大分スポーツ公園総合競技場
"BIG EYE"

  大分がJ1に昇格してからずっと訪れたいと思ってきました。「別府に行きながら!!」・・・( ̄□ ̄;)
 昨年は日曜ナイトゲームという「意地悪」な日程のためかなわなかった大分行きを、今年はかなえることができました。土曜日開催?オッケーじゃん・・・ん?お盆まっただ中!?ということで、日程的にはOKなのですが、一億人の民族大移動の時期と重なる中で、熾烈な交通手段の確保競争、ならびにピーク料金と闘うことになってしまいました・・・。
 一番初めに考えた交通手段は、18きっぷを利用した夜行快速。片道4600円計算になり、コスト的にはこれが一番です。ほかにコストを考えるなら、「どうでしょうばり」の夜行バスの旅という手段もあります。これだと名鉄バスセンターから別府北浜まで11000円。どちらも1か月前からの予約開始。当初はこのどちらかで、と思っていました。しかし知人よりある情報が。「フェリーを使ったらどうですか?」・・・なるほど、船旅。悪くない。ということで、往路はこれに決めました。予約は2か月前。料金は二等寝台で大阪南港から9900円。そして復路は・・・月曜日、仕事がある関係上、飛行機に。ピーク料金、22800円。ぶったまげる値段でしたが自分の仕事を進める上で仕方なく購入しました。
 13日は夕方の出港のため、午後は休日出勤の代休をここに合わせて昼過ぎに出発。現地では1泊ですが、船中泊も含めて2泊の旅行。現地では温泉も満喫。ただ・・・試合については磐田が何も改善されないまま後期に入ってしまったことを見せつけられる内容でした。そういう意味では手放しで「よかった」とばかりは言えない旅になってしまったことが残念です。

旅行日 2004年8月13日〜2004年8月15日(1泊3日船中1泊)
観戦スタジアム 大分スポーツ公園総合競技場 BIG EYE
観戦試合 ジュビロ磐田vs大分トリニータ
利用交通機関 往路:
JR東海道本線利用(青春18きっぷ使用)で豊橋、大垣、米原で乗り換えて大阪まで。大阪環状線で弁天町、そこから地下鉄でコスモスクエアへ。さらにテクノポート線に乗り換えフェリーターミナル下車。
大阪南港フェリーターミナルから関西汽船「さんふらわあ にしき」にて別府国際観光港へ。船内1泊。
別府国際観光港から大分交通バスにて別府駅へ。
別府市内散策後、JR別府駅から日豊本線にて大分駅へ。大分駅から大分交通のシャトルバスにてビッグアイへ。
復路:
往路と同様の路線で別府まで戻る。別府駅前、ホテルアーサー泊。
翌日、別府市内散策後、大分交通バスにて大分空港へ。大分空港から名古屋空港まで全日空。
空港バスにて名鉄バスセンターまで。新名古屋駅から豊橋まで名古屋鉄道特急、豊橋から東海道本線。
上述したとおり、大阪までは18きっぷを使い、すべて快速、もしくは各駅停車で移動しました。大垣までは順調でしたが・・・やはり「18きっぷの難所」大垣・米原間でやられました。平日とはいえ、夏休みお盆シーズン、これだけの人が乗るとわかっていながらたった2両の車両編成。車内は首都圏の通勤ラッシュ並みでした。もはや「18きっぷツアラーイジメ」としか思えないJR東海の「嫌がらせ」(あえてそう言う。)です。
米原で乗り換え、何とか大阪まで座ることができました。大阪で大阪環状線に乗り換えます。USJと同じ方面に乗り、弁天町で下車します。
弁天町駅、改札を出たところです。ここで地下鉄に乗り換えるのですが、地下鉄と言いながら、地下に潜るのではなく、JRよりも高いところを走っています。階段を上がって、地下鉄の改札を目指します。
地下鉄で終点の大阪港まで行き、テクノポート線(ゆりかもめのような無人新交通システム)に乗り換え、フェリーターミナルを目指します。駅を出たら、ターミナルビルも、それからこれから乗る船も見えています。まずは飛行機と同じようにチェックインをします。乗船名簿と予約クーポン(浜松のJTBで電話予約の予約番号を伝えて発行してもらった)を渡します。このチェックインは乗船1時間前までに行わなければならず、私はまさにギリギリでした。
これから乗船する「さんふらわあ にしき」です。同じ関西汽船では「さんふらわあ あいぼり」「同・こばると」がありますが、それより若干古い型のようです。不満なほどではないですが、随所にううん、10〜20年ぐらい前のつくりだな、と感じるところがありました。
乗船した後、一番最初に入るメインエントランスです。船内の乗客エリアは基本的に2層構造です。
レストランです。ビュッフェ形式で、ほしいものを取っていき、最後にお金を払う方式です。どちらかというとご飯のおかず、というよりは「つまみもの」が充実しています。ちょっと辛口評価するなら、特別に「うまい」というほどのものではありませんでした。うまい弁当などが乗船前に手にはいるのなら、買って乗船して、甲板で食べる、というのもいいかと思います。
二等寝台の寝床です。ユースホステルにあるようなスタイルですね。不満はありませんでした。雑魚寝の二等大部屋より2000円高いですが、カーテンを閉じればプライバシーは確保されますし、隣の人を気にすることなく熟睡できます。周囲の人間がうざければ、甲板や食堂で過ごし、寝るときだけ帰ればいいのです。揺れもほとんど気になりませんでした。同じ部屋の人はバイク仲間と家族連れのようでしたが、夜中に騒がれることもなく、静かでした。
夜行1泊の船旅ですから船内に風呂があります。こうしてリラックスできるのも夜行快速やバスとはちがうところ。ただ今回のように、お盆や年末年始などの満席の日は、入る時間を選ぶ必要があります。ピーク時をずらしたかいあって、私は全く混んでない時間帯にのんびりと入れました。私が乗った船の脱衣場はコインロッカーの100円玉が戻る方式でした。大荷物は自分のベッドへ置き、貴重品だけ持って、このロッカーに入れればいいと思います。(ちなみに船内の廊下にもコインロッカーはあります。)
レストランの座席です。ここもピークをずらすとのんびりできます。私は神戸や明石海峡大橋の夜景を楽しんでから遅い時間に行きました。ただし20時半過ぎにオーダーストップになります。
食事ばかりでなく、レストランの営業が終わった後はここは「サロン」のような雰囲気になります。船室から出てきた人たちが自販機の飲み物を飲みながら語らったり、トランプに興じたり、一人読書をしたり、物思いにふけったり・・・思い思いに過ごしていました。とはいえ、みんなで過ごすスペースですから、大騒ぎは迷惑です。(この日はそんな人はいませんでした。)私は缶ビール(定価よりちょっと高い)など飲みながら「人間ウォッチング」をしていました。それはそれでまた楽しいものです・・・。
南港を出港する風景です。煙突から煙を残し、岸壁を離れます。いよいよこれから約12時間にわたる船旅のスタートです。長い、と思われますが、上に書いたような過ごし方をしていれば、意外と退屈しないものです。夏なら一番いいのは明石海峡大橋をくぐるまでは甲板で缶ビールを飲みながら、尼崎、神戸と続いていく夜景を楽しむのがいいかと。だんだん日が沈んでいき、空の色が変わっていく様子を感じたり、あの明かりはどの辺だろう、尼崎あたりかな、とか、ああ、ポートタワーが見えてきた、神戸だ、とか、あの山の間から漏れてくる明かりはヤフースタジアム(当時。現スカイマークスタジアム)かな、とか地理のお勉強をしたり、だんだん近づいてくる明石海峡大橋にわくわくしたり・・・冷房はありませんが、「夕涼み」という言葉がぴったりです。
明石海峡大橋の画像はトップページの過去ログで探してください。さすがに瀬戸大橋の通過まで待っていたら、レストランが終わってしまうので、明石海峡大橋を過ぎたらレストランに下りました。夕食とは名ばかりで、まさに「晩酌」です。
手元に残っているレシートによると、生ビール中550円、フライドポテト・枝豆・唐揚げなどのおつまみ500円、冷や奴210円、タコわさび250円、冷しゃぶ550円でした。この後生ビールをおかわりしたことは言うまでもありません。前日の人間ドックでアルコールが飲めなかったうさ晴らしをするかのように飲みました!いいんです。飲み倒しながら、湯につかりながら、磐田を見に行くのが今回の目的なのですから。