Arsenal Highbury Studium
 現在、アーセナルのホームは新設されたエミレーツスタジアムに移っていますが、かつてハイバリーで行われていたころ、2001年の2月にアーセナルとイプスイッチタウンの試合(F.A.Premiership)を見るため、ロンドンを訪れました。(稲本潤一の移籍前です。)2月に3連休があり、それに合わせて3日続けて休暇をとることができたため、渡英を決めました。
 2月という時期もあって、正確な金額は忘れましたが旅費自体はかなり安い値段であげられたことを記憶しています。でも、観戦チケットは高かったです。国内で手配したため、2万円近かったかな・・・。でも、現地のハーフプライスショップやダフ屋を期待していって、手に入らない、なんてことになったら、せっかくの休暇をとってただのロンドン観光、となってしまい、情けなさ過ぎるため、こちらで手配していきました。
 ロンドンへは直行便で約12時間。とにかく長かったです。でも、エアラインは「GOOD LUCK」でおなじみのANA。CAのお姉さんのきれいなお姿を拝見したり、飲み物を運んでもらったりして退屈しませんでした。でも、そんなことで浮かれていられたのも現地に着くまで。添乗員のいるツアーではないので、降りたら全て一人でやらねばなりません。衰えつつある英語力を駆使してヒースローでの入国審査。でも、早速ここからつまずくことに。以前訪れたシンガポールやマレーシアでは簡単な質問だけで、私の英語力でも楽々クリアできたのですが、英国の入国審査の厳しさは結構有名らしく、早速「マシンガントーク」でいろいろ質問され、全く聞き取ることができず、苦労しました。何度も聞き返し、すったもんだがあった挙げ句、何とか解放。言葉についてはこの後も何度か困る場面があり、すっかり自信を失ってしまいました。
 でも、ロンドン観光、そしてスタジアムでの観戦は何とか無事にでき、十分満喫。行ったかいがありました。詳しくは下記のレポートを。とにかく、チャンスがあればもう1回行ってみたい!幸い、その後多くの日本人プレミアリーガーが誕生していて、「見に行きやすい環境」も整いつつあります。ハイバリーに限らずロフタスロード、スタンフォードブリッジ、そしてできればいつかはオールドトラッフォードに・・・なんて、夢はつきないです。
旅行日 2001年2月7日(成田前泊)〜2001年2月12日朝(現地3泊5日、機中1泊)
観戦スタジアム Arsenal Highbury Studium
観戦試合 Arsenal F.C. vs Ipswich Town F.C.
利用交通機関 成田空港まで東海道本線、東海道新幹線、成田エクスプレス 成田全日空ホテルにて前泊
成田空港からロンドンヒースロー空港まで全日空 ロンドン市内は地下鉄にて移動
宿泊はThisle King's Cross スタジアムへはPiccadilly LineのArsenal駅にて下車
復路は往路と同じ
成田空港の出発ロビーです。今思えば、自分が乗る飛行機の写真や機内食の写真ぐらい撮っておけばよかった・・・。でも、自分が乗る飛行機の表示が上に上がってくるたびに期待がふくらみます。
ロンドンについてホテル着。日本は深夜に近づいているはずなのに、テレビはゴールデンタイム。
やっていたのは驚き!「クイズミリオネア」でした。問題の出し方、進め方、セットまで全く一緒。ただしちがうのは賞金が100万ポンド!(1億を超える?)途中省略がないこと、芸能人を使っていないこと、そして、週2回やっているらしいこと!?
中学生のころ、よく英語の教材に写真が載っていたロンドン名物タワーブリッジです。到着の翌日はサッカーの試合もないため、精力的に市内観光をしました。ここに行く前にはロンドン塔に行きましたが、ロンドンの歴史がわかり、大変興味深かったです。
タワーブリッジの横のサンドウィッチショップでテムズ川と橋を眺めながら軽い昼食です。
時計が午後を指し始めるころ、国会議事堂のビッグベンの前で。新しいミレニアムを記念して作られた巨大観覧車、「London Eye」も幸い空いていてすぐに当日のチケットが取れたため、乗りました。
バッキンガム宮殿の前です。この時期は衛兵の交代式は1日おき(だったかなぁ)にしか行われず、この日は確か、ない日でした。残念。
やたら日本人が多かったです。
ロンドン滞在中、私が宿泊していたホテルの最寄り駅である、King's Cross St.Pancras駅。市内地下鉄数路線と郊外へつながる電車が乗り入れている一大ターミナルです。
デパート「Fortnam & Mason」の食料品売り場で買ったスコッチエッグ。ビールのつまみにするにはまずまず。
ホテルの近所の店で買った有名なフィッシュ&チップス。たらのフライ(といってもパン粉は使ってないので、どちらかというと衣が分厚くてじとっとした天ぷら?)とフライドポテト。揚げ物の付け合わせが揚げ物とはこれはいかに。買う時に私の英語が上手く通じず、ちょっとバカにされたのが不愉快で、今でも忘れられない。不愉快さと脂っこさでほとんど食べられず、そのままゴミ箱にポイでした。
2日目。いよいよハイバリーへ。ピカデリーラインでアーセナル駅へ。降りて駅から出ると、そこは住宅街。この道をまっすぐ行って右に曲がればスタジアムです。出店もでていて人の流れに乗っていけばいいので、迷うことはまずありません。
いよいよスタジアムへ。ちょっと早めについたため、まだ人影はまばら。スタンドは風格が感じられる古さです。日本の「公共スタジアム」にありがちな、ただの鉄筋コンクリートではありません。
スタジアムの横にあるガンナーズ・ショップ(でいいのかな)です。たくさんのアーセナルグッズを売っていました。
まずは腹ごしらえ、ということで、出店で買ったハンバーガーです。ちょっと大きめでうまかったけれど、もう1つおかわりをするとなると、また英語で店員さんと話さなければならないので、ちょっと躊躇です。
チームのバスが乗り付けて、選手が中に入っていきます。周囲の人たちが集まってきて、入っていく選手一人一人に声をかけていました。
イーストスタンドへの入口です。でも、外国のスタジアムの入口って、なぜこんなに細いんでしょう。おそらくセキュリティ上の問題だとは思いますが。
スタジアムへ入りました。感動です。
内部も古さを感じましたが、これも風格を感じていいと思います。
バックスタンドです。いつものスカパーの中継は向こう側のスタンドから写しているはずです。
近い方のゴール裏です。ゴール間際まで席がびっしり。金網もなし。これぞフットボールスタジアムです。
私が観戦したEast Standの1階です。屋根が低く、すごい圧迫感がありました。
座席にはアルコール類を持ち込めないので、みなさんこの写真の手前の入口をくぐり、スタンド下の売店のところで大勢飲んでいました。
試合開始前に警備員のおじさんにとってもらいました。
アップのために出てきた選手たちです。デジカメのズームがもう少し効くものだったら・・・。
ご存じ、デニス・ベルカンプです。
後ろ姿もカッコいい!!
この試合の決勝点は、彼から出た絶妙なラストパスに、アンリが走り込み、決めたものでした。
イプスウィッチとの試合中の映像です。激しい場面は多くはなかったですが、展開が速い!そしてぐいぐいと前へ上がる力強さを感じました。この日はアーセナルが攻め込んでいたのに相手キーパーがファインセーブを連発、なかなか点が入らないという展開でした。
応援も迫力があって格好よかったです。ふだんは着席していますし、だれかが応援をリードしているわけでもないのですが、ひとたびチャンスだとわかると一斉に立ち上がり、大声を張り上げて、どこからともなく歌が自然発生し、全体に広がっていくという、背筋がぞくぞくするものでした。
戦い終えて、日は暮れて・・・。青色の静寂がスタジアムを包みつつあります。
スタジアム観戦のあと、部屋で一杯。サンドウィッチとハム、サラダなどの惣菜に、KFCでフライドチキンを買ってきました。