Shochan's Report from Germany

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スタジアムアラカルト(ドルトムント続編)
 ボルシア・ドルトムントのホームスタジアムにして,日本代表がブラジル代表と試合をするサッカー専用スタジアム(先日,ボスニア・ヘルツェゴビナ代表と試合をした所)です。
W杯ドイツ大会では,グループリーグ4試合のほか,決勝トーナメント1回戦と準決勝がここで行われます。
ドルトムント中央駅からタクシーで10分ほど(7〜8ユーロ),電車(DB)でなら,20分ほどでいけます(駅から徒歩15分)。
 ボルシア・ドルトムントは,黄色と黒のユニフォームでおなじみで,BVB(ヴェーファーヴェー)の愛称で熱いサポーターに支えられたチームです。また,2009年に創立100年を迎える歴史と伝統のあるチームです。
 ドイツのスタジアムは,日本でいうところのサポーター席が立ち見席になっています(写真はアウェー側)。
ヤマハスタジアムのバックスタンドのように,傾斜があるので,2階席といえども,選手の動きがよく分かります。また,箱の形をしていて,サポーターの声援がよく響くため,相手チームにとってはまさに「アウェー」です。
 ドルトムントの選手がアップをする時,「アイーダ」が流れ始めました。サポーターのボルテージもヒートアップし,試合前の臨場感を味わうことができました。チームにかかわる曲が流れるのでなく,高揚感を煽るような曲を選ぶところに興業性がうかがえました。でも,アップをする選手の動きが曲に合っていて,そっちのほうに感心してしまいました。ちなみに選手入場は映画「ロッキー3」の「アイ・オブ・ザ・タイガー」で,どこまでもプロレスっぽい(?)演出に受けてしまいました。
 一通りの練習が終わると,試合前の監督や選手のインタビューが始まります。また,チームに関係のある人物(といっても年配の方)が,観客から温かい拍手を受けていました。こういう貢献者を尊敬し,取り上げるところはぜひ,Jでも取り入れてほしいものです。
 この後,静かな曲が流れ,席に座っていた人たちもやおら立ち上がって歌を歌い始めました。多分,「You Will Never Walk Alone」のようなサポーターズ・ソングだろうと思います。ちなみに自分の席は2階席でしたが,センターサークルあたりの席だったので,すごく見やすかったです。
スタジアムでは,リングアナではありませんが,スタジアムアナウンサーのような人がいます。選手紹介やハーフタイムのイベントの司会をするのですが,なかなかうまい進行ぶりでした。よく見ると,鉄柵があり,しかもネットまであるところにサポーターの熱さがうかがえます。
実際,帰りの電車を待っている時,無人駅のため灯りが少なく,しかも雨が降る中,ビールびんの破片がプラットホームに落ちているわ,サポーターは大声で叫んで電車をバンバン叩くわ,やがてパトカーの音がして騒がしくなるわで,正直心細い思いをしました。
 ドイツでは,選手紹介をする時に,アナウンサーが名前を呼ぶと,サポーターたちが名字を叫ぶのです(例:「オリバー」とアナウンサーが言うと,「カーン」とサポータ
ーたちが叫ぶ)。
また,サポータークラブの旗がいくつもはためく中での選手紹介は,試合前の気持ちをさらに高めさせてくれました。写真には入っていませんが,ハーフタイムには,メインスタンドの客も席を立って選手が戻ってくるのを待っていて,チームや選手に対する愛情を感じました。
 「戦いすんで,日が暮れて・・・・」ではありませんが,思いっきり試合の余韻に浸ってスタジアムを後にします。試合を見ていた人たちもホイッスルが鳴った瞬間に,さくっと席を立ち上がり,家路につきます。ドルトムントが勝っていれば,また違った場面が見られたかもしれなかっただけに残念でした。
 6月22日にここに行く人には代表を応援するだけでなく,ドイツサッカーの文化の香りを味わうことができればいいと思います。
(番外編)スタジアム・グルメ
 ドイツといえばやっぱりソ・ウ・セ・イ・ジではなく,ソーセージです(一部の人にしか分からない話題ですみません)。ということで,ドイツ版ホットドッグです。焼いたものとゆでたものがあるのですが,特に焼きソーセージ(ドイツ語でヴルストと言う)は絶品です。ぜひ,行った時には食べてみてください(写真はゆでたもの)。なお,ビールを飲んだらデポジットコーナー(とでも言うのでしょうか)にコップを持っていきます。すると,1ユーロ返金されます。そういうところは,環境立国ドイツならではのアイディアだと感心しました。
粗挽きミンチ肉がおいしいドイツ版ホットドッグ
スタジアム内で飲んだコップはここへ返します

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