Fritz-Walter-Stadion

 最後まで行くべきかどうか悩んだFIFA WORLD CUP 2006でしたが、最終予選のホーム開催については全てスタジアムでサポートしてきた日本代表なので、最後まで見届けたいと思い、ツアーを利用して渡独し、Fritz-Walter-Stadionを訪ねました。
 カイザースラウテルンは人口約10万人の小都市です。しかしそんな中でもこのFritz-Walter-Stadionは地元で熱狂的な支持を受ける1.FC Kaiserslauternのホームスタジアムとして、1926年に建築されました。1974年のW杯西ドイツ大会で活躍した主将、Fritz Walterの名が付けられています。

旅行日 2006年6月10日〜2006年6月15日(3泊5日機中1泊)
観戦スタジアム Fritz-Walter-Stadion
観戦試合 FIFAワールドカップドイツ2006 グループF 日本代表vsオーストラリア代表
利用交通機関 往路:
成田空港まで東海道本線、東海道新幹線、成田エクスプレス利用。成田エアポートレストハウスにて前泊。成田空港からロンドン・ヒースロー空港を経由して、ブリティッシュエアウェイズにてフランクフルト・マイン国際空港へ。インターシティーホテル・フランクフルト・エアポートに宿泊。
ホテルからスタジアムへはツアー企画会社手配の専用バスと徒歩にて移動。
復路:往路と同じ。
 勝負の日の朝です。旅行会社が手配した専用バスでアウトバーンを南西に向かいます。周りにはなだらかな傾斜面に広がる一面の畑。どこかで見た風景だな、と思っていましたが、思い出しました。ウィンドウズの背景画面に出てくるあの絵のような感じです。
 バスをスタジアムのそばに着けることができなかったため、かなり離れた駐車場から歩いてスタジアムに向かいます。強烈な日差しが肌に突き刺さるかのよう。既に体はバテ始めました。
 全く土地勘のない見知らぬ街を地図もなく歩きます。帰りも同じ道を歩いて帰ってくるようにとの旅行会社の方のかなりムリなお達しがあったため、曲がり角をよく覚えておく必要がありました。デジカメを持っていった私は角を曲がるたびにデジカメで街の風景を撮影して行きましたが、何も記録の手段をもっていない人はどうしたのでしょうか?実際、迷って戻ってこられない人も出てしまいました。
 本来なら異国情緒あふれるドイツの地方都市の風景を楽しみながら歩きたいものですが、頭の中はある意味必死。テンパってました。
 カイザースラウテルンの駅に通じる鉄道のガードをくぐり、街中を抜けてなだらかな坂を上り始めると、ほどなくスタジアムの入り口が見えてきました。まだ開門しておらず、青ユニを着た人が列を作って開門を待ちます。
 第1のゲートで持ち物検査をして、中に入りました。木立の中を抜けてスタジアムに向かいます。
 Fritz-Walter-Stadionに到着です。2002年からの改修工事で48500人収容に生まれ変わったとのこと。外見はW杯仕様の外装できれいに彩られていました。なお、私の持っていたチケットは無記名のものだったので、第2のゲートを通る際に不安がありましたが、おとがめはありませんでした。
 スタジアムの片隅にこのような銅像がありました。ドイツ語のわからない私には、何が書いてあるのかわかりませんでした。この銅像のいわれを知っている方はまた教えていただければと思います。
 私の席はバックスタンドの中央あたりでした。サッカー専用でピッチのすぐそばまで座席。金網もなし。欧州のスタジアムらしさを感じます。ブンデスリーガでは1.FC Kaiserslauternのホームスタジアムです。ということで、日本サイドのゴール裏には「1 F C K」と大きく書かれていました。
 「赤い悪魔」のスタジアムらしく、シートは文字のところ以外、全面赤です。日本のW杯スタジアムのようなしっかりした座り心地のよい椅子ではありませんが、つくりに何となく欧州らしさを感じました。
 スタジアム内の売店で購入した昼食です。ちょっと堅めのパンに挟まれたソーセージとビールです。ほかにも、カットしたピザやプレッツエルのようなものも売っていました。ちなみにこちらもカップについてはデポジット制で、1杯目は1ユーロ余分にお金を取られ、おかわりはカップを持っていけばビール代のみで次を入れてもらえ、飲み終わってカップを返せば1ユーロが戻って来るというシステムです。飲んべえの人はカップを10個ぐらい重ねて返却に来ていました。
 国内のスタジアムとの違い、そして4年に1度のW杯スタジアムの雰囲気を感じてキックオフまで過ごしました。
 いよいよ選手入場です。この時は80分後に何が起こるかなどということはこれっぽちも考えていませんでした。ただただ、集中してピッチを見つめました。しかし・・・。