルゼンチン戦@長居のように、もうこれで代表に呼ばれない選手も出てくるのでは?と勘ぐってしまう。
さて、結果を出したいスタメン組。どうしても初戦の北朝鮮戦と比べてしまうのだが、サイドを使った攻撃はやはり今回の方がいい。村井もかなりがんばっていた。しかし相手の堅い守りはこじ開けられず、サイドを駆け上がるがそこから中へ入れず。逆にこちらのゴールに向かってはミドルシュートが次々と襲いかかる。しかし、幸いにも枠を外れたり土肥のセーブで何とか持ちこたえる。中に割って入って来られる場面がほとんどないので、そういう意味では怖さは少ないが、ちょっとした集中力の欠如でミドルを決められそうでこわかった。後半、互いに体が重くなり始める中、まず中澤を投入。システムを4バックにするが2列目の本山が全然攻めに絡めず効果が上がらない。小笠原と交代し、少しずつ2列目でボールが持てるようになる。そしてコーナーキックのチャンスに巻がマークを引きつけてフリーになった中澤が何と足で決める!そしてこれを守りきって勝利!何とか最下位を免れ、2位で大会を終えた。
それにしても・・・今後日本代表はどう変わっていくのだろうか。今回の「東アジア選手権組」はジーコにとって「戦力」としての評価を得たのだろうか?それとも今大会はあくまでも「テストの場」だったのだろうか?今後のスタメンはもちろんだが、サブも含めて代表選考がどのように行われるのか、興味深い。(特に左サイドはどうなるのかなぁ?)
国際親善試合
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
01.29 カザフスタン代表 横浜国際総合競技場 4-0 TV 選手の連携がとれてきたこととか、オフ明けとは思えないぐらい動きにキレがあるとか、こぼれ球をきちんとコントロールしてゴールを決めた玉田や松田とか、アレックスのフリーキックとか、個人技がいいのはよい。(特に先取点の玉田、ああいうところでああいう球をきちんと決められてこそ代表だ。Jレベルではあれだけのチャンスがあっても決められない選手がいるわけで。)中澤はアジアの壁として成長しつつあるし、加地も積極的に上がりチャンスをつくり出した。小笠原もよくなってきたし、初キャップの阿部も悪くない。(福西、しっかりしないと・・・。)セットプレーに特典のにおいが感じられるようにもなってきた。しかし・・・。あまりに「コンディションがよすぎる」のが不安だ。この状態を維持し、シリア戦も戦い、そして本番の北朝鮮戦まで維持できるだろうか。1週間後、コンディションのピークを過ぎた選手たち、お疲れ気味の海外組合流、結局十分なパフォーマンスができず、なんてことだけはないように願いたい。それから元アジアの盟友カザフスタンよ、そんなのでUEFAでやっていけるのか?
02.02 シリア代表 埼玉スタジアム2002 3-0 TV 残念だったなぁ、あのガツガツと固めて来つつ、奪えば高速でゴール前に運ぶというシリアともう少し11対11でやりたかった。とはいえ前回はやはりカザフが「ヘタレ」だったということがよくわかった。今回はああは行かなかった。でも、その中で前回同様ボランチ、そして小笠原から右サイドの加地へいいボールが送られ、相手を脅かすシーンが何度も見られ、可能性が感じられた。また苦しみつつもいい時間に先制、追加点を奪えたのもよかった。特に3点目は小笠原が自ら点を取りに行く積極性を見せるようになったのが結果につながった。田中誠、福西の磐田勢も元気だし、特に田中誠はいつものクレバーな守りが見られ、よかった。すっかり定着しているようだし。ただ、言うとすればアレックス。攻めではちょっと突っかけられるとすぐボールを奪われるし、守れば守ったであっさり抜かれていく。今日もよくもあんなに簡単に抜かれてあわや、というピンチがあった。また、チーム全体速攻への対応が遅い。あっという間にペナルティエリアまで運ばれる。これは苦しい。もう攻撃を送らせることはできないものだろうか。
05.22 ペルー代表 新潟スタジアム
ビッグスワン
0-1 TV しかし・・・予選前にこういう相手とやっておいてよかった。自信喪失なんかされちゃ困るが、このままじゃダメ、という危機感がこれで高まってくれるのであれば、それでいいかも。何よりゴール前でのプレーの正確さがほしい。FW2人、サントス、小笠原あたりの連携、信じて走る動きなどできてきたがプレー、特にパスやシュートに正確さがなく、結果に結びつかない。特にシュートの不正確さは見ていてイライラを高める。鈴木隆行、遠藤、フリーで撃つのなら枠に行かせてほしい。また、ちょっとハードにマークされると何もできなくなるというのはツライ。以前に自分の起用法に不満を漏らしていた小笠原も、今日は時間が経つに従って存在感がダウン。本山に至っては交代で入った後、どこで何してたの?そんな中、よかったこともあった。三浦淳宏はいいタイミングで飛び出してパスを受けたり、うまくつなぐなど攻撃のきっかけづくりになっていた。また、大黒は「点を取りに行く動き」ができているように感じた。動き出しの速さがいいと思った。
全体的にいい試合をしていたが、やはり国内組だけではいっぱいいっぱいなのだろうか?何か一味足りず、結局、結果に結びつけられない、そう感じた。。
05.27 アラブ首長国連邦
(UAE)代表
国立競技場 0-1 TV ブーイング、いいじゃないか。もっともっと!前の試合から学んだことはないとはいわないが、同じことを繰り返していては、何を言われても仕方がないだろう。とにかく、日本を封じるにはこうすればよい、という試合だった。大黒、長時間使ってみたが残念。もう一つ、なのだがそのもう一つの差が大きい。そして、やはり小笠原では厳しい、と感じた。プレスをかけられてもゲームをつくる強さと技術がほしい。となると、俊輔は必然的に、だなぁ。そしてこの2戦を見て、鈴木隆行のよさって何だろう、彼は本当に代表に必要なのかという「?」がより一層大きくなった。三都主もあいかわらず光るものがなかったし。全体的に後半、ボールを追わなくなったし。(特に前線。)もっとも希望もなくはない。ワンタッチプレーの精度は上がりつつあるし、セットプレーにもいろいろなパターンが見られるようになった。セリエ組、俊輔の合流、そしてフィットを期待するしかないのか・・・?(ところでヒデは?どんな状態なのだ!?)
それと・・・今日も言うけれど、本山はどこで何をしてたんだい?
09.07 ホンジュラス代表 宮城スタジアム 5-4 TV 田中誠がスタメンにいない代表なんて・・・ってのをあまり言い過ぎると「代表を見る時はひいきJチームのエゴは出さない」と言っている私の信条から外れるのでしつこくはしないつもりだが、純粋な気持ちで見てやはり「三都主は本当にDFでいいのか?」「本当に4バックが日本代表に向いているのか?」と言いたい。彼に守りを期待するのは無理だろう?ドイツに向けて「非情に、クールに、ニュートラルに」人選をすると言っていた一方で彼を4バックの左サイドバック選ぶ指揮官はやはり解せない。ボランチとバックラインの間のポッカリと空いてだれも追わないゾーンもひどい。2人そろって上がっちゃうこともあったし、修正される気配もなかった。攻めについても決して「欧州組」はかみ合っているとは言えなかったかな・・・まぁ、当然急造のチームなわけで仕方ないとは思うが、ヒデにせよ、稲本にせよあれだったら・・・。中田浩二はちがう使い方もあるのではないかなぁ。とにかく失望。
10.08 ラトビア代表 ラトビア・リガ
Skonto Stadium
2-2 TV 何だかなぁ。中田浩二については十分反省してほしいし、あんなことやってるからマルセイユでは・・・と言いたい。大体あんたは2002年のトルコ戦でも失点のきっかけを作ってたわけで、本当に大事なところでミスをするものである。話を全体に戻すと、欧州組を中心とする組み合わせは球際の強さ、パスの精度、視野の広さ、スペースの使い方などさすが、と思わせるものがあった。ただし、「前半だけは」。後半CKから1点を取られてからのチームってのはどうなんだ?疲れもあるのだろうが何とか修正しなければならなかった。なのになかなか修正できない。挙げ句の果てにとった采配が大久保はともかく、あの三都主と坪井、そして鈴木隆行に本山の投入というのだから・・・??何か流れを変えられたか?終盤は攻めにしても守りにしても形を作ることが全然できていなかった。
そんな中での収穫は松井大輔が代表にフィットすることが確認できたことと、将来的にポスト中田英寿は彼に期待してもいいかな、というのが見えたことだと思う。本当にいろいろなところに顔を出し、献身的にプレーする姿、精度の高いパス、高い個人技など、頼もしく感じた。
10.12 ウクライナ代表 ウクライナ・キエフ
Olympic Stadium
0-1 TV アウェーということを考えればあのPKはあり得ることだろうし、中田浩二の一発レッドについては後ろからいっていたわけで致し方ないところもあるだろう。ということであれば、ああなる前にどうして点が取れなかったか、そして一人少なくなる前でもあれだけ危険な場面を作られていたのはどうしてかということを考えるべきだろう。立ち上がりからの30分はウクライナも飛ばしてきていたが、全く何もできなかった。ボールキープすらできなかった。そして左サイドを押し込まれる。14番。やはり中澤が後ろに控えていない4バックで三都主を左「サイドバック」に使うのは危険だ。攻めになっても走れないし。「戦犯」というようなことはしなかったが、貢献もできていなかった。それから日本のFW陣はペナルティエリア内でどうしてフリーになれないんだろう?遠目から撃つか、ペナルティエリア内でつぶされてよし。これでは点は取れない。鈴木隆行を使うより(最後の追試だったのか?)、もっと大久保を早い時間に投入するべきだったと思う。
11.16 アンゴラ代表 国立競技場 1-0 stadium 勝つことは勝ったが、とても希望をもって2006年を迎えられるという内容ではなかった。FWの2人は問題外(特に存在感がまるでなかった13番はなぜ90分間出ていたのか理解できない。)だが、中盤についてもパスの出し手と受け手の意思の疎通のなさはひどすぎるし、あんな緩いパスやのんびりした攻守の切り替えでは強豪相手の本大会ではぶっちぎられてよしのような気が。ボールが出るところにだれもいない、ということもしばしば。3バックだったため左サイドの14番のダメダメさは目立たなかったが、中途半端なドリブルやボールを奪われてからの戻りの遅さは相変わらず。やはりこのチームは3バックがいいと思うのだが。最後に・・・あえて今日の試合から「希望」を探すのなら、松井大輔については得点シーンのみならずその動き全体に希望を感じた。
U-20日本代表(ワールドユース2005代表)
FIFA ワールドユース選手権2005
試合日 対戦相手 会場 結果 観戦方法 一 言
06.10 U-20オランダ代表 オランダ・ケルクラーデ
The Parkstad Limburg
Stadium
2-1 TV 開始1分で既に「時間よ早く過ぎてくれ!」と思わず願ってしまう、そんな試合の始まり方だった。プレーの正確さ、1対1の強さ、スピード・・・さすがUEFA杯出場経験者だの、A代表経験者だの、大勢揃っているだけある。日本はボールを落ち着いて回させてもらうことすらできなかった。素晴らしいパス回しの中から生まれたオランダの1点目は見事としか言いようがない。そして1点取った後は攻め急がずボールを回す落ち着きぶり。2点目は左サイドをぶっちぎられて見事なパスをゴール前へ。この時点で時計はまだ18分・・・。ふと、W杯予選を突破した日本A代表がこのU-20オランダ代表と戦ったらどっちが強いだろう・・・とさえ思ってしまった。後半厳しくプレスをかけながら流れを取りもどし、そんな中で得たFKから平山のたたきつけてバウンドさせるヘッドでまず1点。ここまで今ひとつだった中でまず存在感を示した。そしてその後はオランダを自由にさせなかった。途中投入のカレンは決定機を外してしまったが、よく追いかけ、チームに貢献したように思う。後半だけ見れば互角だったのではないか?それだけに前半の入り方が残念であった。
06.15 U-20ベナン代表 オランダ・ケルクラーデ
The Parkstad Limburg
Stadium
1-1 TV 恐るべし、ベナン(ってどこにあるんだよ!?)。この年代のアフリカ勢はA代表がW杯に出てこないような国でも結構強い。以前にもマリとか上がってきたし、今回のベナンも決して侮れる相手ではなかった。攻めで前を向いた時とゴール前での守りでの「強さ」はすごい。それに対して日本は最初こそ強気で入り、前から厳しくプレスをかけていったが、前半の半分あたりからだんだん「受けて」しまう形になっていったか?前線でのクロス、パスなどプレーの精度が低く、そこからボールを奪われて、ということが目立ち、見ていてストレスがたまった。失点はしつこく左サイドから何度も攻められた後、トラップミスを奪われ、やはり左サイドから。1対1を見事に切り返されて決められてしまった。その後、平山、梶山などいいシュートを放つがネットは揺れず。水野のFKで何とか追いついた(素晴らしいFKだが、結果勝てなければ・・・)という感じだった。せっかくその後、相手が一人退場したというのに。これで次戦はほぼ勝ちが「必修」という状態に。厳しい・・・。
06.18 U-20
オーストラリア代表
オランダ・ケルクラーデ
The Parkstad Limburg
Stadium
1-1 TV AFCに「移籍」してくるオーストラリア。次の五輪予選、そして2010年W杯予選を考えても「苦手意識」をもちたくないし、逆に相手にそれをもたせなければならないのだが・・・前半はボールを持っても前を向けない、簡単なミスからボールを失う、そしてあっという間に押し込まれる・・・見ていてストレスがたまった。何か青いユニが連日こんな戦いをしているのを見せられると、見ているこちらも精神的によくない。後半になって前に向かって勝負するようになり、少しずつ高い位置でプレーできるようになると得点の匂いが感じられるようになってきたのだが結果は出せず。そして・・・「?」というファウルからのFKを、ここまで好セーブが続いてきたGK西川がまさかのファンブル! 悪夢の失点でかなり厳しい状況に追い込まれたが、DF増嶋→森本という体制で総攻撃に。その執念の中で生まれた梶山→前田のゴール!その後負けられないオーストラリアの怒濤の攻めを受けたが何とかしのいでタイムアップ。勝ち点、得失点差でベナンと並んだが、総得点から何とか決勝トーナメント進出を手に入れた!(オランダvsベナンも最後少し見たが、負けているベナンが全然攻めようとしなかった。彼らは「このままでは出られない」ということを知っていたのだろうか?)とにかく、まだ「世界」で戦い続けることを許された。開き直って「前を向く」日本を見せてほしい。
06.21 U-20モロッコ代表
(決勝トーナメント1回戦)
オランダ・エンスヘデ
Enschede Stadium
0-1 TV 立ち上がりはガチガチに固められ、全く自由がなかったがその後前半の真ん中あたりから少しずつ縦に仕掛けられるようになった。ここまで不振だったカレンも何度かシュートを打つことができ、惜しいシーンも見られた。ゴール前で平山にボールがわたり、そこからチャンス、という場面も何度かあった。しかしゴールには結びつかず、ミスからボールを失うとあっという間にゴール前に運ばれるという場面が目立つようになった。後半になるとモロッコの動きが鈍くなり、完全に日本が押し込むようになるのだがやはり点が取れず。そこからボールを失って一瞬のうちにピンチ、というのは変わらず続いた。既に伏線はあったのだ・・・そしてロスタイム3分・・・延長をにらんで動きが消極的になったところを「突かれて」しまった・・・。あの時間帯の急激な動きの鈍り、「延長戦で勝負」・・・その考えはそれでいいのだろうが、意識が「延長戦」に行くあまり、今行われている目の前の試合を「見失ってしまった」というところか。あまりに残念である。
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