ホームズスタジアム神戸

 約3年ぶりの神戸でした。初めはテレビ観戦も考えましたが、次節、次々節と生観戦ができないこと、そして夏休みシーズンはこの試合しか遠征ができそうもないことなどから考え、行くことにしました。とはいえ、時期は真夏。とても「おしゃれな神戸の街を散策」というわけにもいかず(汗だくになるようでは、とても「おしゃれ」とは?)、まちあるきを最小限にとどめつつ、神戸から学び、神戸を楽しむ、というコースを考えました。泊まりで行ったのに、まちあるきが十分できなかったのは残念ではありますが、自分にとってはためになり、そして楽しめた遠征になったのではないかと思います。そう、無様なゲームを除いては・・・。

旅行日 2007年8月11日〜8月12日(1泊2日)
観戦スタジアム ホームズスタジアム神戸
観戦試合 ジュビロ磐田vsヴィッセル神戸
利用交通機関 往路:
JR東海道本線で三ノ宮まで。途中、米原にて乗り換え。三ノ宮駅前から阪神電鉄バスに乗車、脇浜三丁目にて下車し。「人と防災未来センター」へ。その後市バスにて三ノ宮駅へ。三宮・花時計前駅から地下鉄海岸線に乗車。御崎公園駅から徒歩にてスタジアム着。
復路:
スタジアムから徒歩にて御崎公園駅へ。地下鉄海岸線にて三宮・花時計前駅へ。三宮へ戻り、徒歩にて神戸サウナ&カプセル泊。翌朝、徒歩にて生田神社経由で三宮・花時計駅へ。地下鉄海岸線にてハーバーランドへ移動し、神戸港周辺散策の後、地下鉄みなと元町から三宮・花時計を経由し、西神・山手線三宮駅へ。地下鉄西神・山手線、北神急行、神戸電鉄を利用して有馬温泉駅へ。有馬温泉散策後、同ルートで三宮へ。三ノ宮駅からJR東海道本線に乗車。米原にて乗り換え。
往路、復路とも快速電車利用。
 この夏唯一の遠征のスタートです。18きっぷ利用の旅のため、すべての行程で快速電車を使用することになりました。ナイトゲームではありますが午後の予定もあるため、朝、結構早い時間に出発しました。
 2006秋のダイヤ改正以降、西に向かう快速電車は豊橋始発が多くなってしまったのですが、時刻表をよく見ていくと浜松始発で、しかも大垣止まりでなく米原まで行けるものも一日に数本あることがわかります。それを狙って乗り込みました。大垣・米原間の通勤ラッシュ並み地獄を回避するには、賢明な手段です。
 例によって、18きっぷシーズンの普通列車乗り継ぎ時の座席争奪バトルは壮絶なものがあります。米原直行の電車を選んだ結果、大垣駅でのバトルは回避されましたが、米原駅でのそれはすごいものでした。結局私が座れたのは京都あたりでしょうか。その後もどんどん電車は混んできます。何とかお昼頃、三ノ宮駅に到着です。荷物をコインロッカーに預け、身の回り品のみをもって駅前のバス乗り場に向かいました。
 初日の日中は「人と防災未来センター」を見学しました。ビルの外壁に7.3という震災のマグニチュードや震災発生日時を大きく表示した特徴のある建物です。ここを訪れたのは午後という一番暑い時間帯を冷房の効いた屋内で過ごしたかったという横着な理由に加えて、東海地震が予想される静岡県に住む者として、阪神・淡路の事例から学ばなければならないと思ったし、ここで学ぶことは自分が担当している仕事にもつながると思ったからです。内部の様子は撮影禁止ということで掲載できませんが、震災の様子を立体的に再現する映像やジオラマには心が痛むと同時に、これが自分の街でも起こりうると思うと、何とも言えない気持ちになりました。また、展示室の数々の資料や記録は大変参考になりました。流してしまえば30分もかからないのでしょうが、じっくり資料に目を通していたためか、私は数時間をここで過ごし、外に出てきたときは日が傾き始めていました。
 三宮に戻り、前回ここを訪れたときと同じく、三宮・花時計前駅から出発する地下鉄海岸線に乗車です。「交渉人・真下正義」にもTTRの地下鉄車両として登場した、あの車体です。
 ホームズスタジアム神戸へは御崎公園駅が最寄り駅です。下車し、人の流れに乗ってスタジアムを目指します。徒歩5分程度で到着します。途中の飲食店がサッカー観戦用にお弁当やおつまみを売っています。内部の売店でもそばめし等を売っていますが、スタジアムグルメ的にはいま一つ魅力を感じませんでしたので、これら途中の飲食店が売り出す弁当やつまみで心ひかれるものがあれば、買って持ち込むのも手かもしれません。
 神戸ウィング時代も含めて3年ぶり2回目の来訪です。すべての客席に屋根がかかり、雨天時には開閉式の屋根が閉まります。しかし、その影響かどうかわかりませんが、芝の状態は以前よりはよくなったものの、やはりまだまだという感じでした。
 試合自体は・・・惨敗。誇りを失うほどの0-4の大敗。全く為す術なくやられたという感じです。それなのに、私の周囲にも拍手を送る人がちらほら。信じられないとしかいいようがありません。できることなら罵声を浴びせてやりたかったですが・・・虚しくなるだけなのでやめました。
 足取り重く、三宮へ戻り、予約をしていた神戸サウナ&カプセルにチェックインしました。ナトリウム・炭酸水素塩泉の天然温泉をペントハウス風の露天で楽しむことができます。また、サウナでは湯気を発生させ、その熱風をあおいで送ってくれる「ロウリュサービス」が20分ごとに行われ、たっぷり汗をかけます。この夜はチェックインしてから2時間以上風呂を楽しみ、ゲームのことを忘れ、カプセル(テンピュールの枕&マットレス)にて熟睡しました。今回はあまり気が進まず、風呂上がりのビールは飲みませんでしたが、レストランは深夜も営業していて、遅い時間までビールやおつまみを楽しむことができます。
 朝風呂を浴び、サービスの朝食バイキングをしっかりといただいた後、チェックアウトし、すぐ近くの生田神社へ参拝しました。最近では藤原紀香と陣内智則の結婚式が行われたことで有名になりましたが、日本書紀にも記述が見られ、「神戸」という現在の地名にも関係のある由緒ある神社です。
 昨日、人と防災未来センターを訪ねた後、ここも行っておかなければ、と思っていたメリケンパークの神戸港震災メモリアルパークを訪ねました。震災で崩れた岸壁が保存されていました。でも・・・今は被害を受けた一角が保存されているだけですが、当時は町中、港中がこんな感じだったのかと思うと、震災の恐ろしさを改めて感じます。
 今日のお楽しみのメインは有馬温泉です。昨日と同様、暑い日中にまちを歩くなんてとてもできないということで、昨日は涼しい屋内を、そして今日は山間の温泉で湯につかることを選びました。地下鉄西神・山手線から北神急行に乗り入れ、谷上で神戸電鉄に乗り換え。三宮から40分ぐらいで有馬温泉に到着です。
 有馬は10年以上前に職場の旅行で訪れて以来です。日本三古泉に数えられており、日本書紀にも記録が残る、歴史のある温泉場です。かつては太閤秀吉もこのお湯につかりました。ホテルに泊まってのんびりできれば、心底有馬を満喫できるのしょうが、今回も例によって貧乏旅行のため、日帰り温泉でお湯につかりました。
 まず、駅から温泉街を10分ほどのんびりあるいていくと「金の湯」という日帰り温泉が。詳しくは「Let's go to SPA.」のページに書きますが、有馬らしい茶色く濁ったお湯が楽しめます。
 風呂上がりには生ビール、が定番ですが、最近飲み過ぎだったためか、体はアルコールよりも水を欲しており、サイダーを買うことにしました。その名も「有馬サイダー」。何でも有馬名物ということですが、さすがにガラス瓶は重く、おみやげには持って帰られず、この場で味わって飲みました。透き通った味が風呂上がりの体にしみます。
 続いてはもう1軒ある日帰り温泉、銀の湯に入りました。こちらは金の湯より徒歩で5分ぐらいさらに奥まったところにあるためか、結構空いていました。驚くのは、さっきの金の湯から少ししか離れていないのに、泉質が全く違うこと。金の湯が茶色だったのに対し、こちらは無色透明。不思議なものです。
 日帰り温泉を2軒はしごして、有馬温泉を楽しんだ後は、家まで帰ることができる新快速の最終時刻を気にしつつ三宮に戻ります。谷上で地下鉄西神・山手線に乗り入れる北神急行線に乗り換えです。
 米原駅で浜松行きに接続する新快速に間に合いました。当然ながら三ノ宮では座れません。じっと我慢しつつ人間観察をし、大阪駅(梅田)で降りそうな人のそばに立ち、その人が降りるのを待ちます。18きっぷシーズンならではの試練です。