札幌ドーム

 2002FIFAワールドカップを開催した国内のスタジアムで唯一訪れていないのがこの札幌ドームでした。札幌もJ1に昇格してきた中でいつか訪れたいと思っていましたが、08年シーズンの磐田戦は公私ともに大変な時期で、当面無理かな、と思っていました。しかし、8月の代表親善試合が札幌ドームで行われると聞き、それもお盆以降ということがわかったため、休暇をこの時期に合わせ、行ってみることにしました。08シーズン唯一の飛行機を使った2泊以上の「大遠征」です。

旅行日 2008年8月20日〜2008年8月22日(2泊3日)
観戦スタジアム 札幌ドーム
観戦試合 キリンチャレンジカップ2008 -GO FOR 2010- 日本代表vsウルグアイ代表
利用交通機関 往路:
東海道本線利用で浜松駅へ。浜松駅から遠鉄バス「e-wing」にて中部国際空港へ。中部国際空港からANAにて新千歳空港へ。新千歳空港からJR北海道の快速エアポートにて札幌駅へ。札幌市営地下鉄南北線にてすすきの駅まで行き、ススキノグリーンホテル2へチェックインした後、再び地下鉄南北線、東豊線(大通駅乗り換え)にて福住駅へ。福住駅から徒歩にて札幌ドームへ。
復路:
往路と同じ路線ですすきの駅まで戻り、ススキノグリーンホテル2に泊。翌日は市内散策+JR快速エアポートにて小樽まで往復し、小樽市内散策。ススキノグリーンホテルに2泊目。最終日はすすきのから北都バスにて新千歳空港へ。ANAにて中部国際空港、遠鉄バス「e-wing」にて浜松駅へ。浜松駅から遠鉄バス利用で帰宅。
 今回は浜松駅から遠鉄の「e-wing」を利用しました。私の自宅から中部国際空港への便のよさで考えたら、名鉄を利用した方が確実に早いのですが、今回は「大人の事情」でバスを利用しました。西インターから利用すれば1時間半程度なのですが、駅からだと市内各所を回っていくので、時間的ロスが多いような気がします。
 中部国際空港に到着。アクセスプラザ内で昼食をすませた後、チェックインします。国内線の出発ロビーを使うのは今回で2回目。前回の新潟行きのいろいろなことを思い出し、複雑な気持ちになりました。その時は開港間もない時期で、見物客も多く大混雑でしたが、既にブームは一段落し、落ち着いたようで、混雑も常識の範囲内。今回もANAを利用。新千歳までの旅が始まります。
 離陸後、木曽三川に沿って北上した後、どういうルートを取ったのか海の上に出ました。おそらく日本海だと思われます。
 1時間半程度で飛行機は北海道上空に入ります。前回スキーで訪れた時と同様に、苫小牧の上空から新千歳空港へ降下していきます。前回も思いましたが、空港に降りていくあたりはホントに緑一色です。(降下中ということで、デジカメの電源を入れられず、写真が撮れないのが残念です。)護岸工事が施されていない自然のままの川や沼地がだんだん手に取ることができるように近づいてくると、森の中に滑走路が現れます。前回もそうでしたが、この時は異国に来たかのような印象を受けます。無事着陸し、到着ロビーへ。札幌方面へ向かう快速エアポートが発着するJRの駅(地下)に向かいます。快速エアポートを利用すると、新千歳から札幌駅まで40分弱です。
 札幌市内に入った後、一旦すすきのにあるホテルにチェックインしました。荷物を置いて着替えた後(寒かった。半袖ポロシャツに短パンで行ったのですが、街にはだれも短パンなんかはいている人なし。そりゃそうでしょう。8月というのに夜間は20度を下回るのですから。) 身支度を調えて、さっそく札幌ドームへ。
 東豊線の豊水すすきの駅も決して遠くはなく、直接そちらへ向かってもよかったのですが、疲れていたので近くの南北線のすすきの駅へ向かい、大通駅で東豊線に乗り換えました。都心から終点の福住駅まで20分程度でしょうか。ここが札幌ドームの最寄り駅となります。
 福住駅から札幌ドームまでは人の流れに乗っていくだけ。表示も出ているのでわかります。歩いて5分もすれば巨大な宇宙船のような銀色に輝くドームが視界に飛び込んできます。しかし、このときから少し嫌な予感がしていました。通路が細いのです。行きはバラけて集まってくるからよいものの、帰りは大混雑になるのでは・・・? その予感はあとで的中します。
 中に入りました。さすが野球、サッカーと稼働率の高い施設だけあります。ご覧のとおり、コンコースには多数の売店が入っていてどこで買おうか迷うぐらいです。でも・・・モスやKFCなど大手のチェーンが多く「札幌ならでは」を感じる店が少なかったのが残念でした。
 スタンドに入りました。私が座ったのはサッカー場としてはバックスタンドにあたる場所ですが、野球場としては外野席の中央(バックスクリーン下)あたりの位置にあたる場所でした。野球使用時にはネット裏になるところがメインスタンドとなり、サッカーコートはバックスクリーンに向かって真横の向きに設置される形となります。ゴール裏は野球使用時でいう両翼の位置になります。
 この画像はバックスタンド(野球でいうバックスクリーン側)からメインスタンド(野球でいうネット裏)を見ている形になります。
 夕食というより、つまみ、ですかね。売店に銀座ライオンが入っていて、トルネードポテト(左)とタコスを買いました。ポテトはスパイシーに味付けされ、揚げられたジャガイモが螺旋状にカットされていて、串に巻かれています。また、タコスはチーズ入りで揚げられていて、かじるととろけて口の中に広がります。うまいです!!
 ウルトラスはいわゆる「レフト側」に陣取っていました。見慣れたビッグフラッグですが、野球場に掲げられると少し違う印象を感じます。
 これまた野球との兼用競技場ならではの画像です。オーロラビジョンの右には時刻を示す時計の下に45分間を示すサッカーなど球技用の時計(ちなみに、このスタジアムにはデジタルの時計はありません。)が上下に配置されています。その下には「S」「B」「O」と、ストライク、ボール、アウトを表示する灯り、ヒット、エラー、フィルダースチョイスの表示が設置されています。
 私が座ったのは18列目で、この黄色い印がついた壁のすぐ前の席でしたが、ここは可動席でした。この黄色い印の壁が野球使用時は外野のフェンスになって、私が座ったここから前の席は野球の開催時にはおそらく一塁側と三塁側に動かされて、内野席の一部になるものと思われます。
 試合ははじめ、日本代表が先制するのですが・・・。
 こんな結果に・・・。(これも野球場ならではの表示。オーロラビジョンとは反対側、ネット裏の真上にあります。ここにも「S,B,O H,E,FC」の表示があり、それに加えて球速を示す「km/h」の表示があります。
 ピッチは一体どんな構造になってるのかと、最前列に出てみました。ピッチは大きな台の上に乗っています。(高さは2mぐらいでしょうか。)ピッチはこの台ごと動かすことができ、ふだんは屋外で日光を当て芝生を育てているようです。なお、野球使用時の人工芝をはがしてしまうと、下は普通のフロアー(アリーナ)になっていることがわかりました。
 バックスクリーン上に掲げられた日の丸とウルグアイ国旗、そしてFIFA旗とJFA旗です。ふだんはここに北海道日本ハムファイターズのチャンピオンフラッグが掲げられているのでしょう。
 ゲーム後、心配していたとおり、帰りの福住駅までの通路は大混雑となりました。通路が狭いのと、みんな福住駅へ集中するので仕方がないのでしょうが、終電車など時間を気にする人には厳しいかもしれません。