札幌ドーム Part2

 今季のJ2日程が発表された時、「何ていいタイミングなんだ!」と喜んだのは、このGWの日程でした。今季がJ2最後(!?)ならば、しばらくは訪れる機会はないだろう、と思うと(などとこの時は「思い上がって」いた。)「ぜひ北海道は行っておきたい」、そう思っていました。それが連休まっただ中に設定されたのです。行くしかない、と取るものとりあえず、飛行機と宿を確保。後はそこに予定が入らないことだけを祈り続けました。幸いにも予定は入らず、無事遠征を実行できました。意外と札幌は見所が少なく、前に行ったことのある場所の再訪、というところも多く、それだったら函館から入るとか行程を工夫をすればよかったかな、とも思いましたが、aikoのライブを追加するなどして、楽しめる遠征となりました。

旅行日 2015年5月2日〜2015年5月4日(2泊3日)
観戦スタジアム 札幌ドーム
観戦試合 Jリーグディビジョン2 ジュビロ磐田vsコンサドーレ札幌
利用交通機関 往路:
東海道本線利用で豊橋駅へ。豊橋駅から名古屋鉄道にて神宮前を経由し。中部国際空港へ。中部国際空港からANAにて新千歳空港へ。新千歳空港から快速エアポートで千歳線、函館本線を経由して札幌駅へ。札幌時計台、北海道庁旧本庁舎、札幌テレビ塔等を徒歩で散策した後、札幌市営地下鉄南北線で札幌駅からすすきの駅へ移動。スパホテル ソーレすすきのに宿泊。翌朝、すすきの駅から大通駅を経由し、市営地下鉄東豊線で福住駅へ。北海道中央バスに乗り換え、羊ヶ丘展望台へ。同ルートで福住駅へ戻り、徒歩で札幌ドームへ。
復路:
札幌ドームから徒歩にて福住駅へ。往路と同ルートで大通駅を経由し、南北線で中島公園駅へ。Zepp Sapporoにてaiko Live Tour “Love Like A Rock vol.7″を楽しみ、徒歩にて前夜と同じ宿へ。翌朝チェックアウト後、すすきの駅から市営地下鉄南北線に乗車し、南平岸にて下車。徒歩にて南平岸高台公園周辺を散策した後、再び南北線にて札幌駅へ。札幌駅から、函館本線、千歳線で新札幌駅へ。JR北海道バスにて北海道博物館へ。観覧後新札幌駅へ戻り、快速エアポートで新千歳空港へ。ANAにて中部国際空港。以後、往路同様に名古屋鉄道、東海道本線。
 幸い、突発的な仕事が入ることはなく、無事連休に突入。名鉄でセントレアを目指すべく、豊橋駅で快速特急に乗り、神宮前でミュースカイに乗り換えてセントレアに向かいます。
 昨年の夏はここで台風をしのぎながら、一便一便と欠航になっていくのを見ながら、不安な思いで自分の便を待ったものでした。今回は見事な青空。くるくると忙しそうに働く車たちを見ながら、自分の便の搭乗時刻を待ちます。
 志賀高原あたりでしょうか、山の上の方にはまだ雪が残っています。そんな本州中央の山岳地帯の上空を眺めているうちに、機体はどんどんと北に向かい、昨夏仕事で訪れた秋田や下北半島を見下ろしながら、いよいよ北海道上空へ。海岸線を見ながら、いつもながら、「ちがう島に来た」ことを実感します。
 これまたいつもながらの「快速エアポート」です。新千歳空港の地下から15分間隔で出ていて、Suicaで利用できるので、手軽です。原野の中を流れる護岸工事されていない小川や、本州に比べるとやけに急な角度で取り付けられているソーラーパネルを車窓から見ながら、北海道に来たことを実感していると、約40分で札幌駅です。
 せっかく来たと言うことで、札幌時計台を訪ね、その前で写真を撮りましたが、前回見学済みということで、今回は中に入りませんでした。昼食がまだだったので、時計台すぐそばの「四季 花まる 時計台店」に立ち寄りました。ほかにもいろいろ頼みましたが、この「焦がし醤油五貫セット」は結構○。大トロやホッキ貝、エンガワやサーモンなどに醤油だれのようなものをつけた後バーナーで軽くあぶった半生のネタを乗せたお寿司。少しの香ば時計台しさと生のおいしさの調和が絶妙です。元は回転寿司屋のようですが、この店は回転なし。お値段は回転よりは少し高めらしいのですが、それでも庶民的。難しい寿司屋でドキドキしながら食べるのは性に合ってないので、私にはちょうどよかったです。
 北海道庁旧赤煉瓦庁舎。前回も訪ねましたが、ここは入場無料なので、今回も入りました。
 ここの展示は、前回見た時もそうでしたが、「最果ての地」「国境の地」の厳しさを感じさせるものでした。戦時につらい思いをするのは、常に最前線の兵士と弱い立場の民間人たち。首都のぬくぬくとした総理官邸や、国会議事堂にいる政治家たちにはこのつらさはわかるまい。ポツダム宣言を受け入れた8月15日以降も戦闘が続いた樺太や、返還されるどころかますますロシア化が進められる北方領土について、いろいろ学ぶことができます。
 4度目の札幌とはいえ、今まで一度も訪ねたことがない場所を訪ねよう、ということで大通公園のテレビ塔に昇ってみました。ううむ、名古屋っぽい。でも、正面に見えるジャンプ台は、さすがに札幌です。
 夜間、ライトアップされた時計台。またちがう趣です。
 宿泊先の「スパホテル ソーレすすきの」に到着です。すすきののど真ん中、あの大通り沿いで、地下鉄駅のあるあの交差点から歩いて3分ぐらいでしょうか。便利です。
 サウナ&カプセルです。東京などで泊まり慣れている「普通のカプセル」の部屋もあります。ただし、今回は2泊し、また今回遠征初帯同のWindowsタブレットを使ってブログなどのアップもしたい、ということで、カプセルの横に小さなデスクとコンセントがある、2畳ほどのプライベートスペース(ただし、カーテンで仕切られているだけでロックができるわけではない。)がついている「デラックスキャビン」を選びました。
 北海道に来たら、寿司、海鮮、札幌ラーメン、そしてジンギスカン。既に寿司は昼食でクリアしているので、続いて夕食はジンギスカンです。「ひげのうし 本店」を訪ねました。前回訪れた「だるま」は待ち客が多くてひとり客は何か急かされてるようで落ち着かないこと、ネットで「ひとりジンギスカン」ができる店、と紹介されていたことなどから、この店にしてみました。「おひとりさま限定メニュー」というのがあって、9品の肉の中から半人前ずつ3品選べてお得とのこと。さっそくそれにして、ジンギスカン、ラム塩タン、そしてラム塩カルビと選んでみました。どれも美味。臭いも気にならず、柔らかい!! ジンギスカンについてはさらに半人前、追加オーダーしちゃいました。サッポロクラシックをのどに流し込みながらはふはふしながらいただきました(^_^;)
 かなり満腹。でも食べないと後悔するだろうな、と〆のラーメンをいただくために、いつもの「欅(けやき)」へ。30分ぐらい待ったでしょうか。濃厚な味噌味のスープに太めの麺、そしうてシャキシャキの白髪ネギ、おいしくいただき、完全に満腹です。
 ラーメンで言うなら、南平岸高台公園周辺にぜひ行きたい店があったのですが、さすがに夜は・・・。市街でおいしいラーメン屋、ほかにも開拓したいです。
 宿に帰って一風呂浴びてさらにサッポロクラシックをいただいた後はブログをアップし、そのままカプセルでごろっと寝転ぶとあっという間に眠りの世界へと落ちていきました。
 翌朝は、朝風呂を浴びて一息ついたら、食べ過ぎてもたれた腹を引きずりながら地下鉄のすすきの駅へ。大通で乗り換えながら福住駅を目指しました。そのまま降りれば札幌ドームは目の前なのですが、まずはこちらへ。ここも2度目の訪問になりますが、クラーク像の建つ羊ヶ丘展望台です。
 ただの緑の牧草地の向こうに札幌市街が広がるというそれだけの場所なのですが、やはりこの人。あれだけ教え子やその後の日本に影響を与えたこと、札幌農学校で活躍しながら、実は校長ではなく「教頭」という立場で、しかもたった8か月間の在任期間だったとのこと、などなど。それなのにあれだけのことを成し遂げる、そのすごさに少し心動かされ、やはり今回もここへ来てしまいました。
 展望台近くで少し羊などを眺めて「メーメー」なく声に癒やされ、山を下りて福住駅に戻ったら、いよいよ「決戦」です。札幌ドームに入ろうとしましたが、前回の代表戦の時とは全く様子が違いました。アウェーサポの入り口がわからない!! で、バイトの係員に聞いたら、「ここに並んでくれ」とのこと。いったんは並んでみたものの、それはちがうんじゃないかな、と別の人に聞いたら「アウェーの入り口はあっち。」だって!! 係員に文句たらたらと言って、反対側へ。でもそこにもはっきりした表示がなし。またまた係の人に聞いたら、「そこですよ。」って指さされた入り口には何の表示もなし。アウェーサポへの気遣いのなさに、これまた文句たらたらに言って中に入りました。
 5年ぶりの札幌ドーム。相変わらず、野球場のスタンドの中に広がるピッチというのは違和感がありながら、それはそれでおもしろいものです。ただ、これまた代表戦の時との違いに戸惑いまくり。
 まず、アウェー側のコンコースには、トイレも売店もありません!! そのたびに、境目にいる係員のいる「関所」を通り、ホーム側に行かねばなりません。(故に今回、スタジアムグルメ紹介はなし。買ったのは、銀座ライオンでサッポロクラシックと唐揚げだけ。)何だ、この虐げぶりは。ホスピタリティ、0です。
とは言え、こういう北海道らしい広告看板はいいですな。はるばる「異国」に来た、という気持ちになります。
 そしてこの人。クラブ社長と言うより、すっかりタレントか、またはクラブ広報担当であるかのよう。こんなスポットCMが何度も放映されていました。ま、これもこの方の一つの才能でしょう。
 さてさて、試合はというと・・・何だこのザマは!? 何のために、連休つぶし、飛行機まで押さえてはるばる「異国」まで来たというのだ!?
 なすすべなく、あんなぼろぼろにやられやがって。情けない。カッコわり。
 傷心のまま、ドームを出ましたが、気持ちをすぐに切り替えました。こんな気分を引きずったままでは、この後を楽しめません。ということで・・・私の向かった先はZepp Sapporo。この連休に札幌遠征すると決めた後、aikoのライブの先行予約案内メールが。近くでの公演はスケジュールが合わず、無理かな、と思っていたら、何とこの札幌遠征中に札幌公演が!! ということでダメ元で札幌公演の先行予約に申し込んだら、何と当選したのです!! 気持ちをすっかりライブモードにして地下鉄で中島公園駅へ。開場を待つ行列の若い女性の多さに圧倒されてちょっと気後れしましたが、何とか自分の整理番号に少し遅れながら中に入りました。
 結論から申し上げます。「最高でした!! 」スタンディングの弱点で、私の少し前に、背のでかい男がいて視界を遮られるのがストレスでしたが、それでも15年ぐらい前から「行きたい」と思いながら実現できなかったaikoのライブを心から楽しめました。生涯一度行ければいい、と思ってましたが、一度行ってみたら「また行きたい!!」という気分に。 中毒性があります(^_^;) この頃の私の一番のお気に入り「四月の雨」は演奏されませんでしたが、「ジェット」で飛び跳ね、「花火」で大きく手を振り、心底楽しみました。Zeppを後にする時は、日中の惨劇など私の中ではすっかり過去のことに。すすきののカプセルまで余韻を楽しみながら札幌の繁華街を歩いて帰ってきました。カプセルに戻っても、うっとりでした。
 夢のような夜が明けて、北海道最後の日です。札幌に来たら、何度目であろうとやはりここに立ち寄らねば、と訪れた南平岸高台公園です。ご存じ「水曜どうでしょう」前枠、後枠の撮影場所となっている「聖地」です。公園内を散策しながらデジカメで写真を撮ったり、二人の目線に立って坂の上から下を見下ろしたり。改めて思うのは、冬にここをそりで、しかも立ち乗りで降りるのは「無謀」ということでした。スキーやボードなら初級者並みの技能があればいいのでしょうが、そりではね・・・。ちなみに木の生長が進んでいて、あのマンションが隠れるくらい。時の流れを感じます。
 最後の訪問地、北海道博物館です。出発前まではノーマークでしたが、現地入りしてから手に入れた観光パンフレットで最近オープンしたことを知り、訪ねてみることにしました。場所は、札幌市街から新千歳に向かう途中ということで、コース的にも○。札幌駅から快速エアポートに乗って新札幌駅で下車した後、JR北海道バスで15分ぐらいでしょうか。オープン間もないということで、バス乗り場は結構な人でした。
 中の展示は北海道の歴史に関するものなのですが、ただ単に日本の最果ての地として歴史を紹介するのでなく、ここ北海道を地球の中心として、ロシア、シベリアやサハリン、千島、そして本州との関わりの中で北海道の文化がどう育ってきたかが紹介されていて、とても興味深いものでした。写真撮影にも寛大だったところがありがたく、たくさんデジカメ画像を撮りました。
 見学を終えて新札幌駅に戻った後は、ひたすら新千歳空港を目指します。手荷物を預けた後は保安検査場に入る前に最後の「北海道メシ」です。ここまでに寿司、ジンギスカン、札幌ラーメンといただいてきたので、最後は海鮮丼です。以前に二条市場店を訪ねたことがある(その時は何と、井上陽水と遭遇!!)どんぶり茶屋に入りました。ウニとイクラとカニが乗った丼をいただきながら、最後のサッポロクラシックをのどに流し込みました。
 保安検査場を抜けて、搭乗口そばの待合室で出発を待ちます。朝の南平岸高台公園ではあんなにいい天気だったのに、外は雨。空港に入ってからなので助かりました。訪問中は天気に恵まれてよかったです。帰りはすっかり雲で覆われ、下界は見えず。上空はまぶしいくらいでしたが、再び雲を抜け、中部国際空港に降りると、そこもすっかり雨でした。
 ちょうどよい名鉄特急があったので、μチケットを購入して特別車に乗車しました。今回一つ知ったのは、神宮前までのμチケットだけでなく、神宮前から豊橋までのものも併せて取ることができるということ。これまで神宮前まで行って改めて買い直していたので、いいことを知りました。
 札幌相手に大敗は悔しかったですが、aikoのライブも楽しめ、いい連休の旅となりました(^_^;)