神戸ウィングスタジアム

  ぜひ訪れたいと思っていたスタジアムでした。また神戸といえばうまいものもたくさん。そして開港以来の歴史を感じさせつつ、ちょっとしゃれた港町独特の雰囲気。もちろん、閉塞状態の磐田の行方も見極めたい・・・予定されていた仕事もキャンセルになり、そんな思いで、「新快速」を使って神戸に向かいました。スタジアムの雰囲気は期待通り。ピッチとスタンドの距離の近さ。それでいてW杯対応のビッグスタジアム。「まさに欧州」です。さらにゆとりあるシートピッチ等快適な観戦環境。こんなホームスタジアムをもつサポがうらやましいです・・・と思ったら・・・始まっていきなり、目の前で平瀬と秀人が対峙し、ちょっと体を左右に振ったかと思えば、舞い上がる芝・芝・芝・・・。何じゃこりゃ!!!芝の悪評は聞いていましたがここまでとは。それでも「だいぶ持ち直した」とかで、一時期はユニバへ戻そうかと言っていた試合を今後もここで試合をすることが決定したとか。じゃ、今までどれだけひどかったんだ? また、新快速往復のため、現地滞在時間も短く、ゆっくりと「うまいものめぐり」もできず。残念。何はともあれせっかくこんなにいい「器」を持っているのですから、ピッチ管理を徹底し、いい方向に向かうことを願いたいです。そして次回行くときはぜひ「うまいものめぐり」を・・・。(土曜デーゲーム希望!仕事が忙しくないとき!だったら泊まりにするから。)

旅行日 2004年9月26日(日帰り)
観戦スタジアム 神戸ウィングスタジアム
観戦試合 ジュビロ磐田vsヴィッセル神戸
利用交通機関 往路:
JR東海道本線で三宮まで。途中、豊橋、米原にて乗り換え。三ノ宮・花時計前駅から地下鉄海岸線。御崎公園駅から徒歩5分ぐらいでスタジアム着。
復路:
スタジアムから徒歩にて御崎公園駅へ。地下鉄海岸線にてハーバーランド駅へ。徒歩にてJR東海道本線元町駅まで移動。元町駅からJR東海道本線に乗車。米原、大垣、豊橋にて乗り換え。
往路、復路とも普通・快速電車利用。
14時という早い時間のキックオフということもあり、結構朝早く出発しました。休日早朝の新快速は結構空いています。また、大垣・米原間の「普通電車の難所」を快適にクリアするため、大垣行きではなく、意識して米原行きの電車を選んで乗りました。快適に西へ向かいます。
米原で乗り換えて三宮へ向かいました。しかし神戸って京都とかと比べると遠く感じます。
三宮で降りて地下鉄の駅へ向かいます。ユニバへ行く地下鉄西神・山手線は三宮駅からすぐ乗れる(新神戸駅にも乗り入れている)のですが、ウィングスタジアム方面へ行く「海岸線」は、JR三宮駅から少し離れた「三ノ宮・花時計前」という駅へ行かねばなりません。「Santica」という地下街をぬけて10分程度歩きます。表示を見て行けば問題なく行けます。でも在来線はともかく、新幹線で来るときは一度西神・山手線に乗って三ノ宮で降り、さらに歩いて海岸線に乗り換えねばならないのでちょっと不便です。(特にナイトゲームの時の帰り)
三ノ宮・花時計駅で出発を待つ新長田行き海岸線です。でも、ここまで読んでいて気づいた人はいるでしょうか。どうしてJRの駅名は「三宮」なのに、地下鉄の駅名は「三ノ宮」なのでしょうか。
(似たようなことは他にもあります。例えば「米原」。町名は「まいはらちょう」なのに、駅名は「まいばら」とにごる。同じことは我らの地元、遠州にもある。「新居町」。町名は「あらいちょう」なのに、駅の名前は「あらいまち」。駅名の謎は多いです。
最寄り駅「御崎公園」(みさきこうえん)駅を降りてスタジアムへ向かいます。料金は片道230円。往復切符を買えるのがうれしいです。(見習ってくれ!東京メトロ&埼玉高速鉄道!)外に出ると近くにスタジアムがあるとは思えないような住宅街(アパートマンション街?)の中を歩きます。私は結構キックオフ間近に行ったのですが、スタジアムのすぐ近くに来ているのに歓声がほとんど聞こえてこないのです。周りの環境にかなり気を遣って造ったことが思われます。
ちなみにウィングスタジアムへは地下鉄の他にもJR兵庫駅から和田岬駅(これもすぐそばらしい)へ向かう山陽本線の支線も出ているのですがどれだけの本数があるかわからなかったので、今回は利用しませんでした。
駅を出て5分も経たないうちにスタジアム入り口につきます。「えっ?ここなの?」というのが第1印象でした。それぐらい、普通に住宅地の中にあります。
さっそく腹ごしらえ。なのにユニバの時にも売っていて、期待していた「そばめし」が売り切れ・・・(T_T)・・・仕方なく、焼きそばを買ったのですが、「ドロソース」がまろやかで、ビールのつまみとしても、食事としてもうまかったです。(^o^)
メインスタンドです。メインは2層構造です。開閉式の屋根があり、1層目の前7列ぐらいを除くと屋根がかかります。2層目はこの屋根のためか、かなり後ろに引く形になり、ピッチから遠い印象です。
熱きゴール裏です。埼玉や長居のように大きくありませんが、こちらも屋根がかかります。決して大きくはありませんが「適正規模」という気がしますし、ピッチへの近さと「金網」がないところがイングランドのスタジアムを思わせます。
ただ・・・ホントここまではうらやましいスタジアムなのですがこれはいただけない。ちょっと踏ん張るだけでこのように芝生がボロボロです。この映像はまだ前半開始10分ぐらいで平瀬と秀人が1回対峙しただけなのですが・・・。
あとは本当に素晴らしいスタジアムなので、この芝生の悪さだけは何とか解決してほしい。
でもいすは座りやすかったですよ。「KOKUYO製」。シートピッチもゆとりがあるし、個いす席だし、ちゃんとドリンクホルダーもあるし。それといすの下に着いている前掛けのようなもの。何を意図してつけたのか真実はわからないけれど、よくスタジアムでゲームを見る人にはこの「前掛け」がどれだけ便利かわかると思います。そう。前の席のいすとコンクリートの間に、かさやフラッグなどを差し込んで立てたときに倒れにくい・・・これだけのことなのですが、ホントありがたいのです。このありがたさはスタジアムに足を運ばない人にはわかるまい。
試合開始前に売り切れていた「そばめし」でしたが、ハーフタイムに少量復活。売れ残っていた別の売店から移動させたのでしょうか。うまかったですが、もう少し「飯粒」を多くしてほしいことと、麺をもっと小さく切ってほしい・・・。ただ、十分ビールのつまみ兼腹ごしらえになりました。
三菱電機製液晶掲示。どこぞのスタジアムにあるものとそっくりです。同じメーカーで同じソフトウェアを使っているのか、表示形式もそっくり。けっこうよそでは(磐田もそう)自チームのいいシーンしかリプレイしないのが多い一方で、ここのいいところはアウェーチームのいいシーンやゴールシーンもきちんとリプレイするところ。懐が深い(とは言わないか?)ですねぇ。
試合終了。何ヶ月ぶりの勝利だろう。ヤマハスタジアムに勝るとも劣らないピッチの近さで、終わった後にあいさつに来る選手に「声が届く距離」がうれしいです。
手放しでほめてきましたが、苦言をもう1つ。帰り、スタジアムから出られるのがメインスタンドは1つのゲートからだけなので異常に混雑することは何とかならないでしょうか。他のゲートを開くと、マンション住民に迷惑がかかるからでしょうか。でも、ナイトゲームで「最終ののぞみに命がけで・・・」という場面では、これは「命取り」になりかねません。帰りを急ぐときは、終了のホイッスルを聞く前に席を立つ必要がありそうです。
うらやましいことを追加。試合終了後、出口のところに即席ビアガーデンがオープンすること!!ま、「凝った」料理はなさそうでしたが(ってスペース的にも準備できるわけないだろうな)ちょっとのどを潤すぐらいならいいかも。おそらくここに人を留め置いて、地下鉄の駅への人の集中を時間的に分散させたい、という考えではないでしょうか。さすがにこの日は神戸が負けたので、空いてました。
せっかく神戸まで来てスタジアムへの往復だけではつまらなすぎ。ちょっとは「神戸らしさ」を感じて帰らねば、と考え、地下鉄をハーバーランドで「ぶらり途中下車」(by滝口順平)です。
やっぱり神戸港の定番風景といったらこれを写さないと、という感じでしょうか。ポートタワーとニューオータニです。
前来たときは何年前だろ。こんなおしゃれな感じだったかなぁ・・・。「Mosaic」です。時間に余裕があれば、何かうまいものが食べられたのでしょうか・・・。でも、港町の雰囲気は十分に楽しみました。
確か前々回来た時もここから乗ったっけ・・・帰りを急ぎたいこともあり、地下鉄で三宮へ戻るのをやめ、JR元町駅まで歩いて電車に乗りました。三宮で新快速に乗り換え、帰路につきます。
例によって、帰りは座れません。行動観察をしながら「降りそうな人」を探し、そのそばに立って待ちます。そしてその人が降りると同時に人混みをブロックして他の人が座れないようにしてその空席に座る・・・「人間観察力」と「遠慮しないハート」が必要です。(ただし、お年寄りと身体の不自由な人には席を譲りましょうね・・・(^^;)。