札幌ドーム

旅行日 2008年8月20日〜2008年8月22日(2泊3日)
観戦スタジアム 札幌ドーム
観戦試合 キリンチャレンジカップ2008 -GO FOR 2010- 日本代表vsウルグアイ代表
利用交通機関 往路:
東海道本線利用で浜松駅へ。浜松駅から遠鉄バス「e-wing」にて中部国際空港へ。中部国際空港からANAに新千歳空港へ。新千歳空港からJR北海道の快速エアポートにて札幌駅へ。札幌市営地下鉄南北線にてすすきの駅まで行き、ススキノグリーンホテル2へ荷物を置きに行った後、再び地下鉄南北線、東豊線(大通駅乗り換え)にて福住駅へ。福住駅から徒歩にて札幌ドームへ。
復路:
往路と同じ路線ですすきの駅まで戻り、ススキノグリーンホテル2に泊。翌日は市内散策+JR快速エアポートにて小樽まで往復し、小樽市内散策。ススキノグリーンホテルに2泊目。最終日はすすきのから北都バスにて新千歳空港へ。ANAにて中部国際空港、遠鉄バス「e-wing」にて浜松駅へ。浜松駅から遠鉄バス利用で帰宅。
 ドームから市街に戻ると22時を過ぎていました。今からジンギスカンってのも胃にはヘビー、ということで、ラーメンを食べに出ることにしました。かつてはすすきののラーメン横丁は味が落ち、地元民は見向きもしないという話もあったようですが、最近は新しい店も入って少しずつ持ち直しているとのこと。そこで入り口の新しい「白樺山荘」という店に入りました。本店は南平岸の地下鉄の駅を降りてHTBと反対方向にあるようです。横丁を見渡すとここともう一軒、「弟子屈」というところが行列がある様子。今回は店頭の写真で見るからにこってり系の「白樺山荘」に入ることに。みそチャーシューを注文。スープは豚骨と昆布だしをベースとしたマジこってり系、めんは黄色中太のやや縮れ&やや固麺でした。ニンニクの風味が強く、食べ終わってからもしばらくその香りが口の中に残りました。ちなみに後でネットで調べるともう一軒の「弟子屈」はまろやか系とのこと。今度はそちらも試してみようかな。(いつだよ?)
 ちょっとお腹もたれ気味になりながらホテルで一泊。翌日は観光デーです。前夜の惨敗を忘れようと精力的に動きました。まず訪れたのはここ、羊ヶ丘展望台。札幌観光の定番ですが、ちょっと都心から離れています。地下鉄東豊線で終点の福住まで行きます。(そう、昨日の札幌ドームとルートは同じです。)その後、福住駅隣接のバスターミナルから30分に1本出ているバスに乗ります。展望台が近づくと、バスの中で運賃とは別に展望台の入場料500円を徴収しに展望台の人が乗り込んできます(^_^;)
 思ったのは、写真で見るともっと広そうに思えるのですが、実は意外と広くないということ。そしてクラーク像の前で記念撮影したいのであれば、朝一の空いてる時間ががいいかなと。(見てのとおり、みんな考えることは同じです。)
 羊ヶ丘は一度行けばいいかな、という感じですが、放牧中の羊を近くで見られるのはなかなかいいです。近くに寄ってくるので、それを見ていると飽きません。ふわふわの体、無心に草を食べる姿、「めぇ〜。」という鳴き声、群れになって動く様子・・・癒されます。
 羊ヶ丘の後は、「聖地」に向かいました。ブログにも書ましたが、何の聖地かわからなかった方もいらっしゃるかと思います。深夜番組「水曜どうでしょう」の番組の通称「前枠・後枠」の撮影地です。今や全国区タレントとなった大泉洋や朝の連ドラですっかりおなじみになった安田顕が出演していたバラエティーとも、「旅番組」(!?)ともつかない番組です。ご存じない方は、かつての再放送ともいえる「どうでしょうClassic」が静岡はじめ全国で放映されていますので、一度見てみてください。ハマりますよ!
 この公園で大泉洋やミスターがロケを行い、ディレクター陣がカメラを回していたかと思うとちょっと感動ものですが、何のことはない、住宅地の中にある何の変哲もない公園です。(ただ、斜面にある公園ってのはめずらしいかな。)
 公園を斜面の上から見下ろした図です。ここを積雪時にそりで滑り降りるのには結構勇気がいります(^_^;)
 見てのとおり、周りは住宅地です。聖地というのに、昼休みの休憩を取っているオジサン以外はだれもおらず、記念撮影のシャッターを押してもらうことはできませんでした。
 ちなみに手前のアパートの少し向こう、茶色のマンションの手前ぐらいを左右に通っている銀色の屋根が地下鉄南北線の南平岸駅です。駅からすぐなので、札幌に行く機会があったら一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
(ちなみにこの画像の左の方に行くと、HTBの局舎に通じます。)
 南平岸駅から地下鉄に乗り、都心に戻ります。東豊線の豊水すすきの駅すぐそばにあるスープカレーの有名店「yellow」です。13時過ぎということもあって並ばずに入れました。カウンターもあり、一人メシにもやさしい店です。入るとスパイスの香りがほのかに漂い、洒落た内装と音楽、そして間接照明の明かりが不思議な気分にさせます。チキンカリー950円(ランチタイムは-100円)をいただきました。辛さを5段階で希望するのですが、私は2にしてみました。結果・・・正解。おそらく3でも食べられたとは思いますが、食べているうちに出てくる汗が尋常じゃない!! あっさりとしているのにコクがあり、そしてさわやかな辛さのスープに、よく煮込まれ、味がしみこんたチキン、そして大きめでゴロゴロしてるんだけれど、しっかりとスープの味が絡んでいるにんじんやレンコン、ピーマンやジャガイモなどの野菜がおいしかったです。ご飯は五穀米をターメリックと炊いた様子。ご飯をすくってスープに浸していただきます。札幌に行く機会があれば、ぜひまた行きたい、そんなお店でした。
 昼食後は都心を中心に歩いて回りました。以前、Tさんと札幌を訪れた時は、スキーがメインだったので市内観光はできませんでした。そこで今回初めて時計台を訪れました。周囲の大きなビルに比べれば小さいですが、やはり札幌市のシンボル。中を見学し、札幌農学校演武場時代からの歴史を学びました。明治11年に建設され、さらに明治14年、時計塔が付設されたそうで、現存する日本最古の時計塔だそうですが、何と歯車などの主要部品を交換することなく現役で動き続けているとのことです。本当に多くの人たちがこの時計台を支え、守ってきたのだということがわかります。いろいろな歌の歌詞にも歌われたこの鐘の音を一度は聞かねば、と思っていたところ、ちょうど午後3時となり、鐘の音を聞くことができました。
 都心にあるもう一つの重要文化財、北海道庁旧本庁舎、通称「赤れんが庁舎」です。明治21年完成以降、80年あまり道の中枢として役割を果たしてきたとのこと。静岡県庁も本館は結構古く、趣がありますが、さすが開拓期に建てられ、しかも日本の北限の道庁ということで、どこを見ても単なる地方の役所というものを越えた国レベルの風格を感じます。今は記念室となっている長官・知事の執務室は首相官邸? とも思えるぐらいの立派さです。
 赤れんが庁舎を出ると時計は16時を指していました。ここで選択肢は2つ。札幌にとどまり、早めにジンギスカンを食べに行くか、それとも日が長いのを利用し、小樽まで足を伸ばすか。考えた結果、後者にしました。札幌・小樽間は約30分。だったら行っちゃえ、ということで札幌駅から快速エアポートの小樽行きに乗り込みました。日が傾きつつある中、日本海を見ながら約40分で小樽へ。この時点で時計は17時10分前でした。
 札幌への帰りは17時4分小樽発の快速エアポートと決めました。せっかく来たのになぜ急ぐのかは後述します。札幌駅で手に入れた観光パンフを見ながら、あわただしく市内散策を始めました。
 まずは手宮線の廃線跡を歩きます。北海道最初の鉄道として幌内-札幌-手宮間で開通した後、1985年まで使用され、石炭や海産物の積み出しににぎわったそうです。踏切もそのまま残されていて、「一時停止の必要はありません。」といったような表示が掲げられています。
 「北のウォール街」と呼ばれる通りです。旧第一銀行小樽支店前から日本銀行旧小樽支店方向を望みます。商都として栄えた頃の小樽を感じることができます。でも、よくぞこれらの建物を残してきたものだと感じます。普通なら、その会社や店を閉じた後は建物を解体して土地を売ってしまいそうなものですし、会社や店を続けるにしても、どんどんと今風の新しい建物に建て替えてしまいそうなものですが、古い建物の内部だけを改装して新たにレストランなどおしゃれな店にしているところが多かったです。
 ちなみにこの一本西側の通りが「寿司屋通り」と呼ばれる通りで、これでもかというぐらい、寿司屋が隣り合っています。「小樽で寿司」というのはある意味あこがれでもありますが、これだけたくさん店があるとどこが安くておいしいのか、???という感じです。今度訪れる機会があったら、下調べをしてから行きたいものです。
 有名な小樽運河の倉庫群です。この倉庫群も内部は改装され、洒落たレストランや飲み屋さんなどのお店が入っていました。夜になるとライトアップされるので、それまで残っていたかったのですが、帰りを急ぐために断念です。
 小樽散策を慌ただしく済ませたのは、北京五輪の女子サッカー3位決定戦、日本対ドイツをテレビ観戦するためでした。確かに滅多に来られない北海道観光を早く切り上げてホテルに戻るというのは残念でしたが、もし女子サッカーがメダル獲得ということになればその瞬間を見られないというのも残念、ということでホテルに戻りました。北海道ならではの「サッポロクラシック」をいただきながらの観戦となりましたが・・・結果はご存じの通り。残念です。
 無念な結果に終わった後、街に出ました。勝っていれば祝杯、ということになるのですが、「残念会」となりました。すすきので評判の炭焼き成吉思汗「だるま」の支店に向かいました。カウンターしかない店で、席に着くと七輪の上のジンギスカン鍋にタマネギなどの野菜が盛られ(1回目は無料)、一人前のマトン肉が出されます。生ビールを飲みながら肉を焼き、固くなる前に七味とニンニクを入れた特製ダレにつけていただきます。マトンというと癖がありそうですが、気になるような臭みもなく大変おいしくいただけました。生ビールをグビグビいただきながら、肉の方をおかわりしたほか、サイドメニューとしてチャンジャを注文、お腹8分目まで飲んで食べて約3,500円って、すごくありません!? ただ、ご覧のとおり行列ができる店であること(でも回転は速いです。)、煙がものすごく、服に臭いがつくことへの覚悟が必要です。
 〆のラーメンは以前に国の仕事をしていたTさんから紹介されて感動したあの「けやき」へ。相変わらず行列店で、40分近く待ちましたが、さっき食べたジンギスカンがこなれてちょうどいい待ち時間でした。今回も味噌ラーメンをいただきましたが、私の舌が肥えてきたのか、それとも前回は厳冬の中、並んだ後の一杯だったので旨さが身にしみたのか、今回は前ほどの感動はありませんでした。しかし、濃厚な味噌スープ、そして心地よい歯ごたえと独特の香りが漂う麺は変わらず。炒めた野菜や挽肉など具だくさんで、ボリューム的にも十分。おいしくいただいてホテルに戻りました。
 前回訪れた時はTさんおすすめでカニやウニ、イクラと海鮮中心だったので、今回はジンギスカンとラーメン、スープカレーを中心としたうまいものめぐりとなりました。今思えば少しは海のものを食べてもよかったかとは思いましたが、スープカレーや炭焼きジンギスカンなど初めての体験も多く、これはこれでよかったです。お腹いっぱいになりながら、北の都での夜が更けていきます。
 2泊3日の最終日は飛行機の出発が新千歳12:55という結構早い時間のため、特に観光はすることなく、移動日となりました。これまで新千歳との往復はすべてJRの快速エアポートでしたが、時間は何とかなりそうなので今回はバスにしてみようと思い、すすきのからバスを利用してみました。高速に乗ってから車窓から見える緑一色の景色はヨーロッパを思わせるものがありましたが・・・その前に札幌市内を回るのに結構時間がかかってしまい、これだったら電車の方がよかったかな、とも思いました。
 新千歳からANAにて帰路につきました。再び緑一色の森の間から飛び立ち、苫小牧の街の上を飛んで海上へ。函館や津軽半島の上をとびながら本州の日本海側を戻りました。これはかつてコンフェデの時に訪れた佐渡。ホントに地図とおりの形です。
 定刻通り中部国際空港に着陸しました。今回は北側からの着陸で、木曽三川の河口あたり、名港トリトンを見ながら伊勢湾上空に入り、空港にアプローチしました。
 空港からの帰宅手段は往路と同じく遠鉄の「e-wing」。特に渋滞にはまることなく、順調に浜松まで戻ることができました。