フクダ電子アリーナ(蘇我球技場)

  「プロジェクトA・B・C」・・・2005年の夏から秋にかけての遠征のテーマをこう名付けました。「A」は「愛・地球博」を重ねた名古屋遠征、「B」は昨年に引き続き別府湯めぐり&大分戦、そして「C」は当初「Celtic」・・・なんて考えていたのですが、私の持ち前の「腰の重さ」から断念、現実的に「Chiba」ということにしました。とはいえ、千葉の新しいホームスタジアム、フクダ電子アリーナはできる前からかなりの評判で、ぜひ一度観てみたいと考えていたスタジアム。楽しみにしていましたが、期待を裏切らない、いいスタジアムでした。W杯仕様ではないけれど、適正規模でピッチに近くて見やすく、屋根もしっかり席を覆う・・・初めて「我が家、負けたかな?」と一瞬思った、そんなスタジアムでした。

旅行日 2005年11月12日(土)
観戦スタジアム フクダ電子アリーナ(蘇我球技場)
観戦試合 ジュビロ磐田vsJEFユナイテッド市原・千葉
利用交通機関 往路:
JR東海道本線利用で浜松まで。浜松から東京まで東海道新幹線。東京から京葉線快速で終点蘇我駅下車。
蘇我駅から徒歩でフクダ電子アリーナへ。
復路:
往路と同様の路線で東京へ。京浜東北線で有楽町にて途中下車。その後東京へもどり東海道新幹線で浜松まで。浜松から東海道本線。
 新幹線で東京へ、というのは慣れたルート。その後蘇我へ向かうには総武線という手もありましたが、快速で少ない停車駅でいける京葉線を選択しました。京葉線の地下ホームは総武線の発着場所とは異なり、新幹線の改札を出てすぐに有楽町方面へ歩き、地下へもぐります。案内表示をよく見ればすぐわかりますが、若干距離があります。エスカレーターをいくつか降り、さらに動く歩道に乗らねばなりません。時間には余裕をもって移動した方がよいでしょう。ちなみに、私が行った時にはその動く歩道のある長い通路の壁が一面、「祝!JEFユナイテッド千葉、ナビスコカップ優勝」で埋め尽くされていました。既にここから「アウェー」との戦いが始まっていました。(まだ東京都内のど真ん中なのに・・・。)
 東京駅から京葉線快速。窓から葛西臨海公園の観覧車や東京ディズニーリゾート、幕張の高層ビル群を楽しんで45分の乗車時間を過ごします。モノレールのレールが見えてくると、ほどなく蘇我駅に到着です。市原臨海の場合はさらにここから内房線に乗り換えて五井駅まで行き、その上、駅から遠いスタジアムを目指さなければなりませんでしたが、フクアリの場合は乗り換えの必要なし。東京駅からの乗車時間はちょっと長い気もしますが、埼玉や味の素などもこれぐらいの時間はかかりますし、乗り換えなし、駅からすぐ、というのは助かります。
 駅から歩いて約10分ぐらいでフクダ電子アリーナに到着です。苦にならない距離です。写真には写っていませんが、工業地帯のど真ん中にあり、周囲は工場だらけです。(その辺は臨海と似ている?)外観は今どきの欧州のスタジアムのよう。期待がふくらみます。
 やはり気になるのはスタジアムグルメ。メインスタンドの売店には牛丼屋の「なか卯」が入っていました。ただ・・・つまみ系がなかったのが残念。ナンやカレー、タンドリーチキンを売っている店もあるとの情報でしたが、メイン・アウェー寄りには見当たらず残念。
 なか卯の牛丼で遅めの昼食です。ビールは生。サーバーを置いていて、おいしい生ビールがいただけます。
 素晴らしい秋晴れ(初冬?)でした。ただ・・・風が強かった・・・。
 スタジアムは2層。ただし、1層目の上に2層目が重なっている部分はなく、1層目の後ろに一段高くなって2層目があるという感じです。2層目に上がるには1層目のスタンドの後ろにある仮設のような鉄骨の階段を上ります。収容は18500人とのことで、決して大きくはありませんが後ろでも十分見やすく、適正規模だと思います。そのほとんどを屋根がカバーします。真ん中の通路から前は全く屋根がかからないどこかの陸上競技場とはちがいます!ピッチとの距離も近く「観る者の気持ち」を理解しているスタジアムです。日本にもこういうスタジアムが出てきたか、という感じ。素晴らしいし、うらやましいです。
 試合終了。内容?それは・・・。話をスタジアムに戻しますと、選手が出入りする口は選手入場の時を除いてメイン側のコーナーポストのあたりを使います。そのため、このあたりに席を陣取ると、右のように選手をかなり近くで見られます。
 なお、アウェー側の自由席はアウェー側ゴール裏の約半分だけ。そしてそれ以外のエリアとは隔離されています。ま、鹿島や埼玉もそうなので、これについては別にいいです。でも・・・ちょっとせまいかな。
 素晴らしいスタジアムとアクセスですが、あえて苦言を呈するのであれば、帰りの蘇我駅への道の混雑。エコパの帰路のように、途中で時々つまってしまい、渋滞します。道の片側しか歩かせてくれないのですが、どうして道路の反対側に渡る場所を作らないのか不思議です。
 帰りも東京行きの京葉快速を利用。本数も多く、待たずに乗れました。ただ、近くに駐車場が用意されておらず、ほとんどの観客が電車を使うため、結構混雑。ちょっと空いてきたところで舞浜でまた東京ディズニーリゾート帰りのお客さんがどっと入ってきてまた混雑。でも首都圏ですし、この程度の混雑は仕方ないですな。その後はまっすぐ・・・ではなく、ちょっと寄り道をしたわけですが、それはブログの方に書くこととします。