大分銀行ドームPart5 その1

大分スポーツ公園総合競技場 大分銀行ドーム
2015年11月20日~11月24日(船中1泊・3泊5日)
明治安田生命J2リーグ 第42節
ジュビロ磐田 2-1 大分トリニータ

今回、5年に一度、繁忙期の営業日に認められる休暇を利用し、2015シーズンのJ2リーグ最終戦を観戦するために大分に行ってきました。
大分は私が以前別の仕事に「転職」していた4年間は毎年のように足を運んでいました。しかし現在の仕事に戻って以降は一度も行っていませんでした。あれから8年、街はどう変わっているのか、惚れ込んだ温泉はそのままなのか、そして何より磐田のJ1復帰はなるのか・・・それを見届けるために、5年に一度の休暇をここで使いました。理解をいただけた職場の皆さんに感謝の5日間でした(^_^;)

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20日(金)、まずはフェリーが出発する大阪・南港に向かいます。
今回は8年前よりも年齢を重ねた分「節約旅行」感が減っていますが、それでも大阪までの移動を極力安価に快適にということで、豊橋から名古屋までは名鉄の快速特急を、名古屋から難波までは近鉄の特急、アーバンライナーを金券ショップで買ったお得な切符で利用しました。料金的にはJRの普通快速とあまり変わらないところを快適に「特急」感たっぷりで少しラグジュアリーに移動できます。何せ、名古屋・難波間を2千数百円で移動できるってのはお得です。

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難波から、フェリーが出る「トレードセンター前」駅まで、大阪市営地下鉄とニュートラムで移動します。まずは御堂筋線に乗車。この電車、実は新大阪から長居に向かう時にも使う電車なのですが・・・もし大分に引き分け、もしくは破れて福岡に上位に行かれてしまうようなことがあれば、プレーオフ決勝の場所は長居なのです。「勝てなかったら再来週、またこの地下鉄に乗らなければならない・・・。」そんな想いが頭の中をよぎりました。「今季、もう絶対にこの地下鉄には乗らない。」そう強く思いながらの乗車でした。
本町で中央線に、弁天町でニュートラムという新交通システムに乗り換えます。

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ニュートラムをトレードセンター前で下車します。ここまでは11・10年前と同じでした。ただ、フェリーターミナルと乗り場は前回の場所と少し変わっていて、あの橋下徹市長(当時)が大騒ぎの末購入し、市役所機能の一部を移したワールドトレードセンターの中にチェックインカウンターや待合室がありました。確かにこのビル、こんな場所に市の予算でこんなものを作って税金の無駄遣いだったということは確かかもしれません。ただ・・・、とこの場での彼の政治姿勢についての論評は避けますが、前回フェリーを利用した時から現在までの間に、この市、この府でいろんなことがあったんだなぁ、ということを少し感じました。

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乗船受付が始まり、船に乗込みます。前回は何とか旅費を切り詰めるために二段ベッドの船室を利用しましたが、今回は個室を確保しました。とは言え、それでも一番安い部屋。窓もなくトイレは個室にはなく共用で、ベッドと簡単な机があるだけの質素な部屋です。もっとも、これだけあれば十分。デスクでタブレットを使うこともできるし(ただしWifiはつながる時とつながらない時があって、携帯でデザリングすることが多かったです。)、荷物を広げて気兼ねなく着替えもできます。狭くても個人スペースがあるっていいなと思いました。

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早い時間に乗船したため、出航まで時間のゆとりがあります。その間に食事を済ませてしまおうと、船内のレストランに向かいました。前回と異なり、バイキング形式になっていて、好きなものを好きなだけ取ることができるようになっていました。ということで、画像のように「つまみメニュー」を中心に取ったのですが・・・。税込み1,540円も払ったのに一番おいしかったのが「おでん」だなんて・・・(以下略)。

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夕食を終え、ほろ酔い気分でデッキに出てみます。季節は冬に向かっていて、夕暮れの時は過ぎ、既にあたりは暗くなっていました。ワールドトレードセンターの夜景がどこか寂しげですが、それでもクリスマスを控えてイルミネーションが点灯され、キレイでした。

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出航後は遠ざかる南港の夜景や、遠くに見える神戸の夜景などを楽しみながらしばらく海風に吹かれました。やはりこの船旅の一つの楽しみは「本四連絡橋くぐり」でしょう。これは明石海峡大橋。すごい迫力で、よくもまぁ人類は、そして日本人はこんな巨大なものを、こんな大海原を渡るために造り上げたなということを感じました。私と同時に、潮風、海水にさらされ、メンテナンスも大変なのだろうな、と考えました。
瀬戸大橋は深夜の通過のため船室に戻って睡眠中。来島海峡大橋はふと目が覚めた時間がちょうどその時間だったので、起き出して見ることができました。

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船内はもちろんエンジンの音などが少し聞こえますが、私にとってはそんなに気になるものではなく、ベッドもまずまずの寝心地で普通に睡眠がとれました。二段ベッドや雑魚寝部屋などとちがって自分や他人のいびきを気にかけることがないというのも、個室のよさでした。明け方目を覚ますと、だんだん夜が白み始めるところ。船は既に瀬戸内海から豊後水道に入ろうとしていて、周囲には瀬戸内ならではの小島は見えなくなっていました。

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「本四連絡橋くぐり」と並んで、この航海での見物、船上からの「御来光」です。遠くなりつつある四国の島影の切れ目あたりから、朝の光が昇り始め、それまでとちがう明るさが大海を照らし始めます。21日(土)の朝です。

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やがて前方に島影がうっすらと見え始めると、みるみるうちにそれはくっきりと、そして大きくなってきます。高崎山と由布岳の山陰、そして大分周辺の臨海工場群、そして別府の街がはっきりと見え始めます。船旅の終わりの気配です。

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別府の街並みが見え始めると、会場を吹く風にも心なしか硫黄臭のような「温泉の香り」が感じられるようになります。これは意外でした。別府市内ではこのような香りは感じないからです。明礬、鉄輪などのどちらかというと山よりの部分からの風が市街地の上を越えて吹いてくるのだろうか、と思いました。いよいよ接岸という時が近づくと、街のあちこちから立ち上る湯煙がよく見え、まさに「温泉県にやってきた」ということを実感できました。

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上陸です。別府側のターミナルは変わっておらず、昭和感満載の古びた建物でした。この街が「国民的保養地」としての人気を誇っていたころの名残を感じました。市街までのバスを待ちます。

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別府駅行きのバスに乗りましたが、北浜で下車し、10年前の記憶を頼りに竹瓦温泉を目指します。昭和初期に建てられたこの湯屋はやはり別府のシンボル。この街に着いたら敬意をもって一番最初に訪ねたい場所だと私は決めています。初めは海岸近くに湧き出していた温泉を楽しむために地元の漁師が簡素な小屋を建てたものから始まり、竹で屋根を葺いていたからこの名前になったという話です。今はどっしりとした風格ある建物となり、登録有形文化財、近代化産業遺産にも認定されているとのこと。そんな中、シャワーもない昭和の風情を残す浴室に入り、浴槽からお湯をかい出しながら体を洗い、朝風呂に浸かりました。風呂上がりはロビーのような場所で湯の余韻を楽しみながら少し休憩です。

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この日は予定が盛りだくさん。午前中にスギノイパレスの棚湯に入ろうと駅の周辺で観海寺方面行きのバスを探します。しかし路線バスはいい時間のものがなし。あきらめようかと思っていたら、駅構内にスギノイパレスの広告があり、何と15分おきにシャトルバスが出ているとのこと。これは利用せねば、と乗り場に急ぎました。
フェリーの船内で「フェリー乗船券の半券を受付で見せると割引になる」との記事を目にしたことを思い出して提示してみると、土日祝料金で大人2,000円のところを1,000円と、何と半額になりました。
最近はいろいろ厳しくなって露天風呂等での撮影が禁止されているため、画像はその下の階のロビーからの風景ですが、このように別府の街と別府湾(今乗ってきたさんふらわあも港に停泊しているのが見えました。)を見下ろしながら、棚状になっていて幻想的な風景の露天風呂に浸かり、目と体でリラックスしました。

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午後のなるべく早い時間に湯布院まで移動したいと考え、今回は三つ葉グリルでのとり天はパスして駅構内にあった「春かつ」でとりかつ定食をいただきました。時間短縮だけを考えて入ったのですが、これがうまい。サクサクの衣にやわらかくジューシーな鶏肉。ポン酢のたれか塩でいただくのですが、どちらもおいしい。一緒に頼んだ生ビールもおかわりしながら満足の昼食で、結局最終日に別府を発つ直前の昼食もここでいただきました。

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路線バスで由布岳を横目に見ながら峠を越え、湯布院に入りました。10年ほど前に4年続けて大分遠征した時も、できればこちらに1泊、と思いながら、移動にも時間がかかるし、なかなか手軽に泊まれるところがないということで湯布院泊を断念して来ましたが、今回チャレンジしてみました。バスで峠をを下りながら湯煙が上がる街を見ていた時は、海沿いの温泉地である別府とは異なり山あいの素朴な温泉地という印象を受けていました。しかし、バスを降りて街を歩き始めるとこの第一印象は一変しました。

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先に宿のことを書きます。今回の旅1泊目(船中泊を除く)はこちらの「ロッジ旅の蔵」にお世話になりました。繁華街を抜け、どちらかというと金鱗湖に近い静かな場所にありました。湯布院は大型旅館は少なく、部屋数が少ない中で行き届くサービスを、という宿が多い印象を受けました。こちらも部屋数は少なめ。温泉も大浴場ではなく、3つある貸し切り風呂を札をかけ、鍵を閉めて利用するという形。浴室は特別凝ったものではありませんでしたが、湯はよかったと思います。堪能できました。(泉質は単純温泉?)

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部屋はこんな感じ。ツインをシングルユースさせていただきましたが、広くて、布団もふかふか。温泉でふやけた体にはこのふかふかベッドは最高。ぐっすりでした。あたたかなぬくもりを感じる接客の宿でした。

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先ほど「街を歩き始めると山あいの素朴な温泉地という印象が一変した」と書きました。確かに別府とはまたちがういい雰囲気の町です。ネオンがなく、歓楽街的なものがないのもいいです。このような辻馬車でまちを回ったり、ちょっと通りを外れれば素朴な田園風景の中に実はおいしそうな和食屋さんやイタリアンの店があったりと、落ち着いた高級保養地、という印象も受けました。まちおこしも頑張ってるなと感じました。ただ、中心市街地はちょっとちがいました。ちょっとキャピキャピ系のクレープ屋さんやガラス細工屋さんが並んで、まるでバブルのころの清里のよう。(それでいて、夜になると私の住んでいる町のように、通りに誰もいなくなる。)これにはちょっと首をひねりたくなりました。

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夜、おもしろいイベントがあるとのことで出かけてみました。町の公民館で神楽を演じるとのこと。何でも、大分県は九州の中でも神楽が盛んな県の一つで、由布市には十数社の神楽座が在って、中には2,000年以上昔から伝わる神楽もあるそうです。そこで温泉旅館組合が宿泊者の夕食後の楽しみとして、月1回神楽の公演を開くようになったとのことでした。今回私が見たのは竹の中神楽座の皆さんの「大蛇退治」という演目でした。演奏、舞ともに迫力があり、圧倒されました。また、終演後の抽選会では何と湯布院名物のどんこ乾し椎茸が当たり、いい土産までいただいてしまいました。

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船中から数えると第3日目、22日(日)の朝です。初日にも行ったのですが、朝は霧がかかっていてきれいだというので、翌朝宿をチェックアウトしてから金鱗湖に行ってみました。ちょっと遅かったからか、霧は少なくなっていましたが、名物を見られてよかったです。それにしても、観光客は韓国語、中国語を話す人が多い印象を受け、これも時代だな、と思いました。

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バスで別府に戻りました。ただ、由布岳の横を抜け、これから別府に下りていこうというところで、城島高原パークというところに入る車の大渋滞にハマってしまいました。3連休ということでイベントでもあったのでしょうか。到着がだいぶ遅れてしまいました。

(その2に続きます。)

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