レベルファイブスタジアム

 2011シーズン、福岡が昇格した時には、グルメで名高い、そしてアフターも楽しみな「博多の森にまた行けるようになった」と思ったものです。成岡はともかく、松浦が元気でやっているのかを見るのも楽しみでした。そこで、仕事で少し多忙な中でしたが4年ぶりの九州、そして10年ぶりの博多遠征にチャレンジしました。

旅行日 2011年6月25日〜2011年6月26日(1泊2日)
観戦スタジアム レベルファイブスタジアム
観戦試合 Jリーグディビジョン1 ジュビロ磐田vsアビスパ福岡
利用交通機関 往路:
東海道本線利用で豊橋駅へ。豊橋駅から東海道新幹線で名古屋へ。名古屋で「のぞみ号」に乗り換え、東海道新幹線、山陽新幹線で博多へ。博多駅から福岡市営地下鉄にて福岡空港へ。福岡空港から西鉄シャトルバスにてレベルファイブスタジアム着。
復路:
レベルファイブスタジアムから西鉄シャトルバスにて中洲へ。夕食後、徒歩で移動し、ウェルビー福岡泊。翌日は福岡市内を散策後、西鉄バスにて博多駅へ。博多駅から山陽新幹線、東海道新幹線で名古屋を経由して豊橋へ。豊橋駅から東海道本線利用。
 仕事で忙しい中の九州遠征を後押ししたのはJR東海が出している「のぞみ早得きっぷ」でした。約3割引で通常よりも1万円近く安いというお得なきっぷ。出発日の朝に職場で環境美化の仕事が少し入っていて夜行バスを利用することができなかったこと、割引率から飛行機との料金格差もあまりないことなどから、これを利用することにしました。
 のぞみ号は今までにも広島や関西からの帰りに利用したことはあります。また、鉄道での九州入りも大分遠征の時にブルートレインやムーンライト九州などを利用したことがありました。しかし、新幹線での九州乗り入れは初めて。のぞみ29号に昼過ぎの名古屋駅から乗車です。
 のぞみ29号、入線です。N700系は東京からの名古屋行き最終列車などで乗車したことがありますが、長時間乗車するのは初めて。きしめんで腹ごしらえした後、乗車です。車中では「もしドラ」を熟読。あっという間に岡山を過ぎていました。
 新関門トンネルをくぐると九州です。北九州の工業地帯の間から関門海峡を臨みながら、こんなところにまで来てしまったんだな、と感じました。
 博多というと新幹線の終点というイメージですが、九州新幹線が全通したため、駅の看板にも次の停車駅である新鳥栖が表示されていました。東京駅は東海道と東北などの他の新幹線が別ホームで分離されていますが、JR西日本は山陽新幹線と九州新幹線の相互乗り入れをしているため、普通につながっていて、博多はもはや途中駅、という感じでした。
 せっかくなので、九州新幹線の車輌を観察しました。博多に到着したさくら号です。東海道のブルートレインの名を引き継ぐ超特急です。
 レベルファイブスタジアム直行のシャトルバスを博多駅周辺でさがしたのですが、発見できず。案内の少なさに不親切さを感じました。そこで、地下鉄で福岡空港まで移動し、前回の遠征時に利用した空港からのシャトルバスを利用しました。
 空港からは目と鼻の先のところにあるスタジアムのため、あっという間に到着です。シャトルバスはメインスタンドの真正面にある関係者の入り口のすぐ近くに着けてくれるため、ちょっとしたVIP気分です。
 ただ、この日はあいにくの雨。屋根付スタジアムとはいえ、ちょっと鬱陶しい気分です。
 10年前の訪問時にもあったスタジアム内の屋台です。このスタジアムの楽しみはこれ。あちこちを回りながら、つまみになりそうなものを探して歩きます。
 前回も買ってうまかった揚げはんぺん。きくらげや明太子、高菜など九州テイスト満載で、プチプチした食感も楽しく、ビールが進みました。
 串焼きも美味でした。こういうスタジアムグルメが磐田にもほしいなぁ。
 久しぶりに勝つ磐田を見ました。ただ、攻撃の形を全然作れない・・・シュートも撃てない・・・、この先も苦戦が続きそうな予感を
 帰りは雨は上がっていました。行きのシャトルバスはスタジアム正面に着きましたが、帰りは少し離れたところから出発していました。行列はそんなに長くなく、数分並ぶ程度で乗車できました。
 途中下車して中洲に立ち寄りました。せっかく博多に来たのです。どこか屋台に寄ってみたい、と遠征前から思っていました。寄ったのは那珂川にかかる春吉橋のたもとにある「呑龍」という屋台です。こくがあってまろやかなスープ。豚骨を苦手とする人でも入門編として食べられるくせのない味。そして博多ならではの細麺。きくらげの食感と一緒に味わいました。
 いきなりラーメンで〆? そう思われる方も多いことでしょう。そのとおり、これだけ那珂川沿いに屋台が並んでいるのに、どうしてもっと食べたり飲んだりしなかったのか? そのとおり。実はスタジアムで飲んでしまってお腹いっぱいになってしまって・・・明太オムレツやら餃子やら、明太天ぷらなどなど・・・もったいない話です。今度機会があったらぜひ!
 宿泊したのは名古屋のウェルビーと同系列のカプセルホテル、ウェルビー福岡。お風呂などは名古屋の方がゆったりしていたように思いますが、一夜の宿としては十分でした。翌日は朝食バイキングが無料ということでたっぷりいただきました。
 前回の福岡遠征の時は、志賀島や元寇防塁の方を主として見て回ったので、今回は博多の町歩きを中心にしました。まずは宿からも近い櫛田神社。博多の総鎮守として市民から親しまれているそうで、あの夏の風物詩である博多祇園山笠はこの神社に奉納されるものとのこと。なるほど、博多に来たらここにお詣りしないわけにはいかない、ということでしょう。
 櫛田神社のすぐそば、「博多町屋」ふるさと館。博多の町の成り立ちや、博多祇園山笠の歴史について展示されていて、なるほど、「福岡」でなく「博多」」にこだわるのはそういうわけか、とか、博多の人たちはそういう思いで山笠に参加しているのか、とか、いろいろ学ぶことができました。
 住吉神社。私の家の近くにも同名の神社があるのですが、全国に約2000社ある住吉神社の始源と考えられていて、開運除災・航海安全・船舶守護の神として崇拝されてきたそうです。筑前国一宮とのことで、特別な思いで参拝しました。本殿は国指定重要文化財だそうです。
 町のあちこちで山笠に向けての準備が進んでいました。まち歩きをとおして博多の人たちの山笠にかける思いが伝わってきました。
 いろいろな発見を積み重ね、帰路につきました。帰りものぞみ号N700系です。約4時間の帰り道、昼過ぎまで博多にいたのに、大河ドラマが始まるころには既に自宅に。新幹線って本当に速いんだな、と感じました。