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  玄関にしめ飾りや門松を飾るように、やはり新年はメニューバーに門松を、とばかり、今年も近所にある歴史的建造物の入口に立てられた門松の画像を使用して、正月らしいメニューバーを用意した。
 リーグ戦6位、天皇杯はベスト8どまりという情けない成績で無冠に終わった上、来季に向けて上昇する希望すら見いだせないまま終わった磐田の2005シーズン。それなのに、指揮官はそのまま留任し、何ら新しい方針を打ち出す気配もなし。主力選手を放出し続けながら「適切な」補強をする気配すらなし。その一方で今まで掲げてきたクラブスローガン「羅針」を06シーズンも継続する、と聞いた時点で、私はダメだこりゃ、と確信した。「世界に通じる」? 果たして今はそういうチーム状態なのだろうか? フロント、並びに首脳陣は何ら「現状把握」ができていないのではないか?、そういう危機感をもって私なりのクラブスローガンを掲げ、06シーズンのオリジナルメニューバーを作成した。題して「千里の道も一歩から〜ローマは一日にしてならず〜」。
 1月24日に発表された磐田の新ユニフォームは大変ショッキングなものだった。前面の胸番号の位置の悪さなど、全体的なバランスの悪さもさることながら、何より慣れ親しみ、スマートだった「Nestle」のロゴから、毛筆体のいかつい「飯田産業」ロゴへの変更。ある意味その字体の踊り方に「J最悪のセンスの悪さ」とまで言われるのもわかるような気がする。当面レプリカは買わないと決意するぐらいの悲しさだった。去りゆく「Nestle」に向けて感謝の気持ちと断ちきれない思いを込めて作成した。
 トリノ五輪に挑む日本代表選手団を後押ししたいと考え、白銀をバックにした「FORZA NIPPON」を作成してみた。撮影場所は残念ながらトリノではなく(当然)、98年冬季長野大会でアルペンスキー滑降コースとなった白馬村の八方尾根スキー場。五輪マーク等が入った画像もあったのだが、入れると後々面倒だろうと考え、八方尾根のコースを(画像は実際の滑降スタート位置より若干上だったかな?)下ってくる人と雪煙、そして青い空を入れて画像を切り抜いた。
 2006FIFAワールドカップドイツ本大会に出場する日本代表をサポートするために、トリノ五輪編を除けば本当に久しぶりに作った「FORZA NIPPON edition」。選手入場前の真っ青に染まった埼玉スタジアム2006の風景を加工した。スタンドばかりでなく、自分のすぐ前で青いシートを掲げる観客も入れてみた。2005年3月30日の最終予選バーレーン戦の時の画像を使用。
 2006FIFAワールドカップドイツ・・・日本が得られたのはたった1点の勝ち点だけだった。また1年前から準備をし、渡独したにもかかわらず、私は現地で日本代表の勝利を祝うことはできなかった。また、青ユニへの誇りを一時的にではあるが、失わざるを得なかったのも事実である。しかし、3泊5日のドイツツアーは決して悪いことばかりではなかった。4年前の日韓大会では見られなかった「スタジアムだけでなく国中でワールドカップを開催する」という本場欧州ならではのW杯の雰囲気を自らの体の五感で感じることができたからだ。「ただサッカーを見に行った」のではなく、自分のものの考え方、価値観すら変えることとなった5日間だった。そういう機会を与えてくれたドイツ大会に、ドイツ大会に世界中から集まった人たちに、そしてこのW杯を盛り上げたドイツ国民とドイツという国に感謝の気持ちを込めて。画像はドイツ2日目、フランクフルトのファンフェスタ内でのパブリックビューイング会場で撮影した画像を使用。
 ドイツW杯でぼくたちの日本代表は「惨敗」という結果に終わった。この失敗は十分な議論をすることなく川淵会長の独断で「神様」を指揮官としたところから既に始まっていて、なるべくしてなった結果だった。戦術は選手に丸投げし、運と勘頼みで勝ち抜けるほどW杯は甘くない。その失敗を過去のものとするべく新しい指揮官はいろいろと改革を断行している様子。どこかの総理とちがって、こちらの改革は評価したい。ということで、彼にエールを送る意味でこのメニューバーを作成。新指揮官の公式戦初采配となった新潟スタジアムビッグスワンでのイエメン戦の前に行われた選手・監督紹介時の画像を使用。
 京都といえばしばらくJ1から離れていたし、かつてJ1だったころも近いが故に日帰りツアーが主で、スタジアム以外の観光はあまりしたことがなかった。しかし今シーズンは休日出勤の代休が取れたこともあり、宿泊で紅葉がピークのシーズンに泊まりで行ってみることにした。東山を中心に回り、各寺院の建物のたたずまいの素晴らしさと、古い建物の落ち着いたシックな色と、太陽光線の色すら変えてしまう華やかな紅葉のコントラストに感動してメニューバーを作成。今まで仕事の忙しさなどからこの季節に京都に来たことはなかったが、大勢の人が集まる理由がわかったような気がした。京都はJ2に降格してしまったが、ぜひまた訪れてみたいと感じた。
 「冬の蛍」といえば、浜松の冬の風物詩としてすっかり定着した感じだ。鍛冶町の街路樹のライトアップも素晴らしいが、今年は遠鉄百貨店とフォルテの間の巨大なシンボルツリーのイルミネーションをメニューバーにしてみた。