山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場

 隣県でありながら、ほとんど訪れることのない県、山梨。そして結構遠征好きな自分がこれまでに一度も訪れたことのないスタジアム・・・それが小瀬でした。折しも大河ドラマに乗っかった「風林火山」、そして信玄・勘助ブームの真っ最中。行くなら今年しかない、と思っていました。ただし・・・翌日月曜日のことを考えたらちょっと厳しい日曜開催。しかも前夜はJR東海道本線すら止まるぐらいの不安定な天候・・・当日朝まで行くかやめるかを迷いました。しかし天候が回復傾向にあるということで、家を出発。JR東海静岡支社管内有効の「休日乗り放題きっぷ」を利用して行ってきました。もっとも、特急を使っても片道約4時間ということで、現地で信玄・勘助のゆかりの地めぐりをする余裕は全くなかったのが残念。できればお泊まりで、温泉付きで行きたかったものです。(って、泊まりで行ったら、乗り放題きっぷの効果はあまりなかったのでしょうが。)

旅行日 2007年6月10日(日帰り)
観戦スタジアム 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場
観戦試合 ジュビロ磐田vsヴァンフォーレ甲府
利用交通機関 往路:
JR東海道本線利用(休日乗り放題きっぷ)で静岡へ。特急「ワイドビューふじかわ」に乗り換え、富士経由で身延線に乗り入れ、甲府まで。
甲府駅から山梨交通のシャトルバスにて小瀬スポーツ公園へ。
復路:
往路と同様のバス、路線にて帰宅。
 静岡支社管内で発売している「休日乗り放題きっぷ」は県内の東海道本線全線と御殿場線、身延線の全線が乗り放題になるもの。このきっぷについては言いたいこともあるが、これを使って甲府まで往復すれば片道7,780円のところを往復2,600円で利用できるという優れものです。また、特急券を購入すれば新幹線・寝台特急以外の特急電車を利用可ということで、これはまさに「ワイドビューふじかわで甲府に行くのに使ってくれ」と言っているようなもの。ということで、在来線で静岡まで行った後、自由席特急券を購入し、特急「ワイドビューふじかわ」に乗り込みました。ごぞんじムーンライトながらと同じ車両・内装で、慣れたものです。富士駅でスイッチバックすること、その後の富士・甲府間の方が乗車時間が長いことから、静岡出発時の座席の向きの初期設定は進行方向に向かって後ろ向きになってます。(これをわざわざ逆向きにしている人もいましたが・・・。)
 雨がぱらつくあいにくの天候です。雷を伴った豪雨の予報も出ていて、電車の運行状況が心配される中の出発です。富士を過ぎると電車は身延線に入り、富士川沿いに北上します。蛇行する富士川に合わせるかのように電車もカーブの連続。しかも目に入ってくるのは河原か一面の緑のみ・・・目の前を次から次へと過ぎる木々を見ているうちに気分が・・・電車で酔ったのは初めてです。意識的に遠方を見るように心がけているうちに少し落ち着きましたが。遠方の景色を見て酔いを避けるのであれば、富士川を臨むことができる左側の座席に座る方がいいです。(下部温泉を過ぎるまで、右側はほとんど森林、もしくは崖でした・・・。)
 静岡から約2時間、甲府駅に到着しました。駅の南口に降りるとそこにはどっしりと腰をおろした信玄公の銅像が。さすが甲斐国の玄関口です(ただWikipediaによると、この銅像は信玄本人ではないという節もあるそうですが・・・。)。
 シャトルバスはこの銅像の脇にあるバスターミナルの中央の「島」から出発します。
 バスターミナル中央の「島」にある臨時の券売所で往復500円のチケットを買ってからシャトルバスに乗車しました。(現金でも乗車できますが、甲府駅に戻ってくるのであれば、ここで往復券を買った方がお得です。)小瀬スポーツ公園までは約20分。到着し、下車した場所から帰りのバスが出ます。小瀬は市の郊外にあり、周辺に鉄道の駅もないためマイカー利用の来場者が多いようで(磐田に似ている?)、帰りのシャトルバスもあまり混むことなく、すぐに乗ることができました。
木立の中を歩いていくとスタジアムが見えてきます。地方都市によくある、何の変哲もない陸上競技場です。普通に小学生の陸上大会でもやってそうな、あまりに普通の陸上競技場です。
 さすが甲州。バックスタンドの後ろは「ブドウ畑」が広がっていました。
 アウェーゴール裏の売店はしょぼかったです。焼きそばとホットドッグぐらいしか食べ物がないという状態。そんな中で「らしさ」を挙げるのであれば、「かちわりワイン」でしょうか。早い話、「ワインのロック」です。ぬるくならないように豪快に氷をぶち込み、ロックに。味はスタジアムでガブガブ飲むには上々。これで500円ならOKです。
 前述したとおり、「普通の陸上競技場」のため、座席はすべてベンチシート。メインスタンドもほとんど屋根がありません。天気がよくなってよかったです。スタンドの後方にはアルプスにも続いていく山々が連なります。
6-1の大勝で連敗脱出。しかし結果だけは出たものの、相手がベストメンバーでないなど、ショボかったことを考えると、本当にこの指揮官について行っていいのだろうかと不安な気持ちになりました。
 できることならば駅前の「小作」あたりでほうとうを食すとか、信玄・勘助ゆかりの地を訪ねるとか、甲斐国を満喫できればよかったのですが、ワイドビューふじかわは一本乗り逃すと次まで2時間間があり、さらに翌日が仕事だと思うと、ここでのんびりしてもいられず、シャトルバスから駅に向かってダッシュ、ホームで出発を待つワイドビューふじかわに急ぎました。
 雷雨を心配した往路でしたが、帰りはこんな天気。もう少し早くこんな天気なら、最初から安心して来られたのに。でも、結果的に雨に降られなかったし、磐田も勝ったし、ま、いいか、と思いながらの帰路でした。