レベルファイブスタジアムPart3

レベルファイブスタジアム
2015年8月15日~8月16日(1泊2日)
明治安田生命J2リーグ 第29節
ジュビロ磐田 0-2 アビスパ福岡

4度目のレベルファイブ訪問です。スタジアム自体ももう慣れたものですし、街の構造もだいぶわかってきました。ということで、本来ならゲームの後に天神の街中で目をつけていた屋台に寄ったり、中洲を縦断しながらおもしろそうな屋台に目をつけたり、とするはずでした。しかし、できませんでした。あの内容と結果では仕方がないです。
福岡の名所といわれるいろいろなところはだいぶ見尽くした感があるのですが、前回果たせなかった「宿題」がありました。ということで、1年越しの宿題にチャレンジする旅になりました。

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今年2度目の飛行機遠征と言うことで、中部国際空港へ。神宮前での乗り換えにも慣れましたし、前回の札幌遠征時に特別車指定券の「μチケット」は豊橋からセントレアまで、1枚分の料金で買うことができることがわかりました。そこで早速今回も豊橋駅の窓口でお願いしました。
この青色の「μスカイ」は成田エクスプレスと同様に、乗車した瞬間から「これから飛行機に乗るんだ」というワクワク感に包まれます。この雰囲気、好きです。

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セントレアの出発ロビーです。昨年はここで台風とにらみ合いながら、いつ飛ぶのか、果たして飛ぶのか、とドギマギしましたが、今年は快晴。全く心配することなく、μスカイから始まったワクワク気分をそのまま持続させながら搭乗することができました。

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機内の音楽放送をヘッドフォンで聴きながら、落ち着いたらCAさんから配られる飲み物(必ずアップルジュース)をいただきながら機内誌「翼の王国」に目を通し、航路図を見ながら現在の位置を推測し・・・など、ANA慣れしつつある中、やることの順番も決まってきました。
「まもなく当機は最終の着陸態勢に入ります。」のアナウンスと共に、高度はどんどん下がっていきます。海の中道と志賀島が見えると、もう福岡空港はすぐです。福岡空港は街中にあるため、車が動いている道路、家々、そして動く人の姿が手に取るように見える中で滑走路に降りていきます。迫力がある一方で、地元の人は騒音等大変で、心配だろうな、と思ってしまいます。

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福岡って訪ねるたびに何となく海外の街っぽく思えてしまいます。そう感じる理由の一つとして、地下鉄で空港と市街地が直結していることや、地上に上がると西鉄バスがいっぱいというのがあります。ヒースロー、そしてそこからつながるロンドンっぽい(規模がちがうって!?)っていうのでしょうか。地下鉄空港線を使えば天神まで30分かかりません。
(あと、海外っぽく感じる理由に、街を流れる風に独特のにおい(福岡の場合は豚骨臭)が感じられるところや、街中に並ぶ数々の屋台の雰囲気からどこか東南アジアっぽさを思い起こしてしまう、というのもあります・・・。シンガポールやクアラルンプール、マラッカあたりのような・・・。)

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地下鉄を赤坂駅で降りて、海岸方面へ歩いて行きます。浜の町公園を過ぎると、豚骨の薫りが町全体に漂い、いわゆる「長浜ラーメン」の店がいくつも現れます。似た名前のお店がいくつも!? 聞いた話では、元々は同じ店の従業員だった人が辞めた後、元の店と似たような名前をつけて始めたようです・・・。
私が目指したのはその中の「元祖長浜屋」。一番の元祖です。朝早くから開いているので時間を選べば並ぶ必要などないのでしょうが、私が訪れたのはお盆休みの昼時。仕方がないです。
メニューは「ラーメン500円」のみ。替え玉、替え肉は100円です。出てくるのが速いのなんの。席について卓上の調味料やトッピングであるごまや紅ショウガ等を確認してしているうちに、もう丼が出てきます。

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おいしそう!!!
まずは出てきたままのデフォルト状態でいただきます。麺は私好みの極細麺。普通で頼んでも少し堅めで出てきて、いい感じです。また、スープは思ったよりもあっさりめ。だから、豚骨の味の輪郭がわかるような感じです。一方で、トッピングされているお肉にはしっかり濃いめの味が付いています。なので、肉と麺を一緒につまんで口に運ぶのがポイントだと思います。
この時点で味が薄い、と思ったら、卓上に置かれた「ポット」に入った味付けダレのような液体を少し垂らしてみるといいと思います。コクが出てきます。ただし、入れすぎると薄められないので、少しずつ気をつけて入れる必要があると思います。
完食する直前に、替え玉を頼んでみます。これがまた速い。それはいいのですが、結構な量。おいしいのですが、どんどん腹が膨らみ、苦しくなってきてちょっと後悔することになります・・・。

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続いて福岡市博物館を訪ねます。再び地下鉄の駅に戻り、西新駅で下車します。市博物館も駅から少し離れていて、歩かなければならず、夏の暑い時期はしんどいです。
でも、西南学院大学のところを歩いて行くとこんなものを発見しました。「元寇防塁」です。鎌倉時代に当時の「元」が日本に大軍を送り、一度目の来襲の後、守りを固めるために博多湾沿岸に築かれた守りの石垣と土塁です。だいぶ埋まってしまってるんですかね、意外と低いのですが・・・。ちなみに西南学院大学の校舎の地下からも防塁跡が出てきていて、学校が開いている日だったら見学できるようです。(ちなみに、この日は土曜日のため×。)

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福岡市博物館です。昨年も訪れましたが、休館日のため黒田官兵衛展を見られませんでした。特別展のため、当然もう終わっているのですが、今年は「大関ヶ原展」をやっていました。でも特別展まで見ている時間はなく、常設展示だけを見させていただきました。

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常設展示を見たのは、福岡市の歴史について見て知りたいと思ったから。そして、特に左の「これ」を見たかったからです。
志賀島で発見された「漢委奴国王」の金印の実物、国宝です。実際に光武帝から奴国の王に贈られた印・・・いろいろな思いが頭の中に広がります。ホント、ここ九州北部は日本からアジアへの入り口だったんだなぁ、ということを感じました。

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地下鉄で福岡空港に戻り、「いつもの」バス乗り場に並びます。今まで、行きはあまり並んだことなかったのですが、今日は結構な並びでした。

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スタジアムに入りました。レベルファイブといえば、やはりスタジアムグルメ、だったのですが・・・。確かに初めて訪れた2001年は、あまりの充実ぶりに目を見張るものがありました。カレー丼とホットヌードルぐらいしか食べ物がなかった当時の磐田と比べると、ここは別世界に感じました。しかも、博多らしい食べ物がいくつも。しかし今は・・・心ひかれたのは、この2つぐらいでした。左は牛すじの煮込み、右はステーキです。煮込みはよく味が浸みていて、ゴボウや大根などホクホク、お肉も柔らかくプルプル。ステーキも柔らかく、ソースの味もよかったです。でも、ほかには・・・?
こうしてみると、磐田のスタジアムグルメも14年の間にずいぶん成長したものだと感じました。

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クラブの中で成長したのは、スタジアムグルメぐらい!? ゲームの方は全然ダメ。ただ、ホームゲームよりもぬるい雰囲気が少しあって、拍手なんかしてる人も結構いて、何考えてるんだか、と思ってしまいました。

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一刻も早く、この居心地の悪い空間から抜け出したい、の一心でした。そそくさと抜け出して最初に天神行きのバスの列に並びましたが、並んでいるうちに、このまま夜の街に出るような気分か?と思い始め、そのまま坂の下方面に進み、空港行きのバスの列に並び直しました。

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泊まりは福岡の定宿、サウナ&カプセルのウェルビー福岡です。もうやってられないということと、汗まみれになった服も脱ぎたい、ということで、4度目の博多遠征にして初めて、試合後に天神にも中洲にも出ることなく、宿に直帰しました。風呂に入ってさっぱりした後、ホテル内のレストランで2杯だけやけ酒の生ビールを食らいました。

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翌日は太宰府方面に向かうと決めていたのですが、宿のすぐそばということもあり、この櫛田神社だけは、と朝一番に参拝してから地下鉄祇園駅に移動しました。博多の町の総鎮守ですから、今年も来ました、という御挨拶はしておかないと。

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地下鉄空港線で天神まで出て、そこからは西鉄大牟田線で二日市まで特急で、さらに乗り換えて太宰府に向かいました。これは特別電車の「旅人(たびと)」です。

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昨年訪れた時、まさか1年後の夏にもここに来るなんて思ってもいなかったです。太宰府天満宮は今年も混雑していました。お参りするだけで結構な行列です。

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参拝後は昨年入り口まで行っておきながら、飛行機の時間を考えて断念した九州国立博物館に入りました。そう、これが昨年からの宿題です。昨年のその判断は正解、とても1時間程度で見られるものではありませんでした。今回は、特別展で大英博物館展をやっていて、こちらは東京の上野で見たから、ということで外したのですが、それでも、つまり常設展示だけでも3時間以上見るのにかかりました。文明の進化について、九州とアジアのつながり、そしてそこから日本全体への広がりという視点からじっくり学ぶことができました。やはりここは半日はかけたいスポットです。

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実は、九博を午前いっぱいかけて見た後に博多に戻って水炊きの昼食、そして少し市内散策をした後、空港に入る前に早めの夕食でもつ鍋を、などと考えていたのですが、福岡市内に戻った時点で15時過ぎ。とても2つ食べるのはムリでした。ということで、昨年食べた水炊きはパスし、今回はもつ鍋にしました。
博多デイトス内にあるもつ鍋の店、おおやまで「一人もつ鍋」をいただけるということで、立ち寄ることに。中途半端な時間だったのですが、15分ぐらい待って入りました。お得な「もつ鍋セット」をいただきました。3品のちょっとしたおつまみと鍋、そして〆のご飯かちゃんぽん麺が出てきて1,980円、結構お得です。味噌味を売りにしている店ですが、これがよく野菜に合うのです。プリプリふわふわのもつもおいしく、ビールも進みます。ということで、なぜかお会計をしたら4,000円を超えていて・・・(^_^;)

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食べ終わると(飲み終わると!? )もう16時過ぎ。そのまま福岡空港に入り、土産物店を物色した後、ロビーで出発便を待ちます。外はすっかり豪雨に。いいタイミングで屋内に入れてよかったです。
この時間の便は、ANAの機体ではなく、スターフライヤーの共同運航便でした。初めて乗ります。ちょっと楽しみでした。

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いつもとちがう雰囲気です。各座席にモニターと、それを操るコントローラーがあり、ミニ番組やこのように航路と現在地がわかる地図が表示されます。地図と窓の外の下界の景色を比べながら見ると楽しいのでしょうが、雲に覆われているのと、すぐに夕闇に包まれてしまったので、初めのうちはがっかりでした。ただし、中部が近づいて岐阜から名古屋の上空にかけて高度を下げてきた時は、街の夜景がとても美しく見えました。目の前の地図と照らし合わせながら、今はこのあたりか、と思いながら楽しむことができました。

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μスカイです。復路も同じルートでセントレアから帰ってきました。ただ、豊橋から先への乗り換えがうまくかみ合わず、だいぶ待つことに。ずいぶん遅くなってしまいました。負けてすさんだ心にこの疲れはつらいです:-)

〈”TRIP TO THE STADUIM”に戻ります。〉

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