長崎県立総合運動公園陸上競技場 その3
利用交通機関 往路:
JR東海道本線利用で豊橋駅へ。豊橋駅から東海道新幹線にて名古屋駅へ。名古屋駅でのぞみ号に乗り換えて博多へ。博多からかもめ号で鹿児島本線、長崎本線を経由してJR長崎駅へ。初日は出島阿蘭陀商館跡や稲佐山展望台を長崎電気軌道や長崎バスなどを利用して訪ねた後、築町電停で下車。ドーミーイン長崎泊。
2日目は築町電停から長崎電気軌道で大学病院電停で下車、山王神社二の鳥居、原爆資料館や国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 、平和公園等を訪ねた後、再び長崎電気軌道に乗車し、長崎駅へ。JR長崎駅からJR長崎本線に乗車して諫早へ。諫早駅前バスターミナルから長崎県営バスの路線バスを利用して競技場北で下車。徒歩にて長崎県立総合運動公園陸上競技場へ。
復路:
長崎県立総合運動公園陸上競技場から徒歩にて場所不明のバス停へ。長崎県営バスの路線バス増発便にてJR諫早駅へ。往路と逆の経路で長崎駅へ。そこから長崎電気軌道で思案橋などに寄りながら築町電停へ。ドーミーイン長崎泊。最終日はチェックアウト後、築町電停から諏訪神社電停へ。眼鏡橋などを経由し徒歩で亀山社中記念館などを回り、再び長崎電気軌道で長崎駅へ。往路と逆の路線でかもめ号、のぞみ号、こだま号を利用し、東海道本線で帰宅。
 お昼まではたっぷりと平和について考えましたが、昼食後からは戦闘モードに。ただし、長崎のスタジアムは実は長崎市から遠く離れた諫早市にあります。ということで、JR長崎本線に乗って長崎市を出て、諫早市に向かいます。
 電車で20分ほど揺られたでしょうか、諫早に到着です。長崎市からは離れていますが、佐世保方面への鉄道の分岐点でもあり、また島原鉄道で雲仙方面からも鉄道がつながるということで、ある意味交通の要衝。観戦客は県内各地から来やすいのかもしれません。
 スタジアム行きのバスは、駅前のバスターミナルから発車するということで、早速歩いて向かってみます。
 しかし、何とスタジアム行きの専用シャトルバスはなく、路線バスを「競技場北」という停留所で下車、とだけ。係員も一人だけ、この看板も一つだけ、なのに時間が近づくにつれて人の数は増えるばかり・・・。
 結局、スタジアム行きでも何でもない、普通の路線バスに人を満載して、しっかりした案内もなくバスは出発。しかもこのバスには満員で乗れなかったため、私は次の路線バスを待たされるという始末に・・・。アクセスという点ではこれまでの中で最悪です。
(ちなみに長崎駅からのバスも探したのですが、案内が見当たらず、どこから出ているのか全くわからずじまい。ホント最悪だ。)
 「競技場北」というバス停で下車し、徒歩でスタジアムに向かいます。着いてもバス停からすぐではなく、少し歩きます。ますます腹が立ってきました。来月はこちらで国体もあるとのことで、それに関する案内があちこちに出ていましたが大丈夫でしょうか。
 スタジアムグルメは、確かに数は充実していましたが、ここでなければ、という心惹かれるものはあまりありませんでした。ただ、ちゃんぽんの屋台が出ているのは、スポンサーがらみということもあるのでしょうが、長崎ならではだなと思いました。今日はゲームの後にちゃんぽんを食べる予定もあるし、このチェーン店は浜松や豊橋にもあるので、今回はパスです。
 長崎県立総合運動公園陸上競技場は、スタジアムの雰囲気的にはミニエコパ、という感じです。今年の国体もあり、県の予算をつぎ込んで整備したのでしょう。
 ゴール裏です。さすがに福岡からさらに2時間以上かかるという便の悪さ、そして旅費もかかるということから、サポはこれぐらいでした。ただ、数の割にはがんばって声を上げていたとは思います。
 心惹かれるスタジアムグルメはありませんでしたが、ちょっとはお腹に入れてビールも飲みたいな、と考え、ホルモン焼きと煮込みのセットを購入しました。ビールのつまみとしてはまずまずだったと思います。
 キックオフです。ホーム側のスタンドはかなりの入り。相変わらず、磐田はホームチームにとってはドル箱のようです。
 かつてのチャンピオンチーム相手に善戦すれば、そりゃ、ホームは盛り上がるでしょう。こっちは虚しくなるだけですが・・・。無様にセットプレーから失点、それを取り返すのがやっとという磐田でした。そして目についた背番号4の態度の悪さ。この画像を撮影した時点では、彼はゲーム後の挨拶の列に姿を見せていません。勝手に先に引っ込もうとして、駒野が追っかけて連れ戻しに行っている最中なのです。この後、ふてくされたような顔で彼は戻ってきて、渋々挨拶をして一番最初に逃げ帰りました。6時間かけて静岡県から応援に来たサポをなんだと思ってんだか。
 会場へのアクセスが最悪だということは既に述べましたが、帰りの足も最悪です。そもそも、路線バスでこのスタジアム帰りの1万を超える人間を裁こうというその発想に無理があります。バス乗り場はスタジアムを出て何の案内もない道路を少し歩いたところ。(私が案内表示を見つけられなかったのか!?)ちなみに総合案内のテントの中にいた女性に、帰りのバスはどこから出るのか聞いたところ、その人の答えも何を言っているのかよくわからず。これではよそから来た人間には訳がわからないです。
 何とか諫早のバスターミナルに帰り着きました。それにしても、このシュールさ・・・。昭和のまま時代が止まっているかのような看板だ・・・。
 そして諫早駅に着けば、長崎行きの電車乗り場はこの混雑。だから長崎行きのバスなり何なりをもっと出せばいいのに。電車だって本数が少ない。臨時を出すとかすればいいのに。特急料金を払ってかもめ号の自由席に乗っていった人もかなりいました・・・。
 長崎市内に戻りました。失意の中であまり食欲もわきませんが、それでもせっかく長崎にいるので、ということでちゃんぽんを食べに、この夜も思案橋界隈に出ました。福山雅治が通う店として有名になった思案橋ラーメンです。店内には福山や大泉洋ら、有名人のサインがそこかしこに。カウンターとテーブルが数席という狭い店内です。家族風のおばちゃんやおじちゃんとその親子でまわしているというかんじでした。
 おそらく磐田が勝っていれば、グツグツ大鍋で煮込まれていたおでんの一本にでも手が伸びたでしょうが、そんな気にはなれず。でもちゃんぽんはいただこうということで、評判の「ばくだんちゃんぽん」をいただいてみました。今までに食べた他の店と比べると、豚骨臭が強めのスープでした。そして「ばくだん」と言われる「すりおろしもの」をスプーンで投入して出されてくるのですが、ニンニクをはじめとする香味野菜ものかな、と思います。ただ、ネットでの前評判で聞いていたほど「臭う」という印象はありませんでした。(自分が気づいていないだけかな。)
 いずれにしても、これはちゃんぽんとしては「直球」というよりは「変化球」という感じでした。
 カプセルの夜も2日目、意外と寝心地はよく、2日とも熟睡でした。周囲からもいびきや雑音はなく、快適。2日目はいただきませんでしたが、1日目は秋田でも出されていたドーミーイン独特の「夜鳴きそば」(醤油ラーメン)もいただき、朝食バイキングも費用対効果で行けば十分だったし、心地よく滞在させていただきました。
 最終日は坂本龍馬の足跡をたどるということで、亀山社中記念館に行ってみました。薩摩藩等の援助で坂本龍馬が中心となって組織された日本初の商社とされる亀山社中の遺構として今に伝わる建物を記念館としているものです。
 龍馬もこの景色を見たのでしょうか。亀山社中の窓から長崎港と稲佐山を臨みます。
 いよいよこの街を離れる時間が近づいてきました。急ぎ足で山を下ると、路面電車に乗って長崎駅へ。駅ビルで土産などを購入し、帰り支度です。
 帰りもつばめ号で長崎から博多へ向かいます。車窓からは田の畦に咲き誇る彼岸花が鮮やかに見えました。季節が夏から秋に移り変わったことを感じた瞬間でした。
 また、長崎本線から鹿児島本線に入る鳥栖駅で、駅のすぐそばにあるベストアメニティスタジアムを車窓から目にしました。
 博多でのぞみ号に乗り換えです。博多の山陽新幹線ホームに上がってきた時に、「帰ってきたなぁ。」と感じました。まだ九州なのに・・・。それぐらい、長崎は遠かったです。