白馬五竜スキー場・HAKUBA47

 近所の不幸により、3泊4日の野沢温泉行きが急遽キャンセルとなった2010-2011シーズン。やりきれない思いを抱えていたところ、職場の先輩からお誘いをいただき、2月の連休に白馬五竜に行くことになりました。もっとも、せっかくの3連休なのに何と日帰り。しかも、日帰りという短い滞在時間を有効に使うためと経費を切り詰めるため、休憩はほとんどなし+レストハウスは使わないというまさに「部活」的スキーツアー。戸惑いを感じつつも、雪の上に立てる喜び、風を切る喜びを感じるために同行させていただくことにしました。

 午前3時に地元を出発。高速1,000円をフル活用して豊科ICから国道147・148号を経て白馬村入りです。道中、大町を抜けていく途中に木崎湖、青木湖と懐かしい景色が目に入ります。白馬が近づいてきた・・・と実感できる瞬間でした。しかし・・・青木湖のゲレンデに人影はなし。営業不振で閉鎖しているようです。本当に残念です。
 9時前に五竜のスキーセンターであるエスカルプラザへ。更衣室、レンタル、チケットセンター、食事など全てここでそろうほか、内部には深夜到着者のための仮眠室やお風呂もあるとか。でも、今回の旅はそんなこととは無縁です。これから4時間あまりの「部活」が始まります。
 テレキャビンで一気に上を目指します。登っていく角度が尋常じゃないところがこの後に待ち受ける過酷な「練習」を予感させます。大雪の予報でしたが、天気はこの時点では薄日が射す状態でした。
 テレキャビンを降りてアルプス平ゲレンデで何本か滑りました。マップでは赤の中級者向けの表示が出ていますが、リフトから見てもわかるとおり斜面は結構急。何とか先輩たちに着いていきましたが、なかなか厳しいスタートでした。
 アルプス平で何本かやった後、接続しているHAKUBA47へ滑り込んでみることにしました。接続コースは結構ゆるやか。足に疲れは残っていましたが、余裕を持って景色を楽しみながら長い距離を一気に下りました。
 HAKUBA47の最下部に向かう「ルート1」というコースの途中から、向かい山の八方尾根スキー場が見えました。うさぎ平109の建物とリフトの数々、そして動いているスキーヤーたち・・・あちらもビッグゲレンデ。白馬、信州、日本有数のスキーエリアに来たんだな、と実感しました。
 47のゴンドラです。最下部から中腹まで一気に上がります。こちらも、そして五竜のテレキャビンも、どちらも8人乗れる大型ゴンドラです。この時点でのゴンドラは空いていて、3人でゴンドラ一つを使えるなどゆとりを持って乗ることができました。
 斜度はまずまず自分にも大丈夫なのですが、尾根伝いのコースなだけに幅が狭いのが結構プレッシャーです。コースを外れると谷に落ちていきそうなので、スピードを抑えてしっかりスキーをコントロールすることを心がけました。
 時間が昼に近づく中、五竜の方に戻ります。連絡リフトにもなる高速ペアリフトのLineEです。このリフト沿いは1,000mを越える緩斜面で、クルージングを楽しみたいスキーヤー、ボーダーが多く、また、これに乗らないと五竜に戻れないということもあって、わずかですがリフト待ちの列ができていました。
 五竜に戻った後は、いいもりゲレンデで少し滑りました。しかし混雑もあってか、雪面が荒れ模様。そこで再度上に上がって地蔵の下で楽しみました。そして足の疲れがたまってくる頃に麓に降り、最後の〆をいいもりのペアリフト沿いの緩斜面で楽しみました。終了13時30分・・・早い上がりのように思えますが、ほぼノンストップの4時間半のため、足に結構来ていました。ちょうどよい上がりだったと思います。今シーズンの滑り納めになる可能性もある中で十分満足感をもって靴を脱ぎました・・・。
 途中から降り出した雪は車を走らせるにつれてだんだん強くなってきました。昼食をコンビニおにぎりにしてまで先を急ぐのはちょっと、とも思いましたが、高速に乗って南に向かうとそれは正解だったことが明らかになってきました。今日は北信よりも南信の方が雪がひどい、という先輩の言うとおり、雪は岡谷JCTのあたりまでくるとますますひどくなり、高速上に白いものが浮くようになりました。こんな状態の岡谷JCTを見るのは20代の頃、豪雪の中で同級生たちと初めて八方に行った時以来ではないでしょうか。この雪は中津川まで続き、恵那山トンネルではトンネルの両側でNEXCOが一台ずつタイヤのチェックをしていたため渋滞を起こしていました。それでも早上がりをしたため、渋滞も長くなる前に通ることができ、家には19時半ごろ到着。さすがにその前週の野麦峠17時帰りのようには行きませんでしたが、余裕をもって帰宅することができました。