宮城スタジアム Part3 その1

 2013年夏、今年も東北に向かいました。昨年のU-20女子W杯に引き続き、夏季休暇の時期に宮城スタジアムで行われることになった代表戦のチケットを確保し、行ってきました。W杯予選時には使われなかった新しい戦力を入れて、日本代表がどう変わるか、というのももちろん観たかったわけですが、やはり昨年同様、南海トラフ大地震が心配な地に住む者として、被災地を歩き、この目で、この心で、いろいろ感じ、考えてみたいと思い、代表戦とあわせて、訪ねてみることにしました。

旅行日 2013年8月12日〜2013年8月15日(2泊4日)
観戦スタジアム 宮城スタジアム
観戦試合 キリンチャレンジカップ2013  日本代表vsウルグアイ代表
利用交通機関 往路:
東海道本線利用で浜松駅へ。浜松駅から京王バス「渋谷新宿ライナー」にて新宿駅京王高速バスターミナルへ。新宿駅新南口(代々木)からJR東北バス「ドリーム政宗号」にて仙台駅へ。仙台駅からJR東北新幹線にて一ノ関へ。JR大船渡線で気仙沼、JR大船渡線BRTにて陸前高田市内の奇跡の一本松(臨時停車場)へ。陸前高田市内を歩いた後、大船渡線BRTで鹿折唐桑へ。気仙沼市内を歩いた後、気仙沼から大船渡線で一ノ関、JR東北新幹線で仙台、仙台市営地下鉄にて勾当台公園へ。徒歩で移動し、キュア国分町泊。
翌日は勾当台公園から仙台市営地下鉄にて仙台駅。あおば通駅からJR仙石線に乗り換え、本塩釜へ。本塩釜駅から徒歩で、塩竈神社に参拝。その後、徒歩でマリンゲート塩釜へ移動。松島観光船にて松島海岸へ。五大堂、瑞巌寺などを参拝後、JR仙石線で松島海岸駅から仙台駅へ。仙台駅からはJR東北本線で利府へ。利府駅から宮城交通シャトルバスにて宮城スタジアム着。
復路:
宮城スタジアムから宮城交通シャトルバスにて利府駅へ。利府駅から往路同様、仙台駅、そして仙台市営地下鉄にて勾当台公園へ。徒歩で移動し、キュア国分町2泊目。
3日目は勾当台公園駅から仙台市営地下鉄で仙台駅へ。その後、JR東北新幹線、東海道新幹線、東海道本線を乗り継ぎ、帰宅。
 浜松駅バスターミナルから発着する、数少ない浜松発の都市間高速バス「渋谷・新宿ライナー」です。翌朝まで続く、「どうでしょう」さながらのバスの旅がここからスタートします。浜松ではなかなか見かけない京王バスの車体が、首都圏の香りを少しだけ浜松に運んでくるような感じです。空席があれば予約なしでも、その場で現金払いで乗車することもできますが、あらかじめコンビニで予約しておく方が確実です。この日はお盆期間中ということもあり、満席でした。
 お盆の渋滞に巻き込まれ(帰省ラッシュとは逆方向なのに)1時間近く遅れて新宿西口のスバルビル前に着きます。バス移動の難しさは時間が読めないというところですが、次に乗り継ぐバスまで3時間程度空けていたため、問題ありませんでした。ここから新宿新南口のバスターミナルまで都心の雑踏の中を歩きます。都会へ来たことを実感をしながら新宿の町を歩きますが、ここはまだ通過点、乗り継ぎ点でしかありません。「たどり着いたら、そこがスタート」なのです。
 前回、山形遠征をした時には新南口改札のすぐ下にあったJRの高速バスターミナルは、別の場所に移っていました。これがまた遠いの何の。おそらく新宿駅よりも代々木駅の方が近いと思われます。待合室が広くなったり、切符売り場がきれいになっているのならともかく、全然。何のためにこちらに移したんだかわかりません。
 新宿の街からも離れてしまい、近くには一杯やりながら時間をつぶせるようなお手軽な店もなし。ほっともっとを経営するプレナスグループがやっている「やよい軒」という定食屋がすぐそばにありましたが、22時半ぐらいで食券の券売機がストップしてしまい、23時には店を出されてしまいました。
 お盆で大混雑の待合室で何とか時間をつぶしていると、23時59分発のドリーム政宗号が入線です。リュックサックをトランクに預け、携帯と財布等を入れたバッグとペットボトルのお茶だけを車内に持ち込みます。
 ドリーム政宗号のシートです。前回山形に行ったときはシートピッチの狭さなどから寝苦しさを感じたシートでしたが、今回は日ごろの疲れもあってか、すぐに熟睡でした。(出発も23時59分と遅かったし。)
 この日は本当にバスの中でもよく眠れました。ミスターのようにうなされることもなかったです。(^_^;) 目を覚ますと、空は明るくなり、夜が明け始めるところでした。バスはすでに仙台に近づいていて、山形道との分岐点を過ぎるところでした。
 仙台駅東口に到着しました。日は昇っていましたがまだ5時半ごろで、街は閑散としていました。それでも今日は予定が盛りだくさん。早速行動を始めました。一応、バスターミナルへ行き、陸前高田行きの高速バスにキャンセルが出ていないか確認。(こちらからネットで手配しようとしたが、出遅れてしまい、既に完売。)空きがないとわかれば仕方ありません。駅の券売機で、鉄道での陸前高田までの切符を手配しました。
 大船渡線の起点である一ノ関までは、在来線の東北本線でも行けますが、現地での時間を長く確保したいので、一本でも早い大船渡線に乗車しようと考え、新幹線で行くことにしました。ちょっと贅沢ですが、JR東日本の最新車両を楽しみました。
 ここから先の陸前高田、気仙沼訪問記は別のコーナーに書きたいと思います。いろいろ感じ、考えた一日でした。
 昨年同様、仙台市内のカプセルホテル、キュア国分町に宿泊です。ここはお風呂が充実していること、ベッドなど室内が新しく、きれいなことが私の中で高評価です。食堂がもう少し遅くまで営業していれば、言うことなしなのですが。
 今回の訪問で一つわかったことがあります。地下鉄からJR仙石線への乗り換えは、JR仙台駅に上がって仙石線のホームへ出るよりも、地下鉄仙台駅改札のすぐそばから、JRあおば通駅へ抜けられる通路があるということがわかりました。あおば通駅が始発になっているため、これなら座れる可能性が大きいし、入線している電車に乗車して発車を待てばよく、ホームで立って待つこともないということ。もっと早く気づいていれば・・・。
 2日目、今年も塩竃神社に立ち寄りました。昨年から今年にかけてはいろいろなことがあったので、最近参拝してお世話になったお宮には、再びお参りしておく方がいいだろうと思い、今年も参拝です。ただ、すべて昨年と同じお参りの仕方ではつまらないので、昨年とはちがう参道を使ってみました。昨年は表参道の急な石段を登りましたが、今年は別の緩やかな石段の参道を使ってみました。行ってみると拝殿は修理中で、足場とシートに囲まれていました。お参りはできましたが、お参りそして巳年の特別なお守りを売っていたので、買ってみました。御利益があるといいです・・・(^_^;)
 塩竈と言えば寿司。ぜひ行きたくてネットで評判の寿司屋をリストアップしていたのですが、松島行きの遊覧船の乗船時刻との絡みで断念。次回、機会があったら、ぜひ訪ねてみたいと思います。ということで、3度目になる松島遊覧船。日本三景とはいえ、さすがに3度目ともなると、今一つ感動が・・・。
 松島といえば五大堂と瑞巌寺。もちろん、今回も訪ねました。しかし、終わっているかな、と思っていた瑞巌寺の大修理は昨年から1年経ってもまだ終わっていないとのこと。聞けばまだ数年続くとのこと。さすが、国宝ともなると解体修理工事も慎重なのです。
 この修理期間中しか見られないという御本尊や、伊達政宗公やその子孫の御位牌を拝むことができました。(御本尊や政宗公の位牌は撮影が禁止されていたため、控えました。画像は政宗の子孫の位牌です。)
 また、資料館において、解体修理中の本堂のいろいろな部品を見ることができました。こちらは修理が終わればもう一度建物に取りつけられてしまうため、こういう形でじっくりと見られるのは今だけ、ということで、いいものを見ることができました。
 後から思えば初日の宿は一関あたりにしておいて、平泉観光をすればよかったかな、とも思いましたが、今更仕方ありません。陽も傾いてきました。松島から仙石線で仙台へ戻り、東北本線に乗り換えて利府を目指します。