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勝負の日の朝です。旅行会社が手配した専用バスでアウトバーンを南西に向かいます。周りにはなだらかな傾斜面に広がる一面の畑。どこかで見た風景だな、と思っていましたが、思い出しました。ウィンドウズの背景画面に出てくるあの絵のような感じです。 |
バスをスタジアムのそばに着けることができなかったため、かなり離れた駐車場から歩いてスタジアムに向かいます。強烈な日差しが肌に突き刺さるかのよう。既に体はバテ始めました。 |
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全く土地勘のない見知らぬ街を地図もなく歩きます。帰りも同じ道を歩いて帰ってくるようにとの旅行会社の方のかなりムリなお達しがあったため、曲がり角をよく覚えておく必要がありました。デジカメを持っていった私は角を曲がるたびにデジカメで街の風景を撮影して行きましたが、何も記録の手段をもっていない人はどうしたのでしょうか?実際、迷って戻ってこられない人も出てしまいました。
本来なら異国情緒あふれるドイツの地方都市の風景を楽しみながら歩きたいものですが、頭の中はある意味必死。テンパってました。 |
カイザースラウテルンの駅に通じる鉄道のガードをくぐり、街中を抜けてなだらかな坂を上り始めると、ほどなくスタジアムの入り口が見えてきました。まだ開門しておらず、青ユニを着た人が列を作って開門を待ちます。 |
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第1のゲートで持ち物検査をして、中に入りました。木立の中を抜けてスタジアムに向かいます。 |
Fritz-Walter-Stadionに到着です。2002年からの改修工事で48500人収容に生まれ変わったとのこと。外見はW杯仕様の外装できれいに彩られていました。なお、私の持っていたチケットは無記名のものだったので、第2のゲートを通る際に不安がありましたが、おとがめはありませんでした。 |
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スタジアムの片隅にこのような銅像がありました。ドイツ語のわからない私には、何が書いてあるのかわかりませんでした。この銅像のいわれを知っている方はまた教えていただければと思います。 |
私の席はバックスタンドの中央あたりでした。サッカー専用でピッチのすぐそばまで座席。金網もなし。欧州のスタジアムらしさを感じます。ブンデスリーガでは1.FC Kaiserslauternのホームスタジアムです。ということで、日本サイドのゴール裏には「1 F C K」と大きく書かれていました。 |
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「赤い悪魔」のスタジアムらしく、シートは文字のところ以外、全面赤です。日本のW杯スタジアムのようなしっかりした座り心地のよい椅子ではありませんが、つくりに何となく欧州らしさを感じました。 |
スタジアム内の売店で購入した昼食です。ちょっと堅めのパンに挟まれたソーセージとビールです。ほかにも、カットしたピザやプレッツエルのようなものも売っていました。ちなみにこちらもカップについてはデポジット制で、1杯目は1ユーロ余分にお金を取られ、おかわりはカップを持っていけばビール代のみで次を入れてもらえ、飲み終わってカップを返せば1ユーロが戻って来るというシステムです。飲んべえの人はカップを10個ぐらい重ねて返却に来ていました。 |
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国内のスタジアムとの違い、そして4年に1度のW杯スタジアムの雰囲気を感じてキックオフまで過ごしました。
いよいよ選手入場です。この時は80分後に何が起こるかなどということはこれっぽちも考えていませんでした。ただただ、集中してピッチを見つめました。しかし・・・。 |