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この遠征を実施するにあたり、実は出発時にかなりのトラブルに見舞われ、中止するかどうか、かなり悩みました。
浜松駅に向かっていた東海道線電車が高塚駅構内にさしかかったところで何と故障を起こして停電してしまったのです。すぐに復旧するかと思われたのですが、結局復旧まで1時間以上を要しました。余裕でゲームに間に合うはずだった新幹線をいくつも乗り過ごしながら(一時期は浜松駅までタクシーにしようかとも思った。)遠征をあきらめ、払い戻しの手配を考えもしました。ただ、本当にギリギリでこれが最後の間に合う新幹線に間に合うタイミングで動き出し、悩みつつ行くことにしました。
東京駅に到着、上越・長野新幹線の表示板で出発時刻を確認し、慌てて乗り込みます。 |
2014年は仕事での秋田出張を経験し、また最近はほぼ毎年のように東北遠征を行っているため、この東京駅での新幹線乗り換えは慣れたものなのですが、高崎までは本当に遠い、ということを実感しました。群馬とは来季も対戦することになるだろうし、その先も・・・?なのですが、こんな思いをしてまた訪ねることはあるのだろうか、と思いながらの乗り換えでした。 |
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高崎駅に到着しました。私のイメージとしては、福田赳夫、中曽根康弘、福田康夫と3人の内閣総理大臣を輩出した「自民党王国」というイメージのほかに、なかなかイメージできるものがありません。最近少なくなった「右も左も分からない」アウェーにやってきました。 |
ゲームは県庁所在地である前橋市で行われます。ということで、両毛線のローカル電車に乗り換え、高崎から前橋へと移動します。しかし行ってみて驚き。前橋という町の小さなこと。とても県庁所在地とは思えませんでした。現在は高崎の方が県下最大の人口を持ち(それでも37万だが)、新幹線が停まるという逆転現象が起きていました。後で調べると、この隣接する2つの市、県庁をどうするかで明治期にかなりの確執があったようです。 |
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県庁所在地というにはあまりにも寂しい前橋駅前からシャトルバスが発着していました。雨が降り始め、ますます憂鬱になってきます。出発で出遅れた憂鬱さがここにつながり、さらにこの気持ちは、結局この後のゲーム内容につながっていくのでした。 |
スタジアムにはかなりギリギリの到着となりました。本当ならもう少し早く入って、スタジアム周辺を散策しながらアウェー感を味わう余裕があったはずだったのですが・・・。情緒たっぷりのさすが「クサツ」らしさともいえるこのような入場ゲートも、じっくり味わい、楽しみながらゲート通過、というわけにはいきませんでした。 |
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雨の中、何とかキックオフ前にスタジアムにたどり着きました。ひたすらポンチョで雨をしのぎながら、修行のような環境の中での観戦が始まります。スタジアムは本当に何の変哲もない、地方にありがちなトラック併設の陸上競技場でした。 |
この群馬までこれだけ多くの磐田サポが駆けつけました。その思いは、何とか松本に勝ち点差で離されたくない、いや、詰めたい、という思いだったはずです。しかしその思いは、その後、裏切られることになります。 |
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スタジアムグルメがそろう売店群は、入場口の外です。ということで、ゲーム開始前に慌てて買い込みました。チーズトッポギ。熱々ならおいしかったのでしょうが・・・雨に打たれてすぐに冷めてしまい・・・ビールを飲みながらでも何もうまくない・・・。 |
メインディッシュは、群馬名物、「登利平の上州御用鳥めし」でした。ネットで評判を聞いていたのですが、これはスタジアムグルメ、というよりは、群馬の持ち帰り飯の定番、ということだそうで。
確かにうまい。薄くスライスされた鶏肉が、何とも言えない、甘すぎず、こくのあるタレに漬け込まれ、それがしみこんだご飯と口に運べば何とも言えない食感と風味が口の中に広がります・・・。ビールにも合います。ご飯を食べながら飲める・・・とにかく最高でした。 |
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なんて、飲んで食べてる場合じゃないだろ。この大事なゲームで勝ち点1しか積めず、松本との差はまた開き・・・サポもあきれるばかりでした。 |
失意で逃げ込んだ、高崎駅前のAPAホテル、今宵の宿です。草津とか遠くに宿を取らなくてよかったです。行く道中、ただ虚しいだけ。いい料理が出てきても、何にも気が乗らないし・・・。駅のすぐそば、シャトルバスを降りてすぐにチェックイン。部屋でごろごろした後は、ホテル内の温泉へ。それが楽しみでここを取ったわけで、3度ほど入浴し、満喫しました。 |
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ひとっ風呂浴びた後は、駅の周りをぶらぶら。ただ、よさげな店を見つけられず(歓楽街ってないのかね?)、さらに宿のそばに見つけた飲み屋は「入店拒否」され・・・(おひとりさまなんか入れても儲からないって思ってんだろうね。気分悪っ。)しかたなく湊生ってラーメン屋に入り、ラーメンは後にしてもつ煮とビールを頼みました。でもこれ、おいしかったです。おかわりしたくなってしまいました。 |
一晩ふて寝して起きてみると、翌朝はいい天気。昨日からこれだけ晴れればよかったのに、と思いながらも、気を取り直して荷物をまとめ、コインロッカーへ。身軽になったところで高崎駅の上信電鉄ホームへ向かいます。 |
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高崎駅から上信電鉄に揺られて20〜30分ぐらいでしょうか。上信電鉄を上州富岡駅で下車します。 |
駅から富岡製糸場に向かって歩きます。道路にはこのような表示が。訪れる人へのホスピタリティを感じます。 |
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10分ほど歩いたでしょうか。通りの先にそれらしい敷地が見え始めます。ネットやテレビ番組で見た富岡製糸場の門が見えてきます。そしてその中には建物が。平日なのに大勢の人で混み合っています。 |
門を入ったすぐのところにある東繭倉庫です。製糸場のシンボル的建物で、多くの人たちが記念撮影しようとねらっていました。 |
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東側繭壁に掲げられた建築年の表示。「明治五年」とはっきりと示されています。 |
東繭倉庫の中には、繭から糸を取る仕組みが当時のままの方法、機材で再現されていました。これが文明開化時、煮た繭から糸を取り出す仕組みだったのかと思い知らされました。 |
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製糸場の中です。明治期に書かれた絵に比べると、ずいぶんこぢんまりしている気がします。入っている機械は昭和の本製糸場末期に使われていたものが今もそのまま残されています。 |
帰り道、上州名物の「ホルモン揚げ」を購入しました。単なるちくわのフライなのですが、食感もよく、ビールを飲みたくなる味です。 |
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上州富岡駅に戻ってきました。木材を生かした温かい作りでした。 |
昨夜食べたラーメンをもう少し食べたくなり、昨日夜に寄った「湊生」というラーメン屋にもう一度行ってみました。おいしくいただきました。 |
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