南信州 うるぎ温泉「こまどりの湯」

 毎年恒例になった、同級生との「ホンダ3台ツーリング」。今年は「信州の土を踏む」ということを目的にしました。果たして原2で信州国境までどれぐらいかかるのか、明るいうちに往復できるのか、様々な不安はありましたが、行ってみれば往路2時間40分、意外と順調にたどり着くことができました。ということで、現地では温泉でのんびり、帰りもいろいろなところに寄りながら、走るためのモチベーションと集中力を高めながら、帰ってきました。何はともあれ、無事に帰れてよかった。また来年、何か企画しますか・・・?

実施日時:2012年8月27日
行き先:長野県下伊那郡阿南町、売木村「こまどりの湯」
 出発のため、いつもの集合場所に5:30集合です。ベンリィ、カブ、モンキーが並びます。以前の伊勢神宮参拝の時ほどの暗さはありませんが、この時間でこの太陽光の角度、日差しに感じられるおだやかさ・・・、夏の終わりを感じました。
 明け方の街に排気音を響かせながら、国道301号を北上します。三ヶ日からは県道308号から愛知県道445号という、自家用車同士ではすれ違えないような細い道を進みました。峠付近に採石場があり、ダンプの出入りがあったり、地元車の通勤もあったりして、対向車に結構気を遣いました。ここで愛知県、三河国に入ります。
 新城市に入り、「道の駅、鳳来三河三石」で一休みです。本来の最短ルートからは山吉田のサンクスのある交差点を右折する形になり、少し外れながら、ここに着きました。ここまで約1時間、まだ7時前。当然、道の駅は開いていませんが、こまめに休憩を取り、集中力を持続させていきます。
 奥三河の愛知県道439号、そして途中から国道151号に入ります。この道は奥三河の日帰り温泉に立ち寄る際によく通る道。慣れた道ですが、バイクで走ると、四輪の時とは印象がちがいます。目線が高いことから、視界に深い谷が目に入り、ちょっとビビってしまったり、日陰は意外と寒かったり。あと、怖かったのは、ワインディングの道に、凍結時のスリップ防止かもしれないですが、道路に縦すじが掘ってあること。タイヤが取られそうで怖い怖い。バイクの安全を考えてないだろって感じ。
 三河三石から1時間20分ごろ、8時過ぎには豊根まで到着しました。ここでもまだお店はやっていないぐらい、早いです。
 豊根からは20分程度走りました。峠道ながらも道路の改修が進んでいて、愛知県側はセンターラインがしっかりあって、道幅も十分。この道は交通量も少なく、楽しんで走っていたら・・・目の前にこの標識が!!! そう、長野県境、信濃国の入り口です!! しばし写真撮影を楽しんだり、昇ってきた峠道をふり返ったり。いろいろな思いをかみしめながらの「入国」となりました。
 峠の下り道は道路改修中で、細い道が続きました。でも、だんだん慣れてきたかな。ほどなく「道の駅、信州新野千石平」に到着しました。そこで道路案内板を見ながら、この後の目的地について話し合い。結局西へ山を一つ越えたところにある、売木村のうるぎ温泉「こまどりの湯」を目指すことになりました。こちらは峠道は改修され、走りやすいトンネルになっていて、あっという間に「こまどりの湯」に到着。駐車場の一角に98年の長野冬季五輪の時の聖火が、ここから県内リレーをスタートさせたという標識がありました。ということで、その前でパチリです。
 南信州うるぎ温泉「こまどりの湯」です。夏季は午前9時から営業。一般は500円。この時点で9時を少し過ぎたところ。「ほぼ」一番客です。中には食堂施設もありました。
 脱衣場から露天風呂が見え、客もいなかったので撮影させてもらいました。お湯はナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉。いわゆるアルカリ性のヌルヌル系のお湯です。お肌がきれいになりそうです。
 帰り、再び信州新野千石平の道の駅に寄りました。おみやげ用にそばと野沢菜を購入。ただ・・・意外と重量があり、背中にずっしり。右肩が疲れるきっかけになってしまいました。
 それにしても・・・、見てください。看板の後ろの空の青さと山の稜線のはっきりさ。本当に空気が澄んでいます。さすが信州、遠江とは違うな、と感じてしまいました。
 帰路につきます。同行したベンリィのSMZさんのお薦めで、「茶禅一」というそば屋に向かうために、湯ーらんどパルとよね方面に道を外れ、山道を登っていきます。途中心細くなりますが、心細くなった頃に看板が出てきて励まされます。看板の残りq数が少なくなってきて、ふっと目の前が開けたかと思うとこのおそば屋さんが目に飛び込んできます。
 茶禅一のおそばです。1枚800円で、2枚合わせにすると千円とのこと。ただ・・・週末は2枚合わせにしたり、大盛りにしたりできないそうです。こだわりを感じます。
 味は上等。香り、食感、喉越し、全てGOODです!! 一緒に頼んだ天ぷらもほくほく。煎茶入りの塩でいただきました。この後はもう一枚、合わせにしてあった茶そばをいただきました。満腹ではない、でも、心地よいお腹の充足感に包まれます。
 帰りは行きに比べると、どうしてもモチベーションが下がってしまうものですが、パワースポットめぐりをしながら、テンションと集中力を維持しながら帰ってきました。これはとうえい温泉の建物裏にある、看板によると「奥三河のナイアガラ」とまで言われている「蔦の渕」。とうえい温泉には何度も行っていましたが、初めて見ました。結構水量、幅、共にあるしっかりした滝でした。
 滝めぐりはさらに続きます。名勝である「阿寺の七滝」を回った後(駐車場から結構歩いた。疲れた。)、そこに看板の出ていた「百間滝」にも寄ってみることにしました。細い山道を進み、大変でしたが、道路脇にバイクを停め、厳しい山道を徒歩で少し降りてみると、こんなすごい滝が。何と、この滝のすぐそばに中央構造線が通っていて、分杭峠を越えるぐらいのものすごく多くの「気」が出ているようです。知る人ぞ知るパワースポットになっているようです。(実際県外ナンバーも多く来ていて、多くの人がその場に連れだって座って、「気」を取り入れようと佇んでいました。)
 帰ってきたら、こちらも毎年恒例の反省会。一旦帰宅して、地元の昔ながらの銭湯で汗を流した後、お酒を飲まないSMZさんが運転する車で「しらはま食堂」へ。これまた毎年恒例の豚バラ肉とホルモンを購入して、焼きながら、食べながら今日の反省などを語り合いました。